[2026年1月14日号]個人的に気になったModern Data Stack情報まとめ
さがらです。
Modern Data Stack関連のコンサルタントをしている私ですが、Modern Data Stack界隈は日々多くの情報が発信されております。
そんな多くの情報が発信されている中、この3週間ほどの間で私が気になったModern Data Stack関連の情報を本記事でまとめてみます。
※注意事項:記述している製品のすべての最新情報を網羅しているわけではありません。私の独断と偏見で気になった情報のみ記載しております。
Modern Data Stack全般
Context Graphs Are a Trillion-Dollar Opportunity. But Who Actually Captures It?
Context GraphsとAI Agentsの市場機会において、誰がその覇権を握るかについて論じた記事がAtlanの共同創業者であるPrukalpa氏によって公開されました。
記事では、Jaya Gupta氏らが提唱した「Vertical Agents(特定の業務ワークフローに特化したAI)がContext Graphを支配する」という説に対し、エンタープライズ環境における「Heterogeneity(システムの異質性・断片化)」の現実を挙げ、Vertical Agentsでは不十分であると反論しています。特定のAgentは自身のワークフロー内のContextしか把握できず、Salesforce、Zendesk、Snowflakeなど複数のシステムにまたがる包括的なデータや意思決定の文脈を捉えきれないためです。
著者は、Operational Context(手順やノウハウ)とAnalytical Context(Semantic Layer上の定義や指標)の両方を統合し、あらゆるAgentが共有・利用できる「Universal Context Layer」こそが次の巨大な市場機会であると主張しています。また、IcebergやOpen Table Formatsの普及と同様に、企業はContextという戦略的資産を特定のVertical Agentsベンダーにロックインされることを避け、自社で所有・管理できるオープンプラットフォームを選択するだろうと予測しています。
Data Extract/Load
Fivetran
買収したCensusがFivetranの製品内に移行することを発表
CensusがFivetranのプラットフォームへ完全に統合されることが発表されました。(添付図のメールが届きました。)

2026年2月1日より変更が適用され、ELTとReverse ETLのパイプラインを単一の場所で管理・監視・保護できるようになります。これにより、プロバイダー、契約、請求書が一本化され、データ運用の効率化が期待されます。
今回の統合に伴い、以下の変更が実施されます。
- アカウント移行の実施
- ユーザーは2026年4月1日までにCensusアカウントをFivetranアカウントへ移行する必要があります。この期日を過ぎると、移行が完了するまでアカウントは一時停止されます。詳細な移行手順は2月初旬に案内される予定です。
- 料金体系の刷新
- Fivetranと同様のconsumption-based pricing(従量課金モデル)へ移行します。これにより、新しい指標としてmonthly active rows (MAR)が採用され、実際に使用したデータ量に基づいた支払いとなります。
- CensusのFree planの制限変更
- Free planの利用制限が月間3,500 MARに設定されます。制限を超過した場合、翌月になるか有料プランへアップグレードするまでアカウントが一時停止されます。
本件に関する公式Docはこちらとなります。
Fivetranの命名規則「Source Naming」を用いた日本語カラムのロード
FivetranではSource Namingという命名規則を選択することで、元データソースのカラム名をそのままロードすることができるのですが、先日のアップデートでこのSource Namingが90種以上のコネクタに対応しました。
以下、私が実際にSource Namingを用いて日本語カラムのデータをロードしてみたブログとなります。
100万MAR未満のコネクタ1つにつき「一律5USD」の基本利用料が発生する料金体系に変更
2026年1月1日から、100万MAR未満のコネクタ1つにつき「一律5USD」の基本利用料が発生する料金体系に変更となりました。
年間契約の場合には、次の更新時からこの料金体系になると言及があります。
If you are on an annual contract, the changes will take effect only once you renew your contract.

