Notion Formulas 2.0 – Notionの関数機能アップデート:数式の作成と編集が簡単になりました #notion

2023.09.08

アライアンス事業部 エンジニアグループ モダンデータスタック(MDS)チームのしんや です。

日本時間2023年09月08日未明、Notionの公式X(Twitter)で以下のアナウンスがありました。「Notion Fomulas 2.0」と題して、Notionの関数機能についての幾つかの嬉しいアップデートがまとめてなされたようです。

当エントリでは、その中から「数式の作成と編集が簡単になった」という点について実際に見ていこうと思います。

目次

 

数式を複数行で記述することが出来るようになりました

1点目は「数式を複数行で記述することが出来るようになりました」という点です。

従来、Notionにおける数式の記載については「単一行」の記述しか出来ませんでした。これについて、表現したい結果を記述するコードが短いものであれば何ら困ることはなかったのですが、様々な条件分岐をさせたり、関数を幾つも重ねて欲しい結果を得るような記載の場合、すなわち「コード記述が長くなる」ような場合になると改行が出来ないとコードの内容が見辛く、分かり辛いという問題がありました。

例えばこちらのエントリ。

Notion関数を試してみているエントリ内で任意の関数を作成しているところです。これくらいならまぁ視認性に於いてもそんなに辛くは無いレベルかとは思います。

ただ、前述のTwitterで公開されているようなこれだけ長い関数ともなるともはや「何やってんのか分かんねぇ」となるレベルです。別のテキストエディタ等で関数を改行やインデント等含めて整形した上で、Notionの関数エディタに貼り付ける時にはその改行やインデントを削除した上で貼り付ける...みたいな面倒なことをしなければいけませんでした。

それが今回のこの「エディタの複数行対応」がなされた事で、その手間を介する必要がなくなりました。これは楽ちんですね!

エディタでの複数行記載例(改行はMacの場合、Shift+Enterで行けました):

関数表示例:

エディタを介して、選択行における関数の変換結果をプレビュー表示で確認出来るようにもなっています。下記例では「期限まであと3ヶ月を切りました」という行を選択していますが、

この時のエディタで表示される結果は、選択した行と同じものになっています。実際の関数処理結果が意図したものになっているかどうかの確認が素早く出来るようになっていますね。

また、関数内にコメントが書けるようにもなっています。メンテナンス性が向上するのでこれも地味に嬉しいポイントです。

 

型チェックやエラーの強調表示が行われるようになりました

任意のプログラミングエディタ等でも良く見る「コード記述におけるエラーがあった場合、その箇所を強調表示させる」機能改善がNotionエディタでも対応するようになりました。下記は存在しないNotionの構文を敢えてタイピングした例ですが、「そんな関数無いよ」という旨のエラーメッセージと共に該当箇所が赤い下線で指定されていることが分かります。これで修正も素早く出来ますね!

 

まとめ

という訳でNotion Formulas2.0、Notion関数における新しいアップデートの中で「数式の作成と編集が簡単になった」件についての紹介でした。

エディタの複数行対応は地味に、いや猛烈に嬉しいアップデートですね。Notion関数使いの皆さんに取ってはとても嬉しいアップデートではないでしょうか。