[Looker22.20新機能]グラフ上の特定の箇所だけズームして表示できる機能を試してみた #looker
さがらです。
先日、Looker22.20がリリースされました。
このリリースノートのうち、「Ability to zoom in on Cartesian charts ※デカルトグラフをズームインする機能」ついて試してみたので、本記事でまとめてみます。
試してみた
ということで、早速試してみたいと思います。
使い方は非常に簡単で、任意のグラフにおいて、マウスでドラッグ&ドロップで範囲指定すると、その範囲がズームアップされて表示されます。
対象のグラフは、縦棒グラフ、棒グラフ、散布図、折れ線グラフ、面グラフの5種類です。
例えば、下図のExplore上の縦棒グラフについて、全体のグラフだと具体的な値の差がわかりづらい2022年の5月~8月を範囲指定してみます。
すると、下図のように指定した範囲をズームアップして表示してくれます。これで、わかりづらかった2022年の5月~8月の値の差がわかるようになりました。ズームアップをリセットしたい場合には、右上の「Reset zoom」を押せば元の表示に戻すことができます。
また、こちらの機能はダッシュボード上のタイルにおいても、該当する種類のグラフであれば使用することができます。
本機能に関するオプション
また、こちらのズームアップの機能ですが、実はオプションも新しく追加されております。
それは、「X」と「Y」のオプションにそれぞれ、Allow Zoom
というオプションが追加されています。このオプションによる違いについて見ていきます。
Y軸方向のズームアップを無効化させる
まず、「Y」におけるAllow Zoom
をOFF、「X」におけるAllow Zoom
をONにすると、Zoomをした際、Y軸方向はズームアップされなくなります。
この設定だと、マウスでのドラッグ&ドロップによる範囲指定時にY軸は全体を選択することしかできなくなります。
ズームアップ機能自体を無効化させる
次に、「X」におけるAllow Zoom
をOFFにすると、このズームアップ機能自体が使えなくなります。下図の通り、X」におけるAllow Zoom
をOFFにすると、「Y」におけるAllow Zoom
の設定が表示されなくなります。
最後に
Looker22.20の新機能、「Ability to zoom in on Cartesian charts ※デカルトグラフをズームインする機能」を試してみました。
グラフ上だと値の差分がわかりづらいときなどあると思いますので、そんなときはぜひこの機能でズームアップしてみてください!