AWS KMSの管理コンソールが新しくなりました
AWSが提供する鍵管理サービス「AWS Key Management Service (KMS)」の管理コンソールが新しくなりました(as of 2018/11/08)。
これまではAWS IAM配下の奥まったところでひっそりと機能提供されてきましたが、AWS KMS専用のコンソールが提供され、機能強化されています。
新コンソールへのアクセス
管理コンソールの検索ボックスで "KMS" を入力すると
- IAM
- KMS
がマッチします。KMSを選択してください。
URLから遷移する場合、 https://console.aws.amazon.com/kms/ からアクセス出来ます。
リージョンの切り替え
KMSリソースはリージョンごとに存在します。
旧コンソールはリソースがグローバルな IAM 以下に存在していたため、右上のリージョンは「Global」に固定されていました。 そのため、KMS画面に遷移後、リージョンをKMS独自のUIで変更する手間が都度発生しました。
新コンソールでは遷移元のリージョンがそのまま引き継がれます。 さらに、リージョンの切り替えは他のサービスと同じく画面右上のリージョンエリアから行います。
キーの分類
旧コンソールでは、キーの種類によらずフラットにキーが並んでいました。
新コンソールでは以下のキーの種類ごとに一覧表示されます。
- AWS managed keys:AWSマネージドのキー
- Customer managed keys:ユーザーが作成したキー
- Custom key stores: AWS CloudHSMクラスター保存されているキー
AWSマネージドキーに埋もれたユーザーキーを探す必要がなくなりました。
一覧表示情報
新コンソールでは一覧で表示可能な情報が増えています。
項目 | 新コンソール | 旧コンソール |
---|---|---|
Alias | ◯ | ◯ |
Key ID | ◯ | ◯ |
Status | ◯ | ◯ |
Creation date | ◯ | ◯ |
Expiration date | ◯ | ◯ |
Origin | ◯ | ◯ |
Custom key store ID | ◯ |
AWS CloudHSM にAWS KMSキーを保存すると、"Custom key store ID"にHSMのIDが表示されます。
注意
新コンソールは
- AWS GovCloud (US-East)
- AWS GovCloud (US-West)
以外の全リージョンで利用可能です。
現時点ではIAMから遷移する旧コンソールも存在しますが、近いうちに廃止されること("remain available for a brief period")がアナウンスされています。 特別な理由がない限り、新コンソールをご利用ください。
AWS KMS recently introduced a new console that makes it easier for you to organize and manage your KMS resources. It is available in all AWS Regions that AWS KMS supports except for AWS GovCloud (US-East) and AWS GovCloud (US-West). We encourage you to try the new AWS KMS console at https://console.aws.amazon.com/kms.
The original console will remain available for a brief period to give you time to familiarize yourself with the new one. To use the original console, choose Encryption Keys in the IAM console or go to https://console.aws.amazon.com/iam/home?#/encryptionKeys. Please share your feedback by choosing Feedback in either console or in the lower-right corner of this page.
https://docs.aws.amazon.com/kms/latest/developerguide/key-policy-modifying.html
まとめ
AWS KMS専用の管理コンソールが提供されるようになりました。
- アクセスしやすくなった
- リージョン切り替え方法が他のサービスと同じになった
- AWSが管理するキーとユーザーが管理するキーが区別されるようになった
といった改善が見られます。
IAM以下に存在するKMSコンソールは廃止予定のため、新コンソールをぜひお試しください。
それでは。