【レポート】JAWS-UG福岡で初のオンライン勉強会を開催しました &「Amplify入門」をテーマに登壇しました #jawsug #jawsugfuk

JAWS SONIC 2020で物議を呼んだ(?)あの「JAWS-UG福岡」の大喜利で告知されたオンライン勉強会をレポートします。
2020.10.20

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みなさん、こんにちは!
AWS事業本部の青柳@福岡オフィスです。

10月17日、JAWS-UG福岡で初となるオンライン勉強会「JAWS-UG 福岡 #11:8度目もちょっと濃い目にAWSの話をしてみよう ~あつまれ サメのもり~」を開催しました。

実に1年ぶりのナンバリング勉強会の開催となりましたが、開催に至った経緯から当日の様子まで、レポートしたいと思います。

前日譚

JAWS Samurai 2019 を受賞させて頂きました!

今年3月にオンラインで開催された「JAWS DAYS 2020」において、前年のJAWS-UGの活動においてコミュニティの成長やAWSクラウドの普及に大きく貢献した方に贈られる「JAWS Samurai 2019」をJAWS-UG福岡支部として受賞させて頂きました。

AWS Samurai 2019と2020年前半のJAWS-UG | Amazon Web Services ブログ

原則として個人に対する表彰制度であるJAWS Samuraiですが、「もくもく会」をはじめとする勉強会の積極的な開催を評価して頂き、特例的に受賞させて頂いた次第です。

Samurai受賞したのに・・・最近、勉強会やってなくね?

Samuraiを頂いてからJAWS-UG福岡の運営メンバーの間で声が挙がったのが、このことでした。

もちろん、新型コロナの影響によってイベント開催ができないという事情もありましたが、JAWS-UGの他の支部やその他のコミュニティが勉強会のオンライン開催を模索し始めているのを見て「我々もオンラインでやらなきゃ」「でもこれまでオンライン勉強会やったことないよね」と焦り・悩みが浮かんでくるようになりました。

そんな状況で、転機となったのが「JAWS SONIC 2020」への参加です。

JAWS SONIC 2020での「大喜利」セッション

9月に開催されたJAWS-UGの24時間オンラインイベント「JAWS SONIC 2020 & MIDNIGHT JAWS 2020」へ、JAWS-UG福岡も参加しようということになりました。

当初は、普通の技術セッションを検討していたのですが、「JAWS Samurai受賞の御礼をしたい」「これを機会にJAWS-UG福岡をもっと知ってもらいたい」という思いから、「座談会」という形で参加することにしました。
「座談会」と言っても、技術をテーマに語り合う・・・というようなものではなく、フリップ (スケッチブック) に「次回開催の勉強会につける副題 (サブタイトル) 案」を書いていくという「大喜利」スタイルでやろうというアイデアは、この時に運営メンバーで考え出したものです。

「周りは真面目なセッションの中で、もしかしたら『ふざけ過ぎ』とお叱りを受けるんじゃないか?」という心配もありましたが、Twitterなどの反響を見ると概ね好評だったようで、中には「これはヒドイwww」「茶番www」などという我々にとっては 最高の誉め言葉 まで頂きました。ありがとうございます。


Picture 1: 「AWSは斬っちゃダメだろ!」とツッコまれて嬉しいワタクシ


Picture 2: 「これはヒドイwww」という最高の誉め言葉を頂いて満悦のワタクシ

「ゆる~く」「ちょっと濃い目に」がJAWS-UG福岡のモットー

「大喜利」セッションですが、我々JAWS-UG福岡運営メンバーとしては決してフザけていた訳ではなく、真面目に「普段のJAWS-UG福岡の雰囲気を知ってもらおう」という気持ちでやっていました。

JAWS-UG福岡の特徴 (モットー?) は、勉強会のタイトルや説明でしばしば散見される「ゆる~く」「ちょっと濃い目に」というキーワードがよく表していると思います。

