[Scribe] 生成AIによるドキュメントの自動生成や編集ができる「Scribe AI」がリリースされました

2023.05.10

こんにちは、CX事業本部 Delivery部の若槻です。

画面操作のキャプチャ付き手順の作成や共有を簡単に行えるWebサービス Scribe のアップデートで、Scribe AI がリリースされました。

Scribe AI は、生成AIを利用して、ドキュメントの概要を指定するだけでドキュメント全体を自動生成したり、既存のドキュメントを編集したりしてくれる機能となっているようです。早速試してみたいと思います。

試してみた

ドキュメント全体の生成

Introducing Scribe AI にアクセスすると、Get Scribe AI というボタンがあるのでクリックします。

Scribe にサインイン済みであればダッシュボードが開きます。Try Scribe AI が表示されていればクリックします。

もしくは New > Create a Page からでも Scribe AI を利用できます。

すると Page の新規作成画面が開きます。Page は Scribe で手順ドキュメントの作成や管理をできる機能です。Scribe AI は、この Page の機能となっています。Create a Page with AI をクリックします。

メニューが開くので、まず作成したいドキュメントの概要を入力します。ここでは How to create AWS Step Functions State Machine with AWS Management Console です。

既存の Scribe を追加します。Scribe AI はコンテキストに基づき生成したドキュメント内の適した位置に既存の Scribe を埋め込みます。使用したのは前回の記事で作成した AWS Step Functions State Machine の作成手順を示した Scribe です。

Done をクリックしてメニューの指定を完了します。

すると Scribe AI がドキュメントの生成を開始します。

生成が完了しました。(Page を作り直したりしたので上の画像と若干内容が違います)

タイトルとして適切な文言が生成されています。

How to Create an AWS Step Functions State Machine

そして導入文として、 AWS Step Functions のサービス概要と、本ドキュメントで AWS マネジメントコンソールを使用して AWS Step Functions ステートマシンを作成する旨を説明しています。

AWS Step Functions is a service that lets you coordinate distributed applications and microservices using visual workflows. You can use it to build, run, and debug state machines, which are workflows that define a sequence of steps for your application to follow. In this guide, we'll walk you through the steps to create an AWS Step Functions state machine using the AWS Management Console.

Prerequisites では、前提条件として AWS アカウントおよび適切な権限が必要で、前提知識が必要なため初めての場合は [[AWS Step Functions Developer Guide]] を参照するように案内しています。[[AWS Step Functions Developer Guide]] はドキュメント作成者が適切なリンクを埋め込むためのプレースホルダーのようです。

Before you begin, you'll need an AWS account and permissions to access the AWS Management Console. You'll also need to familiarize yourself with the basics of AWS Step Functions. If you're new to the service, we recommend that you start with the [[AWS Step Functions Developer Guide]].

そして Creating a State Machine では、State Machine の作成手順が記述されています。code editor で State Machine を作成する参考として Scribe が埋め込まれています。しかしこの Scribe では visual editor を使っているので、生成された記述とは少しずれがあり、若干の手直しが必要となっています。

その次の Testing Your State Machine では、作成した State Machine の動作確認手順が記述されています。5. の Execution details というメニューは厳密には無いのですが、概ね良さそうです。

最後に Conclusion でドキュメントを締めています。先程と同じ Scribe を再度参照しており、ここではちょっと文脈的におかしい気もしますが、結びの文章としては良い感じです。

既存ドキュメントの編集

ここまで Scribe AI による新規ドキュメントの生成を行いましたが、既存ドキュメントの編集も可能です。

Scribe AI に編集してもらいたいテキストを選択して、Ask AI をクリック。

テキストの編集方針を自然言語か選択肢で指定します。

Make Friendly を選択すると、より親しみのある文章が生成されました。この文章で既存のテキストを置き換えるか、挿入または破棄を選択できます。

おわりに

Scribe AI がリリースされたので早速ご紹介しました。

私としては Scribe はつい2,3日前に初めて触れたプロダクトだったのですが、早速ものすごい機能がリリースされてしまいました。今となってはドキュメンテーションツールにおいて生成AIを利用した機能を導入しない手はないということでしょう。引き続き触ってみたいと思います。

以上