NFCタグを活用した新機能 「LINEタッチ」 がリリースされました!詳細の解説と実際に公式アカウントに導入してみた
リテールアプリ共創部 マッハチームのるおんです。
2025年11月17日、LINEヤフー株式会社から LINEタッチ という新機能がリリースされました!スマートフォンをNFCタグにタッチするだけでLINE公式アカウントやLINEミニアプリに誘導できる画期的なサービスです。
また、LINEタッチについて2025年11月17日に開催された「LINEミニアプリ Tech Meetup #3」というイベントでリリース日当日に最速で解説させていただきました。本登壇で使用した資料も合わせてご覧ください。
先に結論
- LINEタッチは NFCタグにスマホをタッチするだけ でLINE公式アカウントやLINEミニアプリに誘導できる新機能
- スタンドタイプ(2,000円/台)とステッカータイプ(300円/枚)の2種類があり、買い切り型で継続費用は0円
- LINE Official Account Managerから簡単に設定でき、誘導先は いつでも変更可能
- QRコードと比較して圧倒的に早く、離脱率を大幅に削減
- NFCタッチの検証により 不正利用を防止 でき、確実に来店したユーザーのみにサービスを提供可能。
これにより、店舗での友だち追加やミニアプリへの誘導がスムーズになり、ユーザー体験が大きく向上します。
LINEタッチとは
LINEタッチは、専用NFCタグにスマートフォンをタッチするとLINE公式アカウントやLINEミニアプリに誘導できるサービスです。誘導するコンテンツは、Official Account Managerからいつでも変更が可能です。
想定利用シーン
飲食店のモバイルオーダーやアパレルショップ・美容院などの会員証サービスなど小売業界で利用されることなどが想定されます。また、イベントや抽選会などのサービス・エンタメ領域にもマッチしています。
上で挙げたのは一例ですが、他にも様々なサービスでこのLINE Touchが利用されることが期待されます。
早速社内に導入してLINEミニアプリを起動できるようにしてみました!
リテールアプリ共創部では、クラスメソッドの公式キャラクターである「くらにゃん」の公式アカウントと、そのグッズを販売するLINEミニアプリを運営しています。
クラスメソッド日比谷オフィスにはくらにゃんのグッズの売り場があるので、早速くらにゃんのLINEミニアプリをこのLINEタッチに連携し、ブースにLINEタッチを配置してみました。

LINEタッチの特徴
① スマートフォンをタッチするだけで、スムーズにLINEアプリを利用できる
カメラアプリなどの起動不要でサービスを利用できるので、「サービスの利用促進・顧客接点の強化」が可能。また「店舗オペレーション」を簡略化することにも繋がります。
QRコードとの比較
| 操作手順 | QRコード | LINEタッチ |
|---|---|---|
| 1 | スマホを起動 | タッチする |
| 2 | カメラアプリを立ち上げる | 遷移完了 |
| 3 | QRを読み取る | |
| 4 | 遷移完了 | |
| 所要時間 | 約10~15秒 | 約3~5秒 |
QR読み取りの面倒くささを解消し、離脱率を下げることで LINEミニアプリのユーザー数や公式アカウントの友達数の上昇 が期待できます。
② 接触したユーザーデータの活用が可能
LINEタッチ経由で友だち追加されたユーザーの分析や、タッチ数の計測が可能です。どのNFCタグが効果的かを測定し、マーケティング施策の改善に活用できます。

③ 不正利用の防止
NFCタッチの検証により、QRコードの撮影・拡散による 意図しない利用を防止。確実に来店したユーザーのみ に対してキャンペーンなどを実施可能です。
従来は、QRコードが拡散される可能性がある前提で少額のキャンペーンなどを実施するようなケースがありましたが、より高額な賞品のキャンペーンなどが実施可能 になります。
製品ラインナップ
用途や目的に応じて「スタンドタイプ」「ステッカータイプ」の2種類から選べます。

料金
| タイプ | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| スタンドタイプ | 2,000円/台(税別) | レジ横やテーブルに設置しやすい自立型 |
| ステッカータイプ | 300円/枚(税別) | 壁や商品に貼り付けられる薄型 |
必要なのはNFCタグの購入時の導入費用のみで、LINEタッチのサービス継続のための費用はかかりません。
デザイン
- スタンドタイプ: 5種類のデザインから選択可能
- ステッカータイプ: 6種類のデザインから選択可能
※以下デザインは一例

