[新機能]Looker×生成AIがとうとうネイティブ機能で実現!プレビューとなった「Gemini in Looker」の「Conversational Analytics」を試してみた

[新機能]Looker×生成AIがとうとうネイティブ機能で実現!プレビューとなった「Gemini in Looker」の「Conversational Analytics」を試してみた

Clock Icon2025.03.05

さがらです。

先日、「Gemini in Looker」の機能が従来のLookerインスタンス(Looker Original)でもパブリックプレビューとなりました!これまではLooker Explore Assistant等のExtensionをGoogle Cloud上にデプロイしないと、Looker上で生成AIによる対話型分析はできなかったのですが、念願のネイティブ機能としてのリリースです!

https://cloud.google.com/looker/docs/release-notes#February_24_2025

実際に、Looker上で生成AIによる対話型分析が行える「Conversational Analytics」の機能を試してみたので、本記事でまとめてみます。

https://cloud.google.com/looker/docs/studio/query-your-data-in-natural-language-gemini

Studio in Looker機能の有効化

「Conversational Analytics」は「Studio in Looker」機能の有効化が前提となっています。

そのため、「Studio in Looker」を有効化しました。手順は以前書いたブログにまとめておりますので、こちらが参考になると思います。

https://dev.classmethod.jp/articles/looker-try-studio-in-looker/

Gemini in Looker機能の有効化

次に「Gemini in Looker」機能を有効化します。

AdminGemini in Lookerというメニューがあるので、その中でEnable Gemini in Lookerのトグルから有効にすればOKです。

また、今回私はEnable Trusted Tester Featuresも有効化しました。これを有効化しないと、後述する「Conversational Analytics」機能が表示されなかったためです。

Enable Trusted Tester Data Useについては、Terms欄の説明を見て合意出来る場合には有効に設定してください。(今回私は有効にしませんでした。)

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Gemini in Lookerの利用料金ですが、Termsに2025年3月5日時点では無料で利用できますが、無料期間が終了したらSKUの料金が必要となるかもしれないと言及があります。一時的にテスト利用する場合は問題ありませんが、使用しない場合はEnable Gemini in Lookerのトグルを無効化することをおすすめします。

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Conversational Analyticsを試す

事前準備

今回検証に用いたExploreでは、下図のようにLookMLを定義しておきました。それぞれ日本語のlabelを整備している状況です。

  • view

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  • Explore

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試してみた~Explore指定編~

ということで、Conversational Analyticsを試してみます!

Lookerのホーム画面にConversationsというメニューが表示されるため、これを押します。

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すると下図のように画面が切り替わって表示されますので、使用したいExploreを選択します。

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下図のように対話型のインターフェースが表示されるため、「毎月の売上について教えて」と雑に聞いてみます。

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すると、下図のように結果が返ってきました!算出方法を押して開くと、どのフィールドを選択したかがわかるようになっており、Exploreで開くを押すと対象のフィールドを選択した状態でExploreが立ち上がるようになっています。

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続けて、「折れ線グラフで2024年の売上を表示して」と聞いてみます。

すると、チャット上でグラフが作成されました。これはExploreのグラフとは関係なく、チャット上で作成されたグラフとなります。

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次に、「2024年1月~12月で、売上Top20のブランドを教えて」と、複数のViewのJoinが必要な聞き方をしてみます。

1回目は、下図の画面で止まってしまいました。この辺りはプレビュー機能のため仕方ないところかもしれません…!

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2回目として、新しいconversationを立ち上げもう一度「2024年1月~12月で、売上Top20のブランドを教えて」と聞いてみます。

すると、下図のように複数のViewのJoinが必要な条件でも結果を出すことができました!また、分析情報という欄が追加されており、出力結果に関する分析内容も出すことが出来ます。

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試してみた~エージェント編~

次に、Conversational Analyticsにはエージェント機能があるため使ってみます。

https://cloud.google.com/looker/docs/studio/conversational-data-agents

Conversational Analyticsを立ち上げた後に、左のエージェントの管理を押し、右上の+エージェントを作成を押します。

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エージェント名説明データソース手順を記入・選択し、右上の保存を押します。

手順には、実際に事業に携わる人間の分析者のみが知っている分析のコツを入れていきます。今回は下記のように入れてみました。

  • 会計年度は1月~12月で切り替わります。
  • 会計年度ごとに、売上が1000USDを超えた会員は、プラチナ会員とみなします。

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下図のように表示されるため、会話を開始を押してみます。

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この上で、「会計年度2024年で、プラチナ会員となった人の情報を教えて」と聞いてみます。

すると、何もデータが返ってきませんでした。原因を調べるためにExploreを開いてみると、always_filterで設定されたオーダー 受注 Dateis in the last 90 daysに絞り込まれていたからでした。オーダー 受注 Yearでは指定した2024年で絞り込んでいるのですが、惜しいですね…

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そのため、エージェントの手順の設定で下記のように1つ追加してみました。

  • 会計年度は1月~12月で切り替わります。
  • 会計年度ごとに、売上が1000USDを超えた会員は、プラチナ会員とみなします。
  • 日時でフィルタを設定する場合には、「order_items.created_date」でフィルタを設定してください。

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この上で、もう一度「会計年度2024年で、プラチナ会員となった人の情報を教えて」と聞いてみます。

すると、今度は正しく結果を出すことが出来ました!!このように、コンテキスト情報を付与した上で自然言語で分析できるのがエージェント機能の強みです!

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最後に

「Gemini in Looker」の機能が従来のLookerインスタンス(Looker Original)でもパブリックプレビューとなったので、Looker上で生成AIによる対話型分析が行える「Conversational Analytics」の機能を試してみました。

これは個人的に待望していた機能なので、リリースされて本当に嬉しいです!LookMLという元々生成AIと相性が良い機能を持っていたのに、これまでフルに活かせる機能がなかったので…

2025年3月5日時点は無料で利用できる機能なので、Lookerをお使いの方はぜひ試してみてください!!

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