地方のクラウド系勉強会コミュニティでは「クラウドを地方の人に知ってもらわなければならない」「クラウドを始めようとする地方のエンジニアのために初学者の受け皿とならなければならない」という「使命」のようなものが、どうしても付きまとってくることは多々あると思います。

しかし、福岡は地方都市の中でも比較的大都市であり、かつ、スタートアップ企業やWebアプリ開発会社、ゲーム会社を始めとしたIT企業が多く、ITエンジニア人口が多いという特色があります。
そのため、IT系勉強会も地方としては充実しており、東京とも一般的な地方都市とも異なる独特の土壌が形成されているのではないかと思います。

その中で、JAWS-UG福岡は「肩肘張らずに楽しいことをやりたい」「自分たちが興味がある技術の話をしたい・聞きたい」という思いから、「ゆる~く」「ちょっと濃い目に」というテーマでやっていこう!という方向性でこれまでやってきましたし、これからもやっていこうと思っています。

当日レポート

前置きが長くなりましたが、当日の様子を少しだけレポートしたいと思います。

セッション発表内容と個人的感想

亀田 治伸 さん (Amazon Web Services Japan)
「2020年アップデート締めくくりと、抑えておくべきサービスと技術」と題して発表して頂きました。
亀田さんの発表だけあって、単なるアップデートの列挙に留まらず、各サービスの使いどころや押さえておくポイントなど充実した内容を聞くことができました。
あまりに力が入っていたため予定の時間をオーバーしてしまいましたが、、、最後に奇跡の(?)アディショナルタイムを得て、無事に最後まで完走しました!(祝)

木村 健一郎 さん (オルターブース/JAWS-UG福岡)
SORACOM-UGの運営もされている木村さんは、「GPSマルチユニットSORACOM Edition」と「AWS IoT Events」を組み合わせて作業管理スプレッドシート自動入力システムを構築した話をしてくださいました。

実は、我がクラスメソッド福岡オフィスでも「AWS IoT Button」や「SORACOM LTE-M Button」を使ったプチ社内システムをオフィス内で運用していたりします。
この発表に触発されて、また新たなIoTの仕掛けが導入されたりしないかな~と期待です。

内村 和博 さん (サーバーワークス/JAWS-UG福岡)
「在宅期間中にIntel NUCとAWS Storage Gatewayで遊んでみた」というタイトルで、「ガジェット (Intel NUC)」「オンプレ仮想化」「AWS」の組み合わせという、その筋 (どの筋?) の人には堪らない内容でした。
ハードウェアとAWS利用料金でそれなりに費用がかかってしまうのがネックですが、趣味と実益を兼ねると考えると、その筋 (だからどの筋だってばよ) の人なら十分にペイできるのではないでしょうか。

若松 剛志 さん (アイレット)
AWS認定資格12冠を取得されている若松さんには、「AWSアップデートを追いかける生活がもたらすもの」というタイトルで発表して頂きました。
日々のアップデートをどのようにしてキャッチアップするのかという点について、楽をしようと思えばできるけど地道に自力で追いかける方が自分の知識として定着する、という話には「はっ」とさせられました。
また、AWSは新しいサービスをリリースすると共に既存のサービスも進化させているため、ある時点において最適なアーキテクチャ、ベストプラクティスは変化していくということでした。

「そう言えば、弊社 (クラスメソッド) の12冠保有者も同じようなことを言っていたなぁ~」と思い出しつつ、もっとキャッチアップ&アウトプットをしなきゃいけないなと改めて思いました。

青柳 英明 (クラスメソッド/JAWS-UG福岡)
僭越ながら、私もセッションを発表させて頂きました。
内容については、後ほど少しだけご紹介します。

LT#1: 平野 文雄 さん (クラスメソッド/JAWS-UG大分)
九州地区JAWS-UG運営メンバーの「お兄さん」的存在の平野さんは、「地方のエンジニアの皆さん、チャンスですよ!」というテーマで、東京の勉強会にもリモートで参加し易くなったり、リモートワークやリモート面接で働き方・転職の面でも変化が訪れているという話をしてくださいました。
そして最後には、お約束の「おんせん県 大分にいらっしゃい!」で締めくくりました。
あ~~!温泉に行きたい!!(笑)

