Notionの「テーブル・データベースの形式変換」方法に関するまとめ #notion
データアナリティクス事業本部 サービスソリューション部 サービス開発チームの しんや です。
Notionでは「データベース」における表現・表示方法が幾つかあり、それらの状態はメニューから遷移させることが可能になっています。
当エントリでは、それらの「状態」同士の切り替え方について手順を踏まえて紹介します。
目次
- 「シンプルテーブル」から「データベーステーブル」へ変換
- 「データベーステーブル」から「シンプルデータベーステーブル」へ変換
- 「データベーステーブル(インライン)」から「データベーステーブル(フルページ)」へ変換
- 「データベーステーブル(フルページ)」から「データベーステーブル(インライン)」へ変換
- まとめ
「シンプルテーブル」から「データベーステーブル」へ変換
まずはシンプルテーブルから始めてみましょう。/table
コマンドで候補を出し、「テーブル」を選択。
それっぽい表形式のデータをこしらえてみました。
この状態でシンプルテーブル左上のメニューを展開すると「データベースに変換」という操作を選択出来ます。
シンプルテーブルで作った表の内容をデータベーステーブルに変換することが出来ました。ですがヘッダー部分の情報まで1件のデータ(ページ)として変換されてしまっています。
(補足)
上記操作ではシンプルテーブルのヘッダー指定を行っていなかったため、この挙動となっていました。シンプルテーブルの時点で「行見出し」を指定していれば、データベーステーブル変換の際にもちゃんとヘッダー部分の情報を反映してくれます。
変換直後のデータベースプロパティはいずれも文字列型となっています。必要に応じてプロパティタイプの変更を行いましょう。
変換例。チェックボックス型の要素としてTrue/Falseを入れてみましたが、全て「チェック無し」になってしまうようです。
「データベーステーブル」から「シンプルデータベーステーブル」へ変換
次は上記の逆パターンです。
これも上記同様、テーブルのメニューから「シンプルテーブルへの変換」を選択するだけです...
と思ったのですが、なぜかメニューに該当項目が出てきません。おかしい。確かに公式ドキュメント等でもそう書いてあるのですが...
検証用に、別途シンプルテーブルを用意してデータベース変換を実施。この時の項目は「文字列」「数値」「日付」のみでした。するとちゃんと出ています。
追加で先程も言及していたチェックボックス型の列を追加した状態でやってみます。原因はこれのようですね...。(変換時に戻すことが出来ない/値の維持を確約出来ない状態にある場合はそもそもシンプルテーブルへの変換をさせない、という挙動にしているのでしょうか。)
これを踏まえて先程作ったテーブルから「チェックボックス」の列を除いてみたところ、今度はシンプルテーブルへの変換が出来るようになりました!
データベーステーブルからシンプルテーブルへの変換完了。項目としては文字列型以外の項目は基本的に型属性はなくなり、文字列型になってしまうようですね。(URL型はハイパーリンクの情報を維持出来ているようです)
「データベーステーブル(インライン)」から「データベーステーブル(フルページ)」へ変換
データベーステーブルに関しては「表示方法」として選択肢があります。
- インライン形式:Notionの他ページから、データベース部分を埋め込む形で利用出来る。
- フルページ形式:ページの内容=データベーステーブルとして表示。データベーステーブル以外のコンテンツは差し込むことは出来ない。
シンプルテーブルからの変換を行った際は前者の「インライン」形式で表示されています。
これを「フルページ」に変えてみましょう。これまでと同じようにテーブルメニューから変換形式を指定。
表示形式が変わり、ページ情報がリンクとして見えているだけ、という形となりました。
ページに遷移してみます。アイコン・カバー画像の設定やデータベースそのものの操作に関しては行なえますが、それ以外の他ブロックの追加は出来ないようになっています。
「データベーステーブル(フルページ)」から「データベーステーブル(インライン)」へ変換
「データベーステーブル(フルページ)」から「データベーステーブル(インライン)」へ変換する場合もメニュー操作一発で可能です。フルページとなったページメニューから「インラインに変換」を指定することで、
データベースの内容がインライン形式に置き換わります。
「データベーステーブル(フルページ)」から「データベーステーブル(インライン)」へ変換出来ない...?
「データベーステーブル(フルページ)」から「データベーステーブル(インライン)」への変換は基本的には上記操作で行けるのですが、場合によってはこの操作が出来ず困る場合があります。
- ワークスペース内の最上位ページでデータベーステーブル(フルページ)を作ってしまった場合
- ユーザー権限上、そのユーザーが編集出来るページ階層上の最上位ページでデータベーステーブル(フルページ)を作ってしまった場合
新しくページ階層を設計、準備する段階でこの操作は結構やっちゃいがちです。私も過去やったことがありましたし、「そういう局面」をこれまでもちょくちょく見てみました。こうなったらもう諦めて他の手段を取る他ありません。具体的には以下のブログを参考にして頂くと良いでしょう。
試しに実践してみます。まずは「やっちゃった」状況を作りました。最上位階層にデータベースをフルページで作っています。
同じ階層に退避用のページを作成。
フルページのデータベーステーブルのメニューから「別ページへ移動(Move to)」を選択し、
先程作ったページに移動させます。
移動させたページに移動すると配下のページとして変換操作が出来るようになっています。
これで無事状況が回避出来ました。尚この操作については権限(ページを編集出来ること、作成出来ること)が必要となるので、「やっちまった」ユーザー自身は操作を出来ない可能性があります。権限を有する人か管理者ユーザーにこの操作をお願いしましょう。
まとめ
という訳で、Notionにおけるテーブル・データベースの「形式変換」に関する方法の紹介でした。
いずれも少ない手数で変換が出来るのは嬉しいですね。Notionでコンテンツ作成をする際、気になった際は今回紹介した方法で「より良い」テーブル・データベースの表示方法を検討頂けますと幸いです。