
MacでYAMAHAルータにコンソール接続する環境を整えた(iTerm2 + screen)
はじめに
Macでネットワーク機器にコンソール接続して作業する際、次のような課題にぶつかりました。
show configの上の方がスクロールで見られない- Tera Termのように作業ログを自動で残したい
- ログに余計な文字が残らないようにしたい
この記事では、iTerm2とscreenを使ってこれらを解決した手順をまとめます。

環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PC | macOS |
| ターミナル | iTerm2 |
| 端末マルチプレクサ | screen(Homebrew版) |
| 接続ケーブル | コンソールケーブル(USB接続) |
| 接続先 | YAMAHA RTX1220 |
1. 基本の接続方法
まず、USBシリアル変換ケーブルのデバイス名を確認し、screenで接続します。
ls /dev/cu.*
screen /dev/cu.usbserial-XXXX 9600

9600 はボーレート(通信速度)です。YAMAHAルータのコンソールの初期値は9600bpsです。
/dev/ 配下には tty. と cu. の2種類が見えますが、cu. を使うのがおすすめです。tty. は着信待ち(ダイヤルイン)用のデバイスで、接続先からの信号を待つため、接続が固まることがあります。
screenの終了は、Control + A → k → y です。これは現在のウィンドウを閉じる操作で、今回はウィンドウが1つだけなので、screen自体も終了します。複数のウィンドウを開いている場合に、すべてのウィンドウを閉じてscreenを終了するには、Control + A → \ → y を使います。
2. スクロールできるようにする
ホームディレクトリに ~/.screenrc を作成します。
# screen側で過去の表示を1万行まで保持(既定は100行)
defscrollback 10000
# トラックパッドでスクロールできるようにする
termcapinfo xterm* ti@:te@
termcapinfo の行は、screenが代替画面(alternate screen)に切り替えないようにする設定です。これにより、iTerm2側のスクロールで過去の表示を遡れるようになります。設定は、次回のscreen起動時から反映されます。
なお、iTerm2側で遡れる行数は、iTerm2の設定(Profiles → Terminal → Scrollback lines)に依存します。表示が途中で切れる場合は、この値も確認してください。
3. iTerm2のログ用プロファイルを作る
コンソール作業専用のプロファイルを作成しました。
| 設定場所 | 項目 | 設定値 | 目的 |
|---|---|---|---|
| Session | Automatically log session input | ON(保存先: ~/logs/iterm2) |
作業ログを自動保存する |
| Session | Log format | Plain text | 画面制御用のエスケープシーケンス([25;1H など)をログに残さない |
| Window | Columns | 200 | 画面の表示幅を広げ、長い行を見やすくする |
| Colors | Tab Color | 目立つ色 | ログ用のタブだとひと目で分かるようにする |
| General | Shortcut key | ⌃⌘1 など |
ショートカットで開けるようにする |


ハマりどころ
- ログ設定は、新しく開いたタブにしか効きません。 設定変更後は、必ずタブを開き直してから作業してください。
- Log formatが「Raw」だと、ログに
[25;1Hや[?2004hなどのエスケープシーケンスが大量に残ります。(先頭のESC文字は画面上では見えません)報告書などに使うなら、Plain textにしておくのがおすすめです。
まとめ
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| スクロールできない | ~/.screenrc に defscrollback と termcapinfo を設定する |
| 作業ログを残したい | iTerm2の自動ログを有効にする |
| ログに余計な文字が残る | Log formatをPlain textにする |
参考
- GNU Screen Manual: The termcap command
- GNU Screen Manual: Scrollback
- iTerm2 Documentation: Profiles > Session
- iTerm2 Documentation: Profiles > Terminal
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