タイから、マレーシアリージョンとシンガポールリージョンのどちらのEC2を使うかを比較してみた
タイオフィスの三並です。
AWS EC2料金は、SingaporeよりもMalaysiaの方が多少安いです。
詳細は以下の記事を参照。
AWSにマレーシアリージョン(ap-southeast-5)が開いたので、とりあえず試してみました
Malaysiaに住んでいるなら、Malaysiaリージョンを使うべきなのですが、タイから使う場合はどちらがいいのかを軽く検証してみました。
まず、タイからはマレーシアの方が物理的に近いです。ネットワーク距離が近いのかどうかは気になるところです。
なお、検証は、タイのバンコクオフィスから行っています。
EC2は、t4g.microを使って検証します。
料金
t4g.micro : USD 0.0095 (Malaysia)
t4g.micro : USD 0.0106 (Singapore)
まず料金の差はこのくらいです。10%程度Malaysiaの方が安いようです。
料金については、変動することもありますので、詳細は以下を参照してください。
Amazon EC2 オンデマンド料金
バンコク、クアラルンプール、シンガポールの地図上の場所
こちらはGoogleMapからの貼り付けです。
EC2の起動
以下のような感じで、EC2を起動しました。
Instance Type: t4g.micro
SecurityGroup: All ICMP - IPv4 : My IP
gp3 8GB
IAM Profile:
出来上がったEC2に対して、バンコクオフィスからpingを実行してみました。
Singapore
だいたい、30msくらい
Malaysia
だいたい、35msくらい
ネットワーク的にはSingaporeの方が近いようです。
ちなみに、タイのLocalZoneに対して検証したときは 5ms くらいだったので、タイ国内の方が圧倒的に速いという結果ではあります。タイのLocalZoneを検証したときの記録はこちらです。
バンコクに AWS Local Zones (ap-southeast-1-bkk-1a) が開いたのでEC2を立ち上げてみた
IPアドレスの場所
ラッコツールのIPアドレス住所検索で、できあがったEC2インスタンスのIPアドレスから住所を調べてみました。
IPアドレス住所検索:ラッコツール
Singaporeはこちら
Malaysiaはこちら
AWSのリージョン名は、国名ではなく都市名が多いです。なので、Malaysiaとなっていて、Kuala Lumpur以外の場所にAZがあるのかなと思いましたが、実際はKuala LumpurにAZがあるようです。
まとめ
Malaysiaリージョンの方が、SingaporeリージョンよりEC2の価格が安いものの、ネットワーク的にはタイからは少し少し遠いようです。
値段の安さで選ぶならMalaysiaリージョンだと思います。しかし、タイからの利用だと、今の段階では、ネットワーク的に早く、各種サービスがそろったSingaporeの方が利便性は高いという印象です。