[新機能] NLB でプライベートIPの指定とサブネットの追加が可能になりました
こんにちは、菊池です。re:Invent直前に大量のアップデートが公開されています。
本日は、Network Load Balancer(NLB)に関する2つのアップデートを紹介します。
- 内部NLBでIPアドレスが指定可能に
- NLBの配置サブネットが拡張可能に
AWS Load Balancer Update – Lots of New Features for You!
内部NLBでIPアドレスが指定可能に
まず1つ目は、内部むけNLBで割り当てるIPv4アドレスが明示的に指定可能になりました。
実際に作成してみます。スキームは[内部]を選択します。
アベイラビリティゾーンの選択時に、[CIDRのIPアドレスを入力します]のオプションが追加されています。これを選択すると、指定したサブネットの範囲内でIPアドレスが指定可能です。
IPを指定して作成した場合、NLBのコンソールから割り当てたIPアドレスを確認できます。また、同じNLBでサブネットごとにIPアドレス指定の有無を混在できました。
名前解決の結果でも、割り当てたIPがちゃんと取得できます。
$ nslookup nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com 8.8.8.8 Server: 8.8.8.8 Address: 8.8.8.8#53 Non-authoritative answer: Name: nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com Address: 172.31.16.255 Name: nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com Address: 172.31.11.15
NLBの配置サブネットを追加
続いて、NLBの配置サブネットの追加です。NLBのコンソールに、[サブネットの編集]のボタンが追加されています。
ポップアップから設定が可能です。
- 追加するサブネットでもIPアドレスの明示的な指定が可能です(内部むけの場合)
- サブネットの追加はできても、削除はできないことに注意が必要です。
IPを指定して、サブネットを追加しました。
追加されていることが確認できます。
しばらくすると、名前解決の結果に追加したサブネットのIPが返るようになりました。
$ nslookup nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com 8.8.8.8 Server: 8.8.8.8 Address: 8.8.8.8#53 Non-authoritative answer: Name: nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com Address: 172.31.11.15 Name: nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com Address: 172.31.32.255 Name: nlb-test-xxxxxxxxxxxxxxxx.elb.ap-northeast-1.amazonaws.com Address: 172.31.16.255
まとめ
NLBに追加された2つのアップデートを紹介しました。
IPの指定は、オンプレミスや移行したアプリケーションの都合などでクライアントがアクセスするIPを変更できず、特定のIPを採番する必要がある場合に助かるかもしれません。サブネットが追加可能になったことで、利用するAZの拡張がやりやすくなりました。