【新インスタンスタイプ】t2.largeインスタンスが追加されました
EC2インスタンスに新しいインスタンスタイプ、t2.largeが追加されました!
t2インスタンスとは
t2インスタンスはCPU性能をバーストする機能を備えたタイプです。インスタンスサイズに応じたCPUクレジットを持っており、アイドル状態のときにCPUクレジットを蓄積し、CPUパワーが必要なときに蓄積したCPUクレジットを使って通常以上のCPU性能を発揮することができます。つまり「いつも高い性能が必要なわけじゃなく、一時的にCPUパワーが必要になる」ようなシステムでは、高いコストパフォーマンスを発揮するインスタンスタイプです。
t2インスタンスのラインナップ
t2.largeが追加されたことにより、t2インスタンスは以下のラインナップとなりました。
名前 | vCPUs | ベースライン性能 | Platform | RAM (GiB) | 時間あたりのCPUクレジット | 時間あたりの料金 (Linux) | Price / Month (Linux) |
t2.micro | 1 | 10% | 32-bit or 64-bit | 1 | 6 | $0.013 | $9.50 |
t2.small | 1 | 20% | 32-bit or 64-bit | 2 | 12 | $0.026 | $19.00 |
t2.medium | 2 | 40% | 32-bit or 64-bit | 4 | 24 | $0.052 | $38.00 |
t2.large(new!) | 2 | 60% | 64-bit | 8 | 36 | $0.104 | $76.00 |
「ベースライン性能」はIntel Xeon 2.5 GHz (3.3 GHz ターボブースト)のうち何%を使用することができるかを示します。t2.microであれば10%、t2.mediumであれば40%です。「時間あたりのCPUクレジット」は、それぞれのインスタンスタイプで1時間CPUを使わなかった場合に蓄積されるクレジットで、例えば t2.microで3時間CPUを使わなければ18クレジットが蓄積されます。そしてCPUパワーが必要なときにクレジットを消費して、10%以上の性能を発揮することが出来ます。
t2.largeインスタンスが追加されたことによるメリット
これまでt2インスタンスはmediumまでしかなかったため、メモリも4GiBが上限でした。このためそれ以上のメモリを必要とするようなシステムではm3インスタンスなどを使う必要がありました。しかしt2.largeインスタンスが用意されたことで、メモリ8GiBを必要とするシステムでもt2インスタンスのコストメリットが受けられるようになります!
t2.largeが使えるリージョンは?
北京以外の全てのリージョンで、すでに使えるようになっています!