Data Warehouse/Data Lakehouse
Snowflake
SnowflakeがObserveを買収する意向を発表
Snowflakeが、AI-powered Observabilityを提供するObserveを買収する意向を発表しました。
以下の公式ブログによると、従来Observabilityの分野では、ツールの乱立やコストの増加、データの断片化といった課題が存在していましたが、これらを「データの問題」と捉え、Snowflakeのデータ基盤と統合することで解決を図るとしています。
Snowflake Cortex Search マルチインデックスとインデックス固有ブーストに関する検証・解説記事
Snowflake社の菅野さんにより、Cortex Searchのマルチインデックス(multi-indexing)とインデックス固有ブースト(Index-specific boosts)に関する検証・解説記事が投稿されました。
複数フィールドを横断した検索精度の向上、検索シーンに応じた細かな重み付けの調整ができるようになり、よりユーザーの意図に沿った回答を得られることが期待できます。
semantic viewにcustom instructionsが追加
Snowflakeで、semantic view定義時にCortex Analyst向けの指示を持たせられるようになりました。
具体的にはCREATE SEMANTIC VIEWコマンドでAI_SQL_GENERATION句やAI_QUESTION_CATEGORIZATION句を使って、より意図に合ったSQL生成が可能となります。
DoiT社によるSELECT社の買収を発表
Snowflakeと直接関わるトピックではないのですが、FinOpsおよびCloudOpsソリューションを提供するDoiT社が、Snowflake向けのコストチューニングを担うサービスを提供するSELECT社を買収したことを発表しました。
今回の買収により、SELECTは「PerfectScale for Snowflake」としてDoiT Cloud Intelligenceプラットフォームに統合され、データレイヤーにおけるFinOpsの自動化を強化するとのことです。
以下の両社の記事によると、SELECTの既存顧客に対するサービス提供に変更はなく、今後はDatabricksやBigQueryといった他のデータプラットフォームへの対応も視野に入れ、インフラとデータのコスト管理を一元化するロードマップが示されています。
BigQuery
CREATE EXTERNAL TABLE・LOAD DATAでsource_column_match等のオプションが一般提供
BigQueryのCREATE EXTERNAL TABLEとLOAD DATAにおいて、time_zone・date_format・null_markers・source_column_match`のオプションが一般提供となりました。
個人的には特に、source_column_matchのオプションが嬉しいですね。このオプションにより、列順を気にせずに外部テーブルを定義したりデータロードが可能となります。
Databricks
Databricks Assistantに対してSkillsを用いたカスタマイズが可能に
Databricks AssistantはノートブックやSQLエディタでコード生成・エラー修正などを支援するAIアシスタントですが、新機能としてAgent Skillsの仕様に沿ったカスタマイズが可能になりました。
使用例としては以下のブログがわかりやすく、コーディング規約やダッシュボード作成に関するSkillを設定することで、よりユーザーの環境に併せた回答をDatabricks Assistantが可能になります。
Business Intelligence
Looker
Looker 26.0のリリースノートが公開
Lookerの最新バージョンである26.0のリリースノートが公開されました。
ビューに対して一時的な一意のキーを生成するautogenerate_primary_keysパラメータの追加、ダッシュボード内でタブで分離できる機能がLabs機能として提供、あたりが気になりました。
Data Catalog
Atlan
dbt連携機能の新バージョンが正式リリース
Atlanのdbt連携機能を刷新した新バージョンが正式リリースとなりました。
新バージョンに含まれる機能として、dbtの開発・本番ごとのアセット及びリネージの表示、最新のテストのステータスの可視性の向上、クローラーの実行時間の改善、などのアップデートが新バージョンには含まれるようです。
Data Orchestration
Kestra
Kestraが最新バージョンである1.2をリリース
Kestraが最新バージョンである1.2をリリースしました。
Enterprise Edition向けですが、ワークフロー内で入力アセットと出力アセットを明示的に定義することで明確に依存関係を管理する機能や、ワークフローのテンプレート化機能などが追加されています。
Data Mesh
Entropy Data
Data Mesh ManagerとData Contract Managerが統合し「Entropy Data」に名称変更
私もいつ変更となったのかはわかっていないのですが、Data Mesh ManagerとData Contract Managerが統合し「Entropy Data」に名称変更されていました。






