最新バージョンのAWS CLI をAmazon Linux 2 にインストールしてみた
AWSチームのすずきです。
Amazon Linux2のAMIを利用して起動したEC2環境で、最新バージョンの「AWS CLI」をインストール、利用する機会がありましたので、紹介させて頂きます。
環境
AMI
- amzn2-ami-hvm-2.0.20190618-x86_64-gp2 (ami-0c3fd0f5d33134a76)
- 2019年8月現在、「AWS CLI」のバージョンは「1.16.102」がインストールされます。
version
$ /usr/bin/aws --version aws-cli/1.16.102 Python/2.7.16 Linux/4.14.123-111.109.amzn2.x86_64 botocore/1.12.92
$ yum list | grep awscli awscli.noarch 1.16.102-1.amzn2.0.1 amzn2-core
aws-cli
バージョン「1.16.102」のリリースは 2019/02/12 でした。
「1.16.219」 で利用可能となる新機能の確認が必要であったため、最新バージョンのAWSCLIのインストールを行いました。
手順
AWSドキュメント記載の手順に従い、pip を使用して AWS CLI をインストールしました。
Python
「python3」を指定して、Pythonをインストールします。
sudo yum install python3 -y
awscli
Python3パッケージに含まれる「pip3」を利用して、AWS CLI のインストールを行います。 インストール先はデフォルト(/usr/local/bin/aws)としました。
sudo pip3 install awscli --upgrade
確認
パスにより異なるバージョンのAWS CLIが利用可能となります。
/usr/local/bin/aws
$ /usr/local/bin/aws --version aws-cli/1.16.220 Python/3.7.4 Linux/4.14.123-111.109.amzn2.x86_64 botocore/1.12.210
/usr/bin/aws
$ /usr/bin/aws --version aws-cli/1.16.102 Python/2.7.16 Linux/4.14.123-111.109.amzn2.x86_64 botocore/1.12.92
UserData
EC2起動時、UserDataを利用して最新のAWS CLIをインストールする事も可能です。
設定例
#cloud-config repo_update: true repo_upgrade: all packages: - python3 runcmd: - pip3 install awscli write_files: - content: | [default] region = ap-northeast-1 mode: '000600' owner: ec2-user group: ec2-user path: /home/ec2-user/.aws/config
まとめ
Python3 を事前にインストールしたAmazon Linux2環境で、最新の AWS CLI を インストールする事ができました。 パッケージで導入される AWS CLIでは、リリースされて間もないAWSの新機能が利用できない事がありますが、先行評価が必要な場合は今回の手順をお試し下さい。
尚、Amazon Linux2の標準リポジトリで配布されているawscliのパッケージは更新が期待できます。長期稼働が予定されているシステムでAWS CLIを利用する場合、パッケージの更新を待つこともご検討下さい。
パッケージ履歴
$ yum --showduplicates list | grep awscli awscli.noarch 1.14.8-1.amzn2.0.2 amzn2-core awscli.noarch 1.14.8-1.amzn2.0.3 amzn2-core awscli.noarch 1.15.80-1.amzn2.0.1 amzn2-core awscli.noarch 1.16.102-1.amzn2.0.1 amzn2-core