MacでYAMAHAルータにコンソール接続する環境を整えた(iTerm2 + screen)

MacでYAMAHAルータにコンソール接続する環境を整えた(iTerm2 + screen)

MacでネットワークコンソールにiTerm2とscreenを使って接続する際、スクロール不可やログ管理の課題に直面しました。本記事では、これらの課題を解決するための設定方法を、実際の手順に基づいてご紹介します。
2026.10.09

はじめに

Macでネットワーク機器にコンソール接続して作業する際、次のような課題にぶつかりました。

  • show config の上の方がスクロールで見られない
  • Tera Termのように作業ログを自動で残したい
  • ログに余計な文字が残らないようにしたい

この記事では、iTerm2とscreenを使ってこれらを解決した手順をまとめます。

iTerm2でコンソール接続している画面

環境

項目 内容
PC macOS
ターミナル iTerm2
端末マルチプレクサ screen(Homebrew版)
接続ケーブル コンソールケーブル(USB接続)
接続先 YAMAHA RTX1220

1. 基本の接続方法

まず、USBシリアル変換ケーブルのデバイス名を確認し、screenで接続します。

ls /dev/cu.*
screen /dev/cu.usbserial-XXXX 9600

デバイス名の確認結果

9600 はボーレート(通信速度)です。YAMAHAルータのコンソールの初期値は9600bpsです。

/dev/ 配下には tty. と cu. の2種類が見えますが、cu. を使うのがおすすめです。tty. は着信待ち(ダイヤルイン)用のデバイスで、接続先からの信号を待つため、接続が固まることがあります。

screenの終了は、Control + A → k → y です。これは現在のウィンドウを閉じる操作で、今回はウィンドウが1つだけなので、screen自体も終了します。複数のウィンドウを開いている場合に、すべてのウィンドウを閉じてscreenを終了するには、Control + A → \ → y を使います。

2. スクロールできるようにする

ホームディレクトリに ~/.screenrc を作成します。

# screen側で過去の表示を1万行まで保持(既定は100行)
defscrollback 10000

# トラックパッドでスクロールできるようにする
termcapinfo xterm* ti@:te@

termcapinfo の行は、screenが代替画面(alternate screen)に切り替えないようにする設定です。これにより、iTerm2側のスクロールで過去の表示を遡れるようになります。設定は、次回のscreen起動時から反映されます。

なお、iTerm2側で遡れる行数は、iTerm2の設定(Profiles → Terminal → Scrollback lines)に依存します。表示が途中で切れる場合は、この値も確認してください。

3. iTerm2のログ用プロファイルを作る

コンソール作業専用のプロファイルを作成しました。

設定場所 項目 設定値 目的
Session Automatically log session input ON(保存先: ~/logs/iterm2) 作業ログを自動保存する
Session Log format Plain text 画面制御用のエスケープシーケンス([25;1H など)をログに残さない
Window Columns 200 画面の表示幅を広げ、長い行を見やすくする
Colors Tab Color 目立つ色 ログ用のタブだとひと目で分かるようにする
General Shortcut key ⌃⌘1 など ショートカットで開けるようにする

プロファイル設定(Session)

プロファイル設定(Window・Colors・General)

ハマりどころ

  • ログ設定は、新しく開いたタブにしか効きません。 設定変更後は、必ずタブを開き直してから作業してください。
  • Log formatが「Raw」だと、ログに [25;1H や [?2004h などのエスケープシーケンスが大量に残ります。(先頭のESC文字は画面上では見えません)報告書などに使うなら、Plain textにしておくのがおすすめです。

まとめ

課題 解決策
スクロールできない ~/.screenrc に defscrollback と termcapinfo を設定する
作業ログを残したい iTerm2の自動ログを有効にする
ログに余計な文字が残る Log formatをPlain textにする

参考

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