漫画から学ぶ「チーム&リーダー」~ワンピース編~
こんにちは!おおはしりきたけです!
私は、漫画をよく読みます。漫画には必ずと言っていいほど、チームがあり、リーダー的存在のキャラクターが存在します。今日は、漫画学ぶチーム&リーダーとしてワンピースを紹介したいと思います。
■ワンピースとは
つい先日、最新刊の64巻が400万部発行ということで話題になっていたので、ワンピースという漫画自体は知っている方は多いと思います。物語の内容は、以下の様な感じです。
かつてこの世の全てを手に入れた海賊王ゴールド・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、幾多の海賊たちが覇権を賭けて争う大海賊時代。そんな時代に生まれ、幼い頃の命の恩人である海賊赤髪のシャンクスに憧れる少年モンキー・D・ルフィは、「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べてゴム人間となり、その副作用で泳げない体になりながらも、海賊王を目指して仲間と共に冒険と戦いを繰り広げていく。
Wikipediaから抜粋(http://ja.wikipedia.org/wiki/ONE_PIECE)
■ワンピースとスクラム
ワンピースは、開発プロセスではスクラムに近いかと思います。「ワンピースを見つけて海賊王になる」というのがルフィーの最終ゴールです。アラバスタ編、空島編、そして今まさに魚人島というスプリントを行っています。弊社のたごまさゆきの書いた「ScramBootCamp東京に参加してきました。」にもありましたが、スクラムには3つの柱があります。
- 経験主義:実際の経験をもとに、繰り返し改善する。
- 自己組織化:指示待ちではなく自分たちで決める。
- 信頼:メンバーを信頼する。透明性を保つ。内外から信頼される。
【経験主義】 幾多の冒険を繰り返してきて、冒険で学んだことを次の冒険で活かしていくのは、経験主義と言えるでしょう。 【自己組織化】 麦わらの一味は、ゾロ、サンジ、ナミなど指示待ちではなく自分たちで動くことのできる自己組織化された一味と言えるでしょう。 【信頼】 ルフィのセリフに以下のような言葉があります。
おれは剣術を使えねェんだコノヤロー!!! 航海術も持ってねェし!!! 料理も作れねェし!! ウソもつけねェ!! おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!! 第10巻90話
これは、仲間を信頼してるからこそ言えるセリフです。
最近は、冒険のスプリントのサイクルが長くなってきており、厳密にはスクラムとは言えないかと思いますが、プロセスとしては、スクラムに近い形だと思います。ま~だいたいの漫画は、XX編のサイクルで回っているので、こじつけ感が否めませんが。。。
■どんなチームか
現在(64巻発売時点)では、麦わらの海賊団は9名います。
- モンキー・D・ルフィ:船長
- ロロノア・ゾロ:戦闘員
- ナミ:航海士
- ウソップ:狙撃手
- サンジ:コック
- トニートニーチョッパー:船医(ペット)
- ニコ・ロビン:考古学者
- フランキー:船大工
- ブルック:音楽家
○各々ビジョンが明確
それぞれ個性あふれたメンバーがそろってます。麦わらの一味のメンバーは、各々ゴールが明確です。ルフィの最終的なゴールは、海賊王です。ゾロは「世界一の剣豪」、サンジは「オールブルーを見つける」などメンバーのゴールも異なりますが、ルフィの海賊王というゴールに対し、利害関係が一致するため仲間になったと言えるでしょう。
○宴が大好き
ワンピースでは、物語に一区切りついたら必ず宴が行われます。これは作者が「戦いの後には仲間たちとの楽しい宴が始まる」といった制約を設けていると語っており。戦いと宴はセットとなっています。前回のブログでも書かせていただきましたが、私も「プロジェクト」と「打ち上げ」はセットだと思っており宴が無いと締まらないと思ってます。
■どんなリーダーか?
では、ルフィは具体的にどんなリーダーなのでしょうか。
○強引すぎる
以下のセリフは、ルフィが船医になるチョッパーを誘うときのセリフです。チョッパーは、仲間になりたいんですが、あれこれ理由をつけていた時のセリフ
うるせェ!!!いこう!!!! 第17巻152話
超強引ですね~!この時のチョッパーは、あれこれ理由は言っているんですが、それに一つ一つ答えるのは最適な答えではない場面でした。そこで、上記のセリフ「うるせェ!!!いこう!!!!」が出たわけですね。これはチョッパーがルフィーを信頼し始めたから有効になったセリフですが、信頼関係のない人から言われても、むしろ逆効果のセリフですね。
○本質を見抜く能力が高い
アラバスタ編では国王軍と反乱軍が戦争を始める寸前になってしまい、アラバスタの女王ビビが何とかして戦争を止めようとしていた時のセリフです。
やめた!! ~中略~ おれはクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだよ!!! 反乱してる奴らを止めたらよ…クロコダイルは止まるのか? 第18巻166話
プロジェクトも炎上し始めると、本質ではない問題を先に解決しがちになってしまいますが、リーダーたる者、常に本質を見抜いていかないといけないですね。上記以外にも、ルフィは本質を見抜く場面がいくつかあったりします。
■まとめ
ワンピースの世界では、ルフィが船長なので、本来であれば上長にあたるわけですが、上下関係などは全くありません。かといって麦わらの一味が船長を尊重していないかといえば、そんなことはなく。むしろルフィに頼りすぎていたから、最近では、さらに個人の能力を向上しようと2年間各々が修業して、組織貢献を考えています。
昔のリーダーシップと言えば、強力なリーダーの元で軍隊の様に働くといった様なイメージがありますが、ワンピースの世界では、物語毎にチーム編成が変わり、それぞれが責任を持った役割を担いプロジェクトを進めていくといった感じが、昨今のシステム開発に近い感じがします。時に強引でも、チームメンバーへの愛を注ぎ、個人の役割を最大限に発揮させる。これが近年のリーダーシップなのではないでしょうか。 皆さんもぜひ一度ワンピースを呼んでみるとワクワクできると思います。
それでは、最後に私の大好きな言葉でお別れです。
オーナーゼフ!!! ……長い間!!! くそお世話になりました!!!