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AWSの費用見積でおさえておくべきポイント

2014.05.24

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はじめに

AWSの費用見積をする際におさえておいたほうがよいポイントについて説明します。

従量課金制である

AWSのほとんどのリソースは1時間毎、もしくは利用量毎の課金です。 従量課金制の一番よいところは、ずっと使い続けなくてよいというところです(あたりまえですが)。

  • 急なイベントの時にだけリソース増強 (弊社のこの事例はまさにそれです)
  • 検証環境は必要な時に本番環境から作成

という使い方をすることで費用削減が可能です。

実際の必要リソースがわからない部分については、リソース大目の環境を作って検証して、結果的に不必要であればその時点でインスタンスを小さく/大きくする等で対応できます。 最初の見積がずれていても、ずっとそのコストを払わなくてもよい点、頭の片隅のおいておいてください。

また、AWSならではの従量課金の項目もあります。

  • EBS(ネットワークストレージ)のI/O
  • ネットワークの通信量の一部

こちら料金表や、後で説明する見積りツールにて確認可能です。

余談となりますが、最初に予算が決めてしまうと後から変更できないというお客様も多いです。その場合、上記のEBSの割り当てサイズやIOPSを想定より高くする等でバッファをもたせることも出来ます。

 従量課金でないものもある

AWSでも 従量課金でないものもあります。他にもあるかもしれませんが思い付くままならべるとこのようになります。

  • リザーブドインスタンス(RI) ...割引のための予約金ですので1年間、もしくは3年間分を前払いし、返金は基本的にはできません。
  • 重度RIの利用料金 ... 重度の場合、対象のインスタンスが起動していなくとも課金されます。
  • Workspaces ... 月額課金となります。
  • Storage Gateway: 日額課金です。(Storage Gateway Instanceは時間課金です)
  • CloudHSM 時間単価だけでなく、初期費用があります(USだと$5000)。

この中でよくつかうのはRIと思いますが、RIを購入する際、特に重度RIを適用する場合は気をつけてください。

Amazonのサービスを使う

EC2のインスタンス費用が一番お金がかかることが多いです。データの保管だけでしたらS3、配信であればCloudFront、沢山サービスがありますので、なんでもEC2ではなく、AWSの用意しているサービスを使うことでコストパフォーマンスがあがる場合が多いです。

見積ツールを使う

こちらです。

使い方はAWSの方がまとめてくださっています。

AWS Simple Monthly Calculator 操作説明書

世界中のリージョンに対応しているので、日本の場合は
「アジアパシフィック-日本」
にするのを忘れないようにしましょう。

また 推奨の構成例 の中にこちらのツールをつかった見積がありますので参考になります。

RIに悩んだらWhich instances使う

RIには軽度、中度、重度のタイプと、1年、3年の期間を選択できます。お客様よりよく「一体どれを選べばよいのか?」という質問を受けますが、こちらは利用のパターンによって変わります。

英語ですが、お勧めなサイトがあります。

http://whichinstance.com/

日数とインスタンスタイプをいれるとどの程度の費用がかかるかグラフにしてくれますので直感的にお得なRIが選択できるようになります。

which instances

細かく見積らない

細い費用を見積もるのは無駄になることが多いです。アクセス量やI/O量など事前にわからない事が多いです。また、AWSの場合一生懸命見積りをつくった翌週に大規模値下げで遣り直しということがつい先日もありました。見積では概算をおさえましょう。

Amazonのサービスを使う

EC2のインスタンス費用が一番お金がかかることが多いです。データの保管だけでしたらS3、配信であればCloudFront、沢山サービスがありますので、なんでもEC2ではなく、AWSの用意しているサービスを使うことでコストパフォーマンスがあがる場合が多いです。

まとめ

見積の仕方について簡単にまとめました。うまくサービスやツールを使って費用対効果の高いシステムをつくってゆきましょう。