[2025年11月26日号]個人的に気になったModern Data Stack情報まとめ
さがらです。
Modern Data Stack関連のコンサルタントをしている私ですが、Modern Data Stack界隈は日々多くの情報が発信されております。
そんな多くの情報が発信されている中、この2週間ほどの間で私が気になったModern Data Stack関連の情報を本記事でまとめてみます。
※注意事項:記述している製品のすべての最新情報を網羅しているわけではありません。私の独断と偏見で気になった情報のみ記載しております。
Modern Data Stack全般
Gartner社がGartner® Magic Quadrantのデータ基盤関係のレポートを更新
Gartner社がGartner® Magic Quadrantのデータ基盤関係のレポートを更新しました。
データ基盤に関わる分野だと、以下の各社のブログから見ることができます。
- Cloud Database Management Systems
- Metadata Management
Dagster Labs社が発表した新製品「Compass」
オーケストレーションツールを開発・提供しているDagster Labs社より、Slack上で対話しながら欲しいデータを得たりビジネスコンテキストも更新していくことができるデータ分析エージェントの製品である「Compass」が発表されました。(発表自体は2025年10月に行われた認識です。)


Dagster側のブログにおいても、Compassに関する記事が出ています。
Data Warehouse/Data Lakehouse
Snowflake
データカタログ製品であるSelect Starの買収を発表
Snowflakeがデータカタログ製品であるSelect Starの買収を発表しました。
以下リンクはSelect Starから投稿されたブログですが、Select Starのデータリネージやディスカバリー機能をHorizon Catalogに統合することが優先事項として挙げられています。
One of our priorities will be to bring Select Star’s industry-leading data lineage and data discovery capabilities into Snowflake’s Horizon Catalog, which will help agentic AI experiences like Snowflake Intelligence and Cortex Code deeply understand an enterprise’s data and how to extract insight from it.
Snowflake Horizon Catalogを使用したApache Icebergテーブルの外部クエリエンジンサポート
Snowflake Horizon Catalogで定義されたSnowflake managedなApache Icebergテーブルに対して、外部クエリエンジンでクエリできる機能がパブリックプレビューとなりました。
個人的にこの機能はとても熱い機能と感じており、今まではOpen Catalog(Apache Polaris)を介さないと外部クエリエンジンからクエリできなかったのが、Snowflakeアカウント内でトークン発行など行うだけで外部エンジンからクエリができるようになります!
Databricks
GitフォルダーでGit CLIコマンドを使用する機能がベータ版としてリリース
GitフォルダーでGit CLIコマンドを使用する機能がベータ版としてリリースされました。他の製品だとGit操作はGUIで完結できるようにすることが多い印象ですが、直接GitのCLIコマンドを打てるようにする製品はなかなか無い印象のため気になりました。
Semantic Layer
全般
Open Semantic InterchangeにAWSやGoogle Cloudも参加
SnowflakeやSalesforceなどが主導して各社のSemantic Layerの共通規格を定義し相互変換できるようにするための動きとしてOpen Semantic Interchangeが先日立ち上がりましたが、AWSやGoogle Cloudも新しく参加することがわかりました。
Cube
2025秋のアップデート情報まとめ
Cube社の公式ブログより、2025秋のアップデート情報をまとめた記事が出ていました。
AI Widget Dashboardというダッシュボード上のデータの要約を行ってくれる機能や、Dashboard Embedding iframeというiframeでCubeで作成したダッシュボードを埋め込める機能など、BI方面を強化していることがわかります。
Business Intelligence
Looker
Conversational Analyticsが一般提供
Looker内で定義したExploreに対して自然言語で対話ができるConversational Analyticsが25.18以降のLookerインスタンスにおいて一般提供となりました。
一般提供に伴い、価格体系も公開されています。すべてのユーザーは2026年9月30日まで、クォータ制限や超過料金なしで無制限にアクセスできるとのことですが、2026年10月1日以降は以下のトークン数に応じた課金が発生するとのことです。
- 入力データトークン: 100万トークンあたり3.00ドル
- 出力データトークン: 100万トークンあたり20.00ドル
Steep
Steep内でSemantic Layerをコードで定義できるように
Steepの新機能として、Steep用のSemantic Layerをyamlでコード定義できるようになりました。
Omni
OmniのSemantic Layerとして優れた機能群の紹介記事
私の記事で恐縮なのですが、OmniはSemantic Layerとして優れた機能を多く持っており、それらの検証を行ってブログにしております。ぜひご覧ください。






