漫画から学ぶ「チーム&リーダー」~青の祓魔師編~
こんにちは!おおはしりきたけです!
前回は、魁!!男塾を参考に「チーム&リーダー」「デスマーチ」という記事を書かせていただきました。少年ジャンプとハロルド作石作品しか読んでないのかよ!?と思っている方もいると思いますので、ちょっと趣向を変えて今回は、ジャンプスクエアで連載している青の祓魔師について書かせていただきたいと思います。
■青の祓魔師とは
青の祓魔師(エクソシスト)は、ジャンプスクエアで連載されている作品で、2009年から現在まで連載されています。コミックは現在7巻まで発売しています。簡単な概要は以下
主人公・奥村燐は修道院で暮らす少年。同じ修道院に住み、有名高校へと進学する双子の弟・雪男とは違い、高校にも行かず、就職先までもが見つからずにいた。そんなある日、喧嘩相手の不良に起こった異変と同時に、燐は「悪魔」の存在を、そして自らが魔神(サタン)の息子であることを知る。 燐の養父であり祓魔師の藤本獅郎は、サタンから燐を守るために戦い、命を落とした。獅郎の死を経た燐は、サタンを倒すべく祓魔師(エクソシスト)になることを決意する。
Wikipediaから抜粋(http://ja.wikipedia.org/wiki/青の祓魔師)
■青の祓魔師とクラウド
祓魔師には称号という5つの資格が存在します。以下に5つの技術を紹介します。
- 騎士(ナイト):刀剣で戦う
- 竜騎士(ドラグーン):銃火器で戦う
- 手騎士(テイマー):使い魔を使役して戦う
- 詠唱騎士(アリア):経典を唱えて戦う
- 医工騎士(ドクター):医療を担う
1人が1つの称号ではなく、1人が複数の称号を担うこともできます。
○手騎士の役割
Wikipediaには手騎士(テイマー) の役割が以下の様に記されています。
使い魔を使役して戦う。魔法円・魔法陣と己の血により悪魔を召喚し、操る。天性の才能が必要とされ、絶対数は少ない。悪魔は弱い者には従わず、自信をなくした者には襲いかかることもあるため、精神力が必要となる。
とあります。使い魔は使いたいときに呼び出し、闘いが終わったら返す。
○オンプレミスとクラウド
オンプレミスとは、情報システムを利用するのに自社管理下の設備(DMZやデータセンター)に機材を設置し、ソフトウェアを配備・運用する形態のことを言います。この方法は、例えばヤッターマンなんかが近いのではないでしょうか。ヤッターマンでは、「ヤッターワン」「ヤッターペリカン」といったヤッターメカを自社管理下の基地(DMZ)においています。アニメでは戦闘シーンのみ描かれていましたが、運用コスト、メンテナンス費用など、実際結構な費用はかかっていたと思います。青の祓魔師の手騎士は、魔法円・魔法陣から使い魔を呼び出します。これはWebコンソールからクラウドを起動する行為に近いと思います。使い魔も用が済めば紙を破ると帰っていきます。使わないときは運用コストなどもかかることありませんし、メンテナンス費用も必要ありません。「所有」から「利用」へまさにクラウドですね!
