mixpanelを使った分析の始め方!完全初心者はココから始めよ!

mixpanelでどうやって分析したらいいかわからんと言う迷える子羊へ。
2023.12.01

ミックスパネラーの國崎です。
今回はmixpanelを使って間もない方や効果的な分析手法を手っ取り早く知りたい方向けに「mixpanelはまずこう使いなさいよ!!!」というmixpanelの王道的な分析手法についてお伝えします。

本記事はこんな人におすすめ

  • mixpanelをどう使えばいいかわからない
  • よく使われている分析手法を知りたい

コホートを使ったパワーユーザー分析

まずmixpanelを使った分析でおすすめしたいのは「パワーユーザー分析」です。
このパワーユーザー分析ではユーザーのグループを以下3つに分類分けして行います。
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自社にとっての優良顧客をパワーユーザーと位置づけし「優良顧客がどういった人なのか?」「優良顧客になり得てないコアユーザーやカジュアルユーザーは何が足りないのか?」などの定量的な行動指標をmixpanelで可視化します。
Eコマースを例にした場合だとパワーユーザー/コアユーザー/カジュアルユーザーはこちらの図のように定義できます。
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上記のようにユーザーを3グループに分けたコホートを作成すれば、それぞれの行動を以下のように比較することもできます。
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「なるほど。パワーユーザー分析ね。でもどうやって定義決めをしていけばいいんだ?」と思った方は以下の記事で具体的な手順を案内してますので、こちらもぜひご覧ください。

ファネルで最適な行動回数や時間の可視化

mixpanelのファネルでは指定したイベント間の行動遷移率が可視化できます。
例えばログイン→訪問→問い合わせの遷移率を見たい場合は以下のように可視化ができます。
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こういったファネルの分析はGA4などでも使えるので特段珍しい機能ではないですが、mixpanelではここからさらに行動回数や時間の可視化が行えます。

行動回数の可視化

まず行動回数を可視化したい場合は右上のFrequencyをクリック。
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すると次ステップまでに何回指定したイベントの行動をしたか、という行動回数の可視化も行えます。
下の例の場合だとStep2に行く前にStep1の行動を1回した割合が36.33%、2回した割合が24.54%という見方ができます。
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次のステップに至るまでに必要以上にここの行動回数が多い場合は、何かしらのボトルネックになっている部分があると考えることもできます。
UXの観点から想定している行動回数と差異がある部分はBreakdownでユーザー毎に違いがないか、などの比較もしてみるといいです。
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行動時間の可視化

行動時間の可視化は同じく右上のTime to Convertをクリック。
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すると指定したイベントの起点から終点までどのくらいの時間がかかっているのか、経過時間毎の遷移率が可視化されます。
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これでどういったことが考えられるかというとユーザーが一連の行動を終えるまでの時間がわかるので、その時間内を過ぎてもコンバージョンしていないユーザーにはリテンションの施策をしてみるなど考えることができます。
上記の例で言うと2日以内に36.52%が「ログイン→訪問→問い合わせ」を終えてますが、2日目を過ぎると10%まで数字が下がっています。

ここで考えられる施策の例としては「ログイン→訪問をして2日経っても問い合わせ未完了のユーザーにリマインドの施策をしてみる」をして、数字が改善するか否かを計測してみるといいかもしれません。

新規をリピーターにするためのリテンション分析

最後に紹介するのはリテンション分析です。
自分のプロダクトがどのくらいの頻度でユーザーに利用されているか把握することで、休眠になるタイミングを把握できたりします。

例えばあるSaaSのプロダクトで新規ユーザーにプラン購入を継続的にしてもらうことがリピーターの条件だった場合、以下のようにリテンションで設定します。
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Aに「プラン購入のFirst time ever(初回購入)」Bに「プラン購入」を設定することで、初回プラン購入者が2回目のプラン購入するまでの経過日数割合を可視化できます。
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このグラフを例にすると11日目をピークに2回目の購入率は下がっていき、19日以降は完全に0になります。
そのためリピーターを伸ばすためのリテンション施策としては「初回購入から11日を過ぎても再購入に至らないユーザーにリテンション施策をしてみる」をやってみて、数字が改善するか否かを計測してみるといいかもしれません。
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クラスメソッドが行っているmixpanelの支援

ここまでmixpanelをあまり使いこなせてない方向けに分析の始め方をお伝えしましたが、クラスメソッドではmixpanelをすでにお使いのお客様、これから導入したいお客様に以下の支援サービスを提供しております。

  • PoC…検証環境提供
  • プランニング支援…KPI設計の支援/QA対応
  • 実装支援…開発の支援/SaaS連携支援
  • 伴走支援…定例など

mixpanelのKPI設計は以下記事でも紹介している専用の測定フレームワークを用いたプランニング支援をさせていただきます。

mixpanelの測定フレームワーク作り方のコツ!サンプルを例に解説!

また実装いただいた後の伴走支援では実際にお使いになられているお客様の課題感などをヒアリングさせていただき、ご要望に沿った内容での定例を設けさせていただき、成果につなげるための分析手法のご提案などをさせていただきます。

今回の記事を見てmixpanelについて詳細の話を聞きたい、興味を持ったという方はぜひぜひクラスメソッドまでお問い合わせください!!

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