【CDI】Informatica Cloud Data Integrationのジョブ実行結果通知とステータスについて

IDMC CDIで使用するジョブ結果通知とステータスについてまとめました。
2023.12.07

こんにちは、データアナリティクス事業本部ビジネスソリューション部SAチームの渡部です。

InformaticaのCloud Data Integration(以降、CDI)のジョブ結果通知(主に異常終了時の通知)について、お客様から問い合わせを頂いたため、この機会にまとめてみました。
2023年12月現在、CDIが用意する機能ではEメール通知がスタンダードとなっております。

通知設定箇所

以下の単位で通知が設定可能です。

  • Org
  • タスクフロー
  • マッピングタスク

※本来はOperational Insightsでも通知設定可能なはずですが、今回の検証で通知が届かなかったため省いております。

Org

Org単位のジョブ結果通知をしたい場合に設定します。
実際の運用ではドメインごとにメール通知設定をするケースが多いはずなので、マッピングタスクorタスクフローでの設定となるケースが多いかと思います。

マッピングタスク

マッピングタスクの実行結果を通知したい場合に設定します。
Org単位の通知設定との重ねがけは不可能です。

タスクフロー

以下にあげる点でカスタムでの通知をしたい場合に設定します。
カスタム通知をしたい要望をお客様からいただくことが多いので、クラスメソッドとしてはこちらの通知を使用する場合が多いです。

  • 通知トリガー
  • 通知件名
  • 通知本文

カスタムで便利である一方、例えばCloud Integration Hubではタスクフローは呼べず、デフォルト通知のみ可能であるため、今後の展開ではジョブの通知設定に差異が生まれる可能性はございます。
Org、もしくはマッピングタスクとの通知設定の重ねがけは可能です。

なお2023年11月から通知メソッドの項目が追加されました。
将来的なリリースということで、まだ使用はできませんが「インアプリケーション通知」・「プロセスのトリガー」・「Webhook」が画面に登場しています。

運用が変わるかもしれないので、今後のリリースを待ちたいと思います。

通知内容

マッピングタスク

成功

ジョブが成功した場合の通知内容です。

警告

ジョブがデータ型変換エラーやError関数が発火された際のエラーの場合のメール内容です。
行単位でエラーとなるため、他の行はそのままターゲットに書き込まれます。

失敗

ジョブがSecureAgentの停止やソース・ターゲットとの接続に失敗したりなど、致命的エラーの場合の通知内容です。
なお、警告を起こしたくない場合はマッピングタスクでStop on Errorsを1にすることで、全て失敗のステータスにすることが可能です。

タスクフロー

一時停止、もしくは任意のタイミングで送信することがカスタムの通知内容です。

各アセットの実行ステータス

マッピングタスク

成功・警告・失敗の3種類です。
警告の場合はエラーとなった行を無視して後続の処理を継続、失敗の場合はその時点でジョブが停止される特徴があります。

タスクフロー

成功・一時停止・失敗の3種類です。

タスクフロー一時停止

デフォルトの動きとして、
マッピングタスクが警告の場合はタスクフローは継続、失敗の場合はタスクフローは一時停止となります。

モニタに一時停止のジョブが滞留するので気付きやすいという特徴があります。
一時停止中はジョブの起動をスキップさせるという機能もあるため、障害を対処するまではジョブ実行をさせない運用が可能です。

タスクフロー失敗

カスタムエラー処理を組み込むと、
マッピングタスクの警告・失敗時にタスクフローは失敗させることができます。

以下はマッピングタスクが失敗時にタスクフローを失敗させる処理です。

まとめ

以上、通知とジョブステータスのまとめでした。
運用の検討にご参考いただければと思います。