CLB を ALB、NLB に簡単に移行可能なウィザードが追加されました
ども、藤本です。
現地時間 11/14、CLB の移行機能がリリースされました。
早速試してみましょう。
概要
ELB は Classic Load Balancer、Application Load Balancer、Network Load Balancer の 3種類があります。3種類の ELB の違いは下記をご参照ください。
また以前弊社エントリでも CLB と ALB の違いをまとめた記事もあるのでそちらもご参照ください。
CLB -> ALB 移行試してみた
CLB から ALB への移行を試してみます。
ALB 作成
マネジメントコンソールへログインして、Load Balancer の一覧画面に遷移します。
CLB に「Migration」タブが追加されています。
「Launch ALB Migration Wizard」から 同様の設定の ALB を作成します。CLB の Listener の Protocol を HTTP/HTTPS にしておくと ALB への移行となります。
ALB 作成ウィザードのレビュー画面まで一気に遷移します。基本的には現行の設定内容を引き継ぎます。CLB になく ALB にしかない設定は緑背景で表されます。
「Create」をクリックすることで ALB が作成されます。
今回のリリースでできるのはここまでです。あとの工程はオペレーションが必要ですが、上記の通り、記載されているので簡単ですね。
ALB の作成完了を待ちます。もちろん Target Group も作成され、CLB に登録されていたインスタンスも Target Group に登録されています。
DNS 切り替え
CLB の DNS名を設定している独自ドメインに作成した ALB の DNS名を追加します。
ALB にトラフィックが流れるようになったら CLB の DNS名を削除します。
CLB 削除
CLB へトラフィックが流れることがなくなったら、CLB を削除しましょう。DNS の TTL の関係もあるのでアクセスログなどを確認してロギングがなくなってから余裕を持って削除しましょう。
以上で移行は完了です。
CLB -> NLB 移行を試してみた
CLB から NLB への移行も試してみましょう。
NLB 作成
同じ様に Load Balancer の一覧画面に遷移します。CLB に「Migration」タブが追加されています。
今度は「Launch NLB Migration Wizard」となっています。CLB の Listener の Protocol を TCP にしておくと NLB への移行となります。
NLB 作成ウィザードのレビュー画面まで一気に遷移します。CLB になく NLB にしかない設定は緑背景、削除される設定は灰背景で表されます。
「Create」をクリックすることで NLB が作成されます。
その後の手順は CLB -> ALB 移行と同じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 若干地味なアップデートですが、作業が簡易化されるのは嬉しいですね。