国際女性デーから女性の生きづらさについて考える

3月8日は国際女性デーでした。私は社内の取り組みのおかげで今年初めてこの日を意識しました。国際女性デーに向けた社内での取り組みや、私の生活を振り返りを通じて、女性の生きづらさについて考えてみようと思います。
2022.03.22

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国際女性デーとは?

1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連によって1975年に3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」として制定されました。「国際女性デー」は、すばらしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた勇気と決断を称える日です。イタリアでは「ミモザの日」として女性にミモザを贈るのが習慣になっているようです。

国際女性デーで考える「女性の生きづらさ」

女性の生きづらさを解消するための取り組みとして、ジェンダーの平等があります。これはSDGsの目標の一つになっており、社会や企業の様々な取り組みを目にすることも増えました。
その一方で日本のジェンダーギャップ指数は「156カ国中120位」というデータも出ています。「ジェンダーギャップ指数」とは、世界経済フォーラムが2006年から行っている調査で、経済、政治、教育、健康の4分野について男女格差を測って数値化しているものです。2021年3月公開の「Global Gender Gap Report 2021」で、日本は156カ国中120位と過去最低を記録しました。

gender gap 国際女性デーをきっかけに、こういった日本の現状を把握し、今後のアクションを考える日にしたいですね。

実は国際男性デーもある

今回、私は初めて国際女性デーを知りましたが、世界には国際男性デーもあるそうです(11月19日)。国際女性デーと比べると運営規模はまだ小さいですが、男性の感じる生きづらさに耳を傾け、ジェンダー平等を実現していくことを目指しているそうです。今年は国際男性デーにも関心を寄せたいです。

「国際女性デー」社内の取り組み

国際女性デーに伴い、クラスメソッド社内ではカルチャー推進室から書籍貸与のお知らせがありました。今回の書籍貸与の取り組みは、国立女性教育会館のパッケージ貸し出しサービスを利用させていただいております。
就職、働く、結婚、出産、子育て、子供の就学、シニア、介護といったキーワードで分類された書籍100冊の中から、自分の興味のあるジャンルの書籍を借りることができます。中には女性特有とは言い難いジャンルもありますが、ジェンダーギャップ指数の低い日本だとまだまだ女性が担い手となっているのが現実です。
(社内の皆様、4/30までが貸し出し期間です。2週間前後の貸与期間ですので、ぜひこの機会にご一読を!)

取り組みを利用して本を借りました

私は女性で、書籍のジャンルでいうところの就職、働く、結婚、出産、子育ては経験しましたが、子供の就学、シニア、介護は私が経験していないので分かりません。だからこそ、自分の知らないライフステージについて、書籍を通して知ることから始めることにしました。 もちろん書籍で当人を理解することはできませんが、そういう悩みや苦労を知ることはできます。そしてそんな方がいるという事実を知ることは理解への第一歩だと思います。

reading

実際に私が借りた本

ちょうど今、私が読んでいる本がとても良い本なのでご紹介します。
「私にとっての介護 生きることの一部として」 岩波書店編集部 編 2020年
この本は40人の方が介護について語っています。一人一人の話は短編なので、忙しい方でもちょっとした空き時間に無理なく読めます。そしてその40人が介護をする側、介護を受ける側、介護という枠組みについて考える職業といった具合に多様でとても良いです。

感じたギャップ

当初私がこの書籍を選んだ時、介護=お年を召した方の日常生活の介助だと勝手に思い込んでしまっていたことに気づかされました。生後まもなく四肢麻痺を患った方や、一見通常通りの日常生活を送れているが、病気の後遺症で未経験の業務を遂行するとパニックに陥る方など、日常生活に何らかの助けを必要とする人々のそばに介護があるということを知りました。
もちろん、執筆者は女性男性問わず掲載されています。ただ、介護する側の経験者として登場するのは女性が多く、社会全体で見ると女性が介護を担う部分は多いのが現実のようです。介護にまつわる課題を理解することは難しいですが、決して他人事にせず、私にもできることを考えていきたいと思いました。

私の今、社内の今

私にとって生活での比重が大きい部分といえば、仕事と育児です。未就学児の子供が2人います。我が家は夫が出社必須の業務でコロナ禍でも在宅していることが全くなく、私が主に育児を担当することが多いです。
クラスメソッド社内を見ると、メンバーである父親が在宅で仕事、母親が外出して仕事というご家庭も多く、父親が育児や家事を中心に担っている話をよく耳にします。入社して半年ほど経ちますが、この環境はとても良いカルチャーギャップでした。 しかし私も、クラスメソッドだからこそ未就学児の子供2人育てながらもフルタイムで働いてこられました。子供の体調不良や突然の休園時に時間を調節しながら働く制度に助けられています。

father

子育て中の私だからこそ、よく育児中の同僚の話は耳に入ってきますが、これからは介護などまた別の比重が大きいメンバーの声も聞こえてくると良いなと思いました。ジェンダーの平等を目指す上で、女性または男性がすべきではなく、育児や介護などは家族にかかわるメンバーがお互いにどうするかを考えて行動できる世の中にしていきたいですね。

参考

HAPPY WOMAN
フジトラニュース