#devio2021 で「モダンオフショア開発でIT人材不足の解消を目指す」という発表してきた
はじめに
こんにちは、グローバル事業部の藤村です。2021年10月5日〜10月14日に開催されたDevelopersIO 2021 DecadeのDay1で、「モダンオフショア開発でIT人材不足の解消を目指す 〜 ベトナムでの取り組みとこれから 〜」という発表をしてきました。私がDevelopersIOイベントでお話するのは2年ぶり3回目となります。
登壇資料
私の登壇資料はこちらです。
登壇内容ダイジェスト
問題提起
今の日本に、先端IT人材が不足しているというのはまさにその通りだと思います。その解決策として、従来型IT人材のスキル転換(リスキリング)や、「不足するIT人材は移民で受け入れを」という話しが出てきていますが、私の考えは海外の先端IT人材とのマルチサイト開発が一番効果的な解決策ではないかと考えており、そこで重要な役割を果たすのが我々が推進しているモダンオフショアの考え方だと確信しています。
打ち手
過去2年以上にわたってベトナムの開発パートナーとの協働により、モダンオフショアを実践してきましたが、我々の次の打ち手は、ベトナムホーチミンに自社の開発拠点を設立することでした。
そして、ベトナムホーチミン拠点でDevOpsエンジニア組織を作り、モダンオフショアを推進したい!と考えています。
DevOpsエンジニアとは
そもそもDevOpsの定義が定まっていない中で、DevOpsエンジニアって何?と思う方も多いかと思いますが、私なりの定義は、AWS Certified DevOps Engineerに記載されている"推奨される知識と経験"を保持しているエンジニアがDevOpsエンジニアだと考えています。
モダンオフショアとは
モダンオフショアの定義については、一言で言うと「アジャイルなオフショア開発」です。詳細については以下の記事をご覧ください。
モダンオフショアのふりかえり
Keep
現在までのモダンオフショアの取り組みにおいて、多くの良かった点、継続したい点があったと考えています。
- 幅広い技術領域(ネイティブアプリケーション, LINE ミニアプリ, Web Frontend, Redshift)の案件対応
- ある程度の規模(年間350人月アサイン)
- 5プロジェクトでモダンオフショアに取り組むことで、モダンオフショアに合うスクラムの型が見えてきた
Problem
一方で、色々と課題も見えてきました。
- クラスメソッド、ベトナム開発パートナーともお互い依存度が高く、リスクになってきた
- それでもまだ請けきれない需要
- ナレッジがクラスメソッド社内に蓄積されにくい構造になってきた
- 運用フェーズに入った案件は、ベトナム開発パートナーとの直接契約への以降を推奨したことで、クラスメソッドとしての案件は減っていく構造
Try
上記KeepをよりKeepし、Problemの解決を目指して取り組もうと思っているのが、ベトナムホーチミン拠点設立となります。
肝は育成
ベトナムでの採用は、年々厳しくなってきているため、ベトナムホーチミン拠点の肝はDevOpsエンジニアの育成にあると考えています。
勝ち筋
勝ち筋としては、以下のようなストーリーを考えています。
- まずはホーチミンで優秀なインターン採用
- 専門家によるDevOpsトレーニング実施
- アジャイル開発プロセスは、クラスメソッドのグローバル事業部のアジャイルコーチ(私)が担当
- クラウド、インフラ自動化は、世界最強のAWSエンジニア集団であるクラスメソッドのAWS事業本部が担当
- プログラミングは、実積が豊富なベトナム開発パートナーが担当
- 魅力的な既存案件でのOJT
- LINE ミニアプリ
- Web Frontend(React, Next.js, ...)
- ナショナルクライアントのネイティブアプリケーション(iOS, Android)
- IoT
- MAD(Modern Application Development)
- そのまま既存案件にアサイン
- 案件によっては運用フェーズをホーチミン拠点で巻き取る
- 案件が蓄積されていく構造
- ナレッジも蓄積されていく構造
- ベトナム版のDevelopersIO(ブログ)で専門的なトレーニングと魅力的な案件について情報発信
- それをフックに、さらなる優秀なインターンの獲得
図にまとめると、このようなイメージです。
まとめ
お話してきた内容をまとめると、以下のようになります。 DevOpsエンジニア組織をベトナムホーチミンに作り、クラスメソッドのナレッジと案件の大きな受け皿になりたいと考えています。
さいごに
ベトナム側の規模拡大に伴って、クラスメソッド側のメンバーも絶賛募集中です。
先端IT人材不足でお悩みの企業様、モダンオフショアに興味あるエンジニア、スクラムマスターの皆様、ぜひお気軽にご相談ください!