AWS License Manager で商用 Linux サブスクリプションの追跡が可能になりました!

2022.12.23

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Amazon EC2(以降、EC2) を利用する際、Red Hat Enterprise Linux(以降、RHEL)、SUSE Linux Enterprise Server のような商用 Linux を利用することがあります。その場合の多くは AMI や AWS Marketplace からサブスクリプションとして提供されています。

今回、それらの商用 Linux サブスクリプションの利用状況を AWS License Manager(以降、License Manager) で検出・追跡が出来るようになりました!

対象は下記の通りです。(2022/12/23 時点)

  • Red Hat Enterprise Linux Server
  • SUSE Linux Enterprise Server
  • Ubuntu Pro
    ... etc

引用元: AWS License Manager User Guide - Billing information for Linux subscriptions

やってみた

事前準備

今回は、2つの方法で商用 Linux サブスクリプションを利用して EC2 を用意します。

  • AMI: RHEL が含まれた AMI を起動
  • AWS Marketplace: Ubuntu Pro を購入

AWS Marketplace から購入した場合は『AWS Marketplace サブスクリプションの管理』『License Manager 付与されたライセンス』から、購入状況の確認は可能です。

Linux サブスクリプション 追跡機能を有効化

License Manager >>> 設定 >>> Linux サブスクリプション >>> 設定

対象リージョン選択 >>> 保存

有効化されました。(無効化も可能です)

戻ると下記メッセージが表示されていました。

It can take several hours for the initial resource discovery to complete. If you believe there's an issue, contact AWS customer support.

↓↓↓ 機械翻訳 ↓↓↓

最初のリソース検出が完了するまで、数時間かかることがあります。問題があると思われる場合は、AWSのカスタマーサポートにお問い合わせください。

ドキュメントにも同様に時間がかかることが記載されています。

It can take up to 36 hours for the initial resource discovery to complete, and up to 12 hours for newly launched instances to be discovered and reported. Once your resources are discovered, Amazon CloudWatch metrics are emitted hourly for Linux subscriptions data.

↓↓↓ 機械翻訳 ↓↓↓

最初のリソース検出が完了するまでに最大36時間、新しく起動したインスタンスが検出されレポートされるまでに最大12時間かかることがあります。リソースが検出されると、Amazon CloudWatchのメトリクスは、Linuxサブスクリプションのデータについて1時間ごとに発行されます。

果報は寝て待てということで、しばらく様子を見ます。

結果

数時間ほど待つと検出されました。Linux サブスクリプションの情報は サブスクリプションインスタンス の観点で確認が出来ます。

  • サブスクリプション

サブスクリプション名、タイプと実行中のインスタンスの数などが表示されます。一目瞭然ですね!

各サブスクリプションの詳細ページで、利用されているインスタンス情報などが確認できます。一覧もエクスポート出来ます。

今回 License Manager で検出したデータは CloudWatch メトリクスとしても提供されているため、アラームを設定することも可能です。(CloudWatch 側での参照や設定も可)

  • インスタンス

サブスクリプション単位ではなく、全てをCSVにしてエスクポートすることが可能なようです。棚卸しの時に便利そうですね。

それぞれの観点で、利用状況を確認することが出来ました!

まとめ

有償ライセンス管理は、企業における利用ルールへの準拠チェックはもちろん、ライセンスの最適化(適切なライセンスへの変更や不要なライセンス削除)することで、コスト最適化にもなります。今回のアップデートでは AMI 経由や AWS Marketplace 経由等のルートに関わらず統一の場所で、かつ利用状況が可視化される点がポイントではないかと思います。

※ License Manager は、リリース時に少し触ったままでしたが、いつの間にか機能が増えており、改めて勉強せねばとも思いました。。