
LINE Mini Dappとは - LINE × web3
今年2025年の1月、Kaia財団とLINE NEXT(LINEヤフーのグループ会社)は協業でLINE Mini Dappをリリースしました。
LINEアプリ内で提供されるLINE Mini Dappの累計ユーザー数は、サービス開始から1カ月で3,500万人を突破しました。この記事では、最近大きな盛り上がりを見せているMini Dappについて紹介します。
LINE MINI Dapp
LINE MINI Dappは、ブロックチェーン技術を使用したLINEミニアプリ(LINE上で提供するwebアプリ)のようなもので、アプリ内で仮想通貨やNFTが使用できます。インストール不要でLINE上ですぐにアプリを起動できます。
MINI Dappは、「Kaia」というブロックチェーンを基盤としており、ゲームアプリが多く、プレイすると報酬としてトークンや仮想通貨を得ることができます。基本的にWeb版にも対応しているため、LINEを入れていないユーザーでもブラウザからプレイすることができます。
Dapp Portal
Dapp Portalは、LINE MINI DappのためのLINE公式のプラットフォームで、以下のような機能があります。
- LINE MINI Dappの一覧、検索、リワード一覧
- NFTの販売、購入
- kaiaチェーン上のトークン同士をスワップ(交換)、kaiaの購入、出金
- kaia walletの作成、連携
LINE版(LIFF) : https://liff.line.me/2006533014-8gD06D64
web版 : https://www.dappportal.io/
アプリストアのように色々なアプリを見れて、プレイボタンを押せばすぐにゲームを始められます。人気順や売上順で見れるので流行っているアプリも分かりやすいです。
特定のDappをプレイすると報酬(リワード)としてkaia(仮想通貨), ゲーム内のトークン, NFTがもらえるミッションもあります。
スワップ画面では、ゲーム内で手に入れた仮想通貨をkaiaと交換できます。kaiaを取引所に出金、取引所で現金化といったことができます。
ゲームのプレイにはウォレットが必要ですが、ウォレットはLINE上でパスワードを決めるだけですぐに作れます。LINEアカウントと紐づいているので管理も簡単です。
スマホでもPCでも見れるので、どんなアプリがあるか見てみると良いと思います!
アプリの例
試しにMini Dappを少しプレイしてみたので、紹介します。
superZ
superZでは、運動することでアプリ内トークンが手に入ります。このトークンは現在、仮想通貨への交換は出来ませんが、Amazonギフトカードと交換できます。
LINE MINI Dappは起動して、最初にウォレット接続を行います。
運動について、現在はスクワットに対応しています。スクワットはスマホを顔の正面に持って行い、実際にスクワットをしているかカメラや加速度センサーで認識しています。
social.meme
ハムスターコンバットのように画面をタップしてトークンを稼ぐゲームです。このトークンも直接kaiaには交換できませんが、一定の期間中に多くのトークンを稼いだ人に別の仮想通貨がエアードロップされます。
kaia
Kaiaは、LINEとカカオがそれぞれ開発した、finschia(旧LINE Blockchain)とKlaytnが統合されて作られた新しいブロックチェーンの名前です。
フィンシア財団とクレイトン財団が、アジアにおけるWeb3の優位性を確立するために、2つのブロックチェーンを統合しました。これによりアジアNo.1のブロックチェーンエコシステムを形成します。
LINEとKakaoのユーザー数は合わせると2.5億人以上もいて、その人たちをターゲットにDapp(分散型アプリケーション)を展開します。Dapp portalでは、2025年内に1,000本以上のMini Dappの提供を目指しています。
kaia wave
現在Kaia財団とLINE NEXTは「Kaia Wave」というビルダー支援プログラムを提供しています。
LINE Mini Dappの開発者向けの支援プログラムで、プログラムの対象となるために必要な項目は以下です。
- ユーザー報酬付きの消費者向けDappsを開発する
- Kaiaチェーン上で独自のトークンやNFTを発行する予定
- Kaiaチェーン上で動作するDappsの構築を計画している
期間や支援内容
このプログラムは、シーズン1, 2, 3, …といったように、複数のシーズンに分けて継続的に実施されます。各シーズンの応募期間は約3ヶ月間を予定しているようです。
kaia waveでは資金提供のみでなく、Mini Dapp SDKのサポートを受けられるほか、投資やマーケティング支援を受けることができます。
(このページの応募フォームのリンクは差し替え忘れなのか、現在リンク切れでした。kaia waveのトップページの応募フォームリンクをご利用ください。)
MINI Dapp開発
LINE MINI Dappをローンチするまでの流れは以下です。
- Kaia Waveに申し込み
- 審査に通るとMini Dapp SDKが配布されるので開発を行います。
- Mini Dappのデモ版を提出
- 審査
- Kaia Waveチームによるデモ版の審査を行います
- オンボーディング計画
- Kaia Waveの担当プロジェクトマネージャーと相談しながら、NFTやアイテムの販売計画、リワード、ガス代の委任などを決めます。
LINE NEXTとエージェンシー契約を結んで、Mini Dappの導入支援を行っている会社もあるようです。