iOS 26.1でApple Payボタンの日本語ラベル表記が変更された

iOS 26.1でApple Payボタンの日本語ラベル表記が変更された

2025.11.14

現在、iOSアプリでApple Pay決済機能を実装している。iOS 26.1で動作確認したところ、Apple Payボタンの日本語ラベル表記が変更されていることを発見した。

日本語設定のiOS 26.1環境では、特に.buy.inStoreタイプで「この方法で〜: Apple Pay」という新しい表記が採用されている。一方、英語環境では文言の変更はなかったものの、一部のボタンタイプでフォントサイズが調整されるなど、細かな差異が確認された。

この変更は予期しないものであり、既存アプリのユーザー体験やUIレイアウトに影響を与える可能性がある。本記事では、iOS 26.1におけるApple Payボタンの表記変更について、検証結果と対応方法を紹介する。

なお、本記事執筆時点(2025年11月14日)では、この変更に関するApple公式のアナウンスは確認できていない。

検証環境

  • Xcode 26.1.1
  • iPhone 16 Pro / iOS 18.5 シミュレータ
  • iPhone 16 Pro / iOS 26.1 シミュレータ
  • 言語設定:日本語、英語

検証結果

iOS 18.5とiOS 26.1で、各ボタンタイプの表記を比較した結果を以下に示す。

言語設定 iOS 18.5 iOS 26.1
日本語 20251113224034 20251113223530
英語 20251113224038 20251113223536

このスクリーンショットはシミュレータのものだが、iPhone 17 Pro / iOS 26.1 (実機)でも同様に日本語ラベルの文言変更を確認している。

主な変更点

日本語環境において、以下のボタンタイプで表記が変更された。

ボタンタイプ iOS 18.5 iOS 26.1
.buy Apple Payで購入 この方法で購入: Apple Pay
.inStore Apple Payで支払う この方法で支払う: Apple Pay

以下のボタンタイプでは変更がなかった。

  • .plain:Apple Pay
  • .setUp:Apple Payを設定
  • .donate:Apple Payで寄付
  • .checkout:Apple Payで購入に進む
  • .book:Apple Payで予約
  • .subscribe:Apple Payをサブスクリプション

英語環境では文言の変更はなかったが、.buyでは「Buy with」部分のフォントサイズが小さくなっているなど、細かな差異が確認された。.inStoreにも同様の変更があった。

サンプルコード

検証に使用したサンプルコードを以下に示す。

import SwiftUI
import PassKit

struct ContentView: View {
    private let shape = RoundedRectangle(cornerRadius: 25, style: .circular)

    var body: some View {
        ScrollView {
            Group {
                PayWithApplePayButton(.plain, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)

                PayWithApplePayButton(.buy, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)

                PayWithApplePayButton(.setUp, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)

                PayWithApplePayButton(.inStore, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)

                PayWithApplePayButton(.donate, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)

                PayWithApplePayButton(.checkout, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)

                PayWithApplePayButton(.book, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)

                PayWithApplePayButton(.subscribe, action: {}, fallback: {})
                    .frame(height: 50)
                    .clipShape(shape)
            }
            .padding(.horizontal, 24)
        }
        .toolbar {
            ToolbarItem(placement: .title) {
                Text("検査")
            }
        }
        .toolbarTitleDisplayMode(.large)
    }
}

#Preview {
    ContentView()
}

サンプルコードではPayWithApplePayButton を利用したが、UIKit版である PKPaymentButton でも同様に日本語ラベルが変更されている。

既存アプリへの影響

この変更により、以下のような影響が考えられる。

ユーザー体験の変化

ボタンのラベル表記が変わることで、ユーザーが一時的に混乱する可能性がある。特に、長年同じ表記に慣れ親しんでいたユーザーは、新しい表記に違和感を覚えるだろう。

UIレイアウトへの影響

文言の長さが変わるため、ボタンの幅が変わる可能性がある。特に、ボタンの幅を固定していない場合や、ボタンが他のUI要素と隣接している場合は、レイアウト崩れが発生しないか確認が必要である。

カスタマーサポートへの影響

文言が変わったことで、ヘルプページやカスタマーサポートへの問い合わせ内容に影響が出る可能性がある。事前に関係部署への情報共有をおこなうことを推奨する。

まとめ

iOS 26.1で、Apple Payボタンの日本語ラベル表記が変更された。特に.buy.inStoreタイプで「この方法で〜: Apple Pay」という表記に変更されている。

この変更はシステムレベルのものであるため、アプリ側での対応は不要だが、以下の点を確認することを推奨する。

  • UIレイアウトの崩れがないか
  • App Storeのスクリーンショットが古い表記になっていないか
  • ヘルプドキュメントやFAQの更新が必要か

iOS 26.1へのアップデート前に、これらの確認をおこなうことで、スムーズな移行が可能になる。

今後の見通し

iOS 26.0では大掛かりなデザイン変更がおこなわれ、iOS 26.1でアプリ内ブラウザのツールバーなどの挙動がiOS 18と同様に戻された事例がある。本件のApple Payボタンの表記変更も、次のiOSバージョンで修正される可能性がある。

そのため、すぐに対応するのではなく、しばらく様子を見るという選択肢も検討する価値がある。ただし、ユーザーからの問い合わせが増える可能性も考慮し、カスタマーサポート部門への情報共有は早めにおこなうことを推奨する。

参考資料

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