
個人版KiroのProへのアップグレード手順と初月日割り料金を確認してみた
AWSが提供するAI開発アシスタントサービス「Kiro」について、個人ライセンス(Free)から有償版(Pro)へのアップグレードを実施しました。
筆者の業務環境ではSSOによるQ Developer Pro(2025年11月にKiroへ移行済み)を利用していますが、今回は個人ライセンスのKiro Proで利用可能な機能の検証を目的としています。
本記事では、AWS Builder IDを用いたアップグレード手順と、Proプラン契約時の日割り課金の挙動について、実環境で確認した結果を紹介します。
検証環境・前提
- 移行元: Kiro Free (月額$0)
- 移行先: Kiro Pro (月額$22)
- アカウント種別: AWS Builder ID
- 実施日時: 2025年12月30日 21:00 (JST)
Builder IDによるサインイン
Kiroのサービスページより、「Sign IN」を実施しました。

認証方法として、既存の「AWS Builder ID」を選択しました。

登録済みのメールアドレスとパスワードを入力し、Verify your identity (本人確認) メールによる2段階認証を経てログインが完了することを確認しました。

Proプランへのアップグレードと日割り計算の検証
ログイン後、「Account」リンクより「KIRO PRO」へのアップグレードを選択しました。

決済情報の入力画面にてクレジットカード情報を登録しました。今回は手数料に有利な外貨普通預金口座のデビットカードを使用しました。

申込後程なくして、初月料金として案内された金額の領収書がメールで到着しました。

課金開始タイミングの確認
画面上の案内により、以下の課金体系であることを確認しました。
- 登録初月: 日割り計算で $1.05 (2025/12/30時点)
- 翌月以降: 月額 $22.00 (2025/1/1以降)
この「$1.05」という金額が正当なものであるか、申し込み時刻(12/30 21:00 JST)から翌月開始(1/1 09:00 JST = 12/31 24:00 UTC)までの残り時間で試算を行いました。
- 時間単価の算出: 月額 $22 / 744時間(31日×24時間)= 0.02956ドル/時間
- 月末(UTC基準)までの時間: 12/30 21:00 JST 〜 1/1 09:00 JST = 36時間
- 請求額の算出: 36時間 × 0.02956 = 1.064ドル
実際の請求額である$1.05とほぼ一致するため、Kiro Proの個人ライセンスはUTC時間ベースでの厳密な日割り(または時間割り)計算が行われていると推測されます。
ダウングレード手順の確認
検証終了後の不要な課金を防ぐため、Freeプランへの戻し方も確認しました。
「Manage Plan」よりサブスクリプション管理画面へ遷移します。

「サブスクリプションを更新」を選択します。

プラン選択画面にて「Kiro Free (月額$0)」を選択し、手続きを進めることで有償ライセンスの自動更新を停止できることを確認しました。

まとめ
Kiro FreeからKiro Proへのアップグレード手順、および月途中契約時の課金挙動について確認しました。
月末に近いタイミングでPro機能を短期間検証したい場合、今回のように数ドル程度のコストで実施可能です。ぜひお試しください。








