Lookerで作成した棒グラフに平均線を追加する方法 #Looker
Looker勉強中のikumiです。基本のビジュアライズでよく使用される棒グラフは、各項目のデータを比較する際に使用されます。その際の補助データとして各データの平均も確認したいケースは多いかと思いますので、Lookerで実現してみました。
ユースケース
- ECサイトのカテゴリごとの売上金額と、全体の平均売上を補助線で確認したい
やってみる
使用するデータ
- カテゴリの情報と売上金額の列を準備しました
dimension: category { label: "カテゴリ" sql: TRIM(${TABLE}.category) ;; } dimension: sale_price { label: "売上" type: number value_format_name: usd sql: ${TABLE}.sale_price;; } measure: total_sale_price { label: "総売上" type: sum value_format_name: usd sql: ${sale_price} ;; }
ビジュアライズを作成する
- Exploreの画面に移動して、ビジュアライズを作成していきます
- カテゴリと総売上の列を選択し、ビジュアライズで「列(縦棒グラフ)」を選択します
- 編集のYタブを開き、「Reference Lineを追加」を選択
- Reference Lineのデフォルト設定が「平均」になっていますので、これでカテゴリごとの売上平均の補助線が追加できました!
各オプションについて
- Reference Lineのオプションは計6つありますので、一つ一つ確認していきます
- Type
- Reference Lineのタイプを選択するもので、以下の3種類を選択できます
- Line
- Valueで指定した計算に応じた傾向線
- Range
- StartとEndで指定した幅を塗りつぶす
- Line with Margins
- Valueで指定した計算に応じた傾向線
- 標準偏差または分散の幅で塗りつぶす
- Value
- 表示したい傾向線の値を以下の計算方法で設定できます
- 中央値・平均・最大・最小
- カスタムで指定した定数
- なお、TypeでRangeを指定した場合はValueの設定はなく、StartとEndの値のみ設定します
- 表示したい傾向線の値を以下の計算方法で設定できます
- Label
- Lineの説明を入れることが可能
- 文字だけを入れたり、
平均値: {{mean}}
や中央値: {{median}}
と記載することで傾向線に補足できます
- Label Position
- 文字通りラベルを表示する位置を指定
- Color
- 傾向線とラベルの文字の色を変更します
- Value Format
- デフォルトではExploreで表示される表示形式のままですが、ラベルで表示したい形式を変えたい場合には書式設定に応じて変更することができます
最後に
いかがでしたでしょうか。グラフに傾向線を入れるケースは、細部のこだわりポイントだったりしますが、あるあるな表現方法だと思うので、是非試してみてください。