LT#2: 森山 聡之 さん (福岡工業大学 教授)
学生にPythonを教えるために「AWS Educate」を使ったという話をして頂きました。
コロナ禍でのリアルな経験、かつ、普段私達があまり触れることのない「AWS Educate」というサービスについての話は、興味深いものでした。

LT#3: 沼口 繁 さん (Amazon Web Services Japan)
JAWS SONIC 2020の裏側を支えた配信システムについてチラ見せしてくださいました。
低遅延で堅牢なAmazon Interactive Video Service (Amazon IVS) をベースとした配信システムにも「単一障害点」がある、という話で、一体どこなんだ?と思ったら、、、
「一人で24時間の配信の面倒を見る=『ひとり放送局』状態」というオチ(?)でした。
沼口さん、本当にいつもお世話になっています!!

LT#4: もっさん (クラスメソッド)
「Amazon WorkSpaces」を利用する際、接続元IPアドレスを制限する上での留意点についての話をして頂きました。
人生初LT!ということで緊張していたようですが、なんと、持ち時間5分ピッタリで発表を終えていました。
これは今後も期待大です!(笑)

余興コーナー

セッション・LTの後は、余興として「フリップ (スケッチブック) を使った何か」を開催する旨のみ案内していました。

さて、実際に何を行ったのかと言うと、、、「AWSサービスの名前を聞いて、サービスアイコンを描く!」というクイズ形式のイベントでした。

「VPC」「EC2」といった普段良く触るサービスでも、いざ「アイコンを描いて!」と言われると、なかなか思い出せないものですね。

ほぼ正解のアイコンを描いた方もいた一方、早々にネタに走った人もいましたね。(主にJAWS-UG福岡の運営メンバーたち)

  • 何を聞かれても「Lambda」のアイコンで答えるサーバーレス大好きN氏
  • 「EC2」のお題に「四角の中に『石2』と書いた絵(?)」を描いたK氏 (石ツー、イシツー、イーシーツー、、、(苦笑))

登壇資料

さて私の登壇内容ですが、今回は「AWS Amplify 入門」というシンプルなタイトルで発表させて頂きました。

テーマをAmplifyにしたのは、以下のような契機です。

  • インフラエンジニア出身でサーバーレスを触る機会がほとんど無かった私が、最近ひょんなことからAmplifyを触る機会があった
  • 以前からJAWS-UG福岡の運営メンバーや参加者の間で「サーバーレスを題材に勉強会やハンズオンを開きたい/開いて欲しい」という話があった

スライドを読み進めて頂ければ分かりますが、実は、当初この発表には「仕掛け」を考えていました。

勉強会の始めに、参加者の方に簡単な「アンケート」に答えて頂く予定でした。
そこで使った「アンケートWebアプリケーション」が、実はAmplifyで作ったものでした!!・・・というプチサプライズにするつもりだったのですが、当日ギリギリまでWebアプリを作成していたら、公開サイトへのプロビジョニングが間に合わなかったというポカをやらかしてしまいました。

う~ん、まさに「ネタの仕込みは計画的に」ですね。

私の場合、ほぼ書いたことのないフロントエンド・SPAのコードに苦戦してしまいましたが、普段コードを描き慣れている方であれば、AWSのリソースを一つ一つ用意する必要が無いAmplifyを使うことでサクッとアプリを作れそうです。

おわりに

JAWS-UG福岡としては初となるオンライン勉強会でしたが、参加者や登壇者の皆さんのご協力もあり、何とか「形になった」のではないかと思います。

もちろん、改善すべき点も多々あると思いますので、また運営メンバーで工夫をしつつ、今後はコンスタントにオンライン勉強会を開催していきたいと考えています。

「地方のJAWS-UG、地方のコミュニティって何をやっているんだろう?」とご興味を持たれた方、是非、JAWS-UG福岡 へのご参加をお待ちしています!