KIRO を IAM Identity Center の組織インスタンスでユーザー管理し導入する方法

KIRO を IAM Identity Center の組織インスタンスでユーザー管理し導入する方法

2025.11.19

はじめに

Kiro のサブスクリプションを IAM Identity Center 組織インスタンスでユーザー管理して導入する手順を紹介します。Kiro の導入ガイドを参考に Kiro のサブスクライブから、Kiro IDE、Kiro CLI のサインインまでを検証しました。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/kiroweeeeeeek-in-japan-day-1-implementation-guide/

構成

IAM Identity Center の組織インスタンスで Kiro のユーザー管理する構成です。IAM Identity Center で中央集権的にユーザー管理し、Kiro を組織全体での導入する際の推奨構成となっています。

kiro.png

Icons made by Freepik from Flaticon

IAM Identity Center の作業

本手順では、IAM Identity Center でユーザー管理を実施済みの環境を前提とします。既存のユーザーで Kiro を利用するために IAM Identity Center での追加設定作業はありません。

Kiro の作業

IAM Identity Center の組織インスタンスを管理しているアカウントは別のアカウントで作業しています。Kiro の管理を別アカウントに分けることは必須ではありません。

kiro(1).png

2025 年 11 月現在、東京リージョンでは Kiro は提供されていません。今回はバージニアリージョンで Kiro を設定します。

Kiro___us-east-1.png

Users & Groups をクリックして、セットアップを開始します。私はダークモードを使用していないのですが、Kiro のコンソール画面はダークモードになりました。マスコットの Kiro ちゃん?が白背景だと映えないからでしょうかね。

Kiro___us-east-1-2.png

Add User をクリックします。

Kiro___us-east-1-4.png

契約プランを選択してください。ここでは Kiro Pro プランを選択します。

Kiro___us-east-1-5.png

IAM Identity Center で管理しているユーザーから Kiro を利用するユーザーを検索して、割り当てます。

Kiro___us-east-1-6.png

設定が完了しました。

Kiro___us-east-1-7.png

サブスクリプションステータスは、ユーザーが初回認証を完了するとアクティブに切り替わりますので、この時点では保留中で問題ありません。

Kiro___us-east-1-8.png

ユーザーの追加方法

Add User をクリックして、同様の手順を繰り返します。

Kiro___us-east-1-4.png

Kiro 利用者へ管理者から案内が必要な情報確認

設定画面から以下の情報を確認し利用者へ案内します。こちらは利用者共通で Kiro の認証時に入力が必要になります。

  • スタートページ URL
  • リージョン名

Kiro___us-east-1-9.png

Kiro 利用者の端末上の作業

Kiro IDE でサインイン

まず、Kiro をダウンロードしてインストールしてください。

https://kiro.dev/downloads/

Mac の場合は Homebrew でも導入可能です。

brew install --cask kiro

kiro — Homebrew Formulae

Sign in with AWS IAM Identity Centerをクリックします。

2025_11_19_17_22.png

管理者から案内のあった情報を入力します。

  • スタートページ URL
  • リージョン名

2025_11_19_17_23.png

IAM Identity Center のユーザ、パスワード、MFA を利用してログインします。アクセスを許可します。

AWS_access_portal-2.png

Web ブラウザのタブは閉じて問題ありません。

127_0_0_1_63290_oauth_callback_code_eyJraWQiOiJrZXktMTU4OTMwODQwOSIsImFsZyI6IkhTMzg0In0_eyJwbGFpbnRleHQiOiJ0azdabExzRGU3bmZMemJ3YmZaR2dIUHluLURWYXZlc1dEVnY5N21MM3ZvIiwiZXhwIjoxNzYzNTQwOTA2LCJ0eXBlIjoiYXV0aENvZGUifQ_-7riKeCUScQzcCj3F236c-VM6.png

サインイン後

ユーザー認証されているか確認します。

2025_11_19_17_24.png

契約プランと、クレジットの消費状況を確認できます。

2025_11_19_17_24-2.png

Kiro CLI でサインイン

Kiro CLI のサインイン方法は以下の記事を参考にしてください。

https://dev.classmethod.jp/articles/kiro-cli-macos-install-guide/

問題なく認証できました。

$ kiro-cli login

Device authorized

Logged in successfully

管理者からサブスクライブ状況の確認

Kiro のコンソール画面からサブスクリプションステータスを確認できます。各ユーザーの利用状況を把握できます。

Kiro___us-east-1-10.png

反映されるまで 5 分ほどかかりました。少し待ってから確認をオススメします。

おわりに

Kiro を組織インスタンスでの導入手順をまとめました。IAM Identity Center と連携することで、組織全体でユーザー管理を効率的に行えます。本記事が Kiro 導入の参考になれば幸いです。

参考

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