○クラウドと手騎士の「メリット」「デメリット」
【メリット】
1.起動が容易
手騎士は、瞬時に使い魔を呼び出すことが可能です。クラウドも使いたいときに起動するだけで使えます。
2.すぐに本番機が使える
ハードウェアの調達の場合、本番リリースギリギリまで本番機が使えないということがあります。クラウドでは本番機をすぐに使えるという利点があります。例えば、ガンダムの場合ですが、ガンダムは高級なので、本番稼働までジム使ってて!ということも想定でき、いざ本番でガンダム使ってみたら、設定違いすぎて動かないといったことも可能性としてはあると思います。手騎士の場合は、使い魔を呼び出すだけなので差異が出てしまうということはありません。
3.先行投資が不要
モビルスーツ、ヤッターメカ作るのに予算が必要ですよね。つまり先行投資をしないと調達できません。このご時世、半年先のビジネス状況が変わっている可能性もあります。その結果プロジェクトに対してオーバースペックなメカを作ってしまうこともあるでしょう。クラウドも手騎士も先行投資はいりません。プロジェクト開始時に適したスペックを提供することができます。
【デメリット】
1.信頼性の不安
クラウドと言っても、物理サーバーと同じく落ちたりすることもあります。AWSのEC2も99.95%のSLAは提示していますが、100%ではありません。ただ、サーバーのOSを丸ごと保管できるので復旧も早いですし、冗長化をすることで対応は可能です。手騎士も使い魔は弱い者には従わず襲い掛かられることもあります。必ずしも全てを操縦させるといった考えではなく、利用しているということを前提に考え正しい運用方法をとるというのが必要だと思います。
手騎士とクラウドは、メリット、デメリットまで同じですね!手騎士が使い魔を使って闘うように、クラスメソッドでも、AWSを利用したサービス提供を行っております。
■どんなチームか?
青の祓魔師の代表的な登場人物と言えばこの方々
- 奥村燐:本作品の主人公。「降魔剣」を抜くとサタンから継いだ青き炎をまとい、サタンの力を発動させる。志望称号は騎士(ナイト)
- 奥村雪男:燐の双子の弟。性格は温厚で医工騎士(ドクター)と竜騎士(ドラグーン)の資格を所有する。
- 杜山しえみ:おっとりしていて天然だが、手騎士(テイマー)としての才能を持つ。
- 勝呂竜士:不良っぽいが努力家で成績優秀。竜騎士と詠唱騎士(アリア)を目指している。
- 志摩廉造:明陀宗僧正血統である志摩家の五男坊で詠唱騎士志望
- 三輪子猫丸:小柄な体型と坊主頭で心優しく温和な性格。詠唱騎士志望
- 神木出雲:巫女の血統で手騎士の才能を持つ。まろまゆが特徴
○特性を活かし欠点を補う
祓魔師は一人では闘えない! お互いの特性を活かし欠点は補い 二人以上の班で戦うのが基本です
このチームは、まだまだ若くこれからというチームです。奥村燐などの候補生がもめているときに、雪男が候補生達に言ったセリフです。詠唱騎士は経典を唱えているときは無防備です。その為誰かの助けが必ず必要になります。プロジェクトでもデザイナやプログラマーなどそれぞれの特性を活かしプロジェクトが多いと思います。その後も色々試練があり燐はメンバーを先に行かせて一人で片付けようとした時に竜二に言われたこのセリフ。
なんでも一人で解決しようとするな 味方を忘れるな!
メンバーを信じる。簡単見えますが、実際簡単ではないですよね。もちろんスキルは個人に依存しますが、そのスキルを発揮させるのはチームの信頼関係で変わってくると思います。最初からダメと決めつけずメンバーを信頼して仕事を依頼することもチームの力を上げるのは重要だと思います。
■どんなリーダーか?
○行動で示す
俺はこれからの 行動で示すしかない!!!!
燐がサタンの子だということがバレてしまい、候補生に敬遠されていたこともあります。そこで燐は、自分は行動で見せていくと自分を奮い立たせます。言葉や目標に影響力が与えられるのは、行動に伴った高い志があってこそだと思います。リーダーたるもの部下に指示を出すだけではなく、自分の言動や行動が周囲に与える影響を考慮して行動していくことが重要です。
■まとめ
青の祓魔師は、まだ7巻しか出ておらず、みんな研修生の為明確に奥村燐がリーダーという表現は出てきていませんが、今後の期待をこめて、あえて燐をリーダーという位置においてみました。7巻では不浄王が復活したので色々な祓魔師が集まり役割分けてチーム作っているシーンを見ると大規模プロジェクトに挑むエンジニア集団みたいだなと思いました。
最後に、しえみが燐の行動で祓魔師を目指すことになったのに感激した雪男のセリフでお別れしましょう。
兄さんは… いつも僕にできないことをしてしまう 『…やっぱり兄さんには敵わないな…』
行動って大切です。