
組織デザインとプロトコル設計は似ている
とーかみです。
組織デザインについて考えていて、これはプロトコル設計と似ているなと感じたのでどう似ているかを書き出してみた記事です。
考えていくなかで私がイメージしたのがルーティングプロトコルなので、この記事ではルーティングプロトコルをもとに記述しますが、それ以外のプロトコルでも当てはまることは多いのではと思います。(IT 以外のプロトコルだとそうでもないかも知れません…)
組織デザインとは
組織デザインとは、組織が掲げる目的や戦略を確実に実現するために、「誰が」 「何を」 「どのように」行うかをあらかじめ設計し、運用の土台を築く活動を指します。
具体的には、「組織の構成・役割」、「業務・活動」、「状態を把握するための情報」、「意思決定」のようなことを考えます。
ルーティングプロトコルとは
ルーティングプロトコルとは、ルーティングのためのプロトコルです。
ネットワーク機器同士が経路(ルーティング)情報を交換し、パケットなどによる効率的なデータ転送経路を決定するためのプロトコル(規約)です。
パケットは、宛先を持っており、各ノード(ネットワーク機器)はルーティングテーブルをもとに「この宛先に送るには次にどのノードに渡せばよいか」を判断します。
ルーティングテーブルの内容は、固定で設定する方式(スタティックルーティング)とルーティングプロトコルにより動的に変化する方式(ダイナミックルーティング)があります。
ダイナミックルーティングでは、ルーティングテーブルの更新のために必要な情報をルーティングプロトコルにより交換します。(このときやり取りする情報を制御メッセージと呼びます)
どのような情報を交換するかはルーティングプロトコルの種類(思想)によって異なります。
組織デザインとルーティングプロトコルの似ているポイント
組織をネットワークとすると、以下のように対応させることができます。
- 組織デザイン(ルーティングプロトコル)は、
- 組織の目的(パケットのルーティング)のために、
- 業務・活動(メッセージ交換)を行いながら
- 情報(ルーティングテーブル)を管理し、意思決定(ルーティング)を行う
まとめ
組織デザインとルーティングプロトコルで似ていると感じた部分について書き出してみました。
組織デザイン以外にもルールや制度設計にも同じようなことが言えると思います。
もしかしたらプロトコルやフレームワークのような「上位の機能を実現するために使われるもの」を設計するのが得意な人は組織設計も得意なのかも。