設定できる遷移先
LINEタッチから誘導できる先は以下の4つです:
- LINE公式アカウントのプロフィール
- クーポンリスト
- ショップカード
- LINEミニアプリ(注文、会員証など任意のページ)

誘導先はOfficial Account Managerより設定可能で、いつでも変更できます
LINEタッチと自前NFCの違い
技術的には自前でNFC実装も可能ですが、LINEタッチには以下の優位性があります:
自前NFC実装の課題
- 技術的複雑性: NFC経由であることの自前検証が必要で、セキュリティ実装の負担が大きい
- デバイス互換性: 検証・対応が必要
- ユーザー体験の問題: 企業ごとに仕様が違うとユーザーが戸惑う
LINEタッチの優位性
- 統一されたブランド体験: LINEブランドによる安心感と信頼性
- 全店舗・全サービスで統一された操作感
- 普及による習慣化: ブランドとして普及することでユーザーが無意識的にタッチ操作を習得
- 「タッチすればLINEが起動する」という共通認識 の形成
やってみた
実際にLINE公式アカウントにLINEタッチを導入してみました。
利用条件
- LINEタッチの利用開始には、認証済のLINE公式アカウント が必要です
- NFCタグは、Official Account ManagerのLINEタッチメニューより購入可能
- NFCタグをアカウントに登録するためには、アプリ版のOfficial Account Manager が必要です
① NFCタグを購入
まずは、NFCタグとLINEタッチ本体を購入します。こちらはLINE Official Account ManagerのWeb版からのみ購入可能です。
- Official Account Manager(Web版)の「LINEタッチ」メニューから「NFCタグを購入」を選択
- スタンドタイプまたはステッカータイプの中から数量とデザインを選択
- 配送先情報を入力して購入


② Official Account Managerでアクションを設定
次に、NFCタグをタッチした際にどこに誘導するかのアクションを設定します。こちらはスマホアプリでもWeb版でも設定可能です。
今回は、 LINEミニアプリ を設定し、URLにLIFF URLのトップページを設定しました。
また。今回はQRコード無効化を設定することで、LINEタッチ内のQRコードは無効化されてNFCタグをタッチされた場合のみにLINEミニアプリを起動することを可能にしました。

③ NFCタグをアカウントに登録(スマホアプリ版が必要)
NFCタグが届いたら、スマホアプリ版 のOfficial Account Managerで登録します。
「LINEタッチ」メニューから、「NFCタグ管理」をタップし、「NFCタグを登録」を選択し、NFCタグに印刷されている QRコードをスキャン します。タグの名前とアクションを選択して保存します。


これでNFCタグとLINE公式アカウントの紐付けが完了し、先ほど作ったNFCをタッチするとアクションが起動するようになりました。
④ 動作確認
実際にスマートフォンをNFCタグにタッチして動作を確認し、実際に起動することができたら成功です!
QRコードと比較して明らかに速く、ユーザー体験が向上していることを実感できました。
終わりに
LINEタッチは、NFCタグを活用することでQRコードよりも圧倒的に速く、直感的にLINE公式アカウントやLINEミニアプリへ誘導できる画期的な機能です。
特に印象的だったのは以下の点です:
- 圧倒的な速さ: タッチするだけで遷移完了
- 導入の簡単さ: Official Account Managerから数ステップで設定完了
- 買い切り型の料金: 継続費用がかからず、長期的にコスト効率が良い
- 不正利用の防止: 確実に来店したユーザーのみに特典を提供できる
- 柔軟な運用: 遷移先をいつでも変更可能
「店頭でスマホをタッチが当たり前の世界」の実現に向けて、LINEタッチは大きな一歩になると感じました。特に、LINEミニアプリの普及促進にも大きく貢献する機能だと思います。
店舗運営やマーケティング施策を検討されている方は、ぜひLINEタッチの導入を検討してみてください。
以上、どなたかの参考になれば幸いです。
お知らせ
クラスメソッドのリテールアプリ共創部では、LINEミニアプリの開発支援を行っております。
今回紹介したLINEタッチとも相性の良いLINEミニアプリの企画・開発にご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
LINEタッチの導入などもサポートいたします。
参考







