[アップデート] Amazon EBS 汎用 SSD(GP2)の最大パフォーマンスが向上しました #reinvent
こんにちは、菊池です。
re:Inventが終わっても、AWSのアップデートは続いています。本日ご紹介するアップデートはこちら!
EC2で利用するボリュームであるEBSのうち、もっとも一般的に利用される汎用SSD(GP2)の最大IOパフォーマンスが向上しました!IO性能が従来の10,000 IOPSから16,000 IOPSに、ボリュームあたりのスループットが160 MB/sから250 MB/sになりました。
やってみる
実際に試してみました。
まずはインスタンス作成時にGP2ボリュームを追加します。OSはAmazon Linux 2、インスタンスタイプはm5.largeを選択しました。
なお、インスタンスタイプにも、EBSへのIO、スループットの上限が設定されていることにご注意ください。今回は、最大パフォーマンスである16,000 IOPS、スループット250 MB/s以上のパフォーマンスを出せるインスタンスとして、m5.largeを選択しています。(参考)
ストレージ追加の画面です。GP2の場合、割り当て容量(GB)x 3がベースラインのIOとして割り当てられます。下のように、5,000GBとした場合、15,000IOPSとなります。ちゃんと従来上限の10,000 IOPSを超えていることがわかります。
今回は、最大をみたかったので、6,000GBを割り当てました。上限の16,000 IOPSとなっています。
作成されたボリュームです。
OSでマウントして、fioを使ってしばらくランダムWriteを実行しました。上限の16,000 IOPS、スループット250 MB/sが出てそうです。
# fio -filename=/data/testfio.file -direct=1 -ioengine=libaio -rw=randwrite -bs=16k -size=12G -group_reporting -name=randread -numjobs=64 -runtime=18000 randread: (g=0): rw=randwrite, bs=16K-16K/16K-16K/16K-16K, ioengine=libaio, iodepth=1 ... fio-2.14 Starting 64 processes randread: Laying out IO file(s) (1 file(s) / 12288MB) Jobs: 64 (f=64): [w(64)] [17.5% done] [0KB/250.2MB/0KB /s] [0/16.1K/0 iops] [eta 43m:18s]
CloudWatchでみると、ちゃんと上限スループットである250MB/sが出ています。
IOの方も、16,000 IOPSが出ていました。
最後に
EBSの中でももっともよく使う、汎用SSD(GP2)の最大パフォーマンスが向上しました。これまで、パフォーマンスのためにプロビジョンドIOPS(io1)を使用していた場合には、コストメリットなどがあるかもしれません。