【OTRS】Amazon Linux 2013.09にRPMで簡単インストール(mod_perl有効編)
こんにちは、三井田です。
前回は、植木さんが『【OTRS】オープンソース ヘルプデスクシステム「OTRS」を試す』で、OTRSについてとソースからをインストールする手順を紹介しました。
このエントリーではRPMから簡単にセットアップする手順を紹介したいと思います。
なお、CentOSへのインストール手順書は、日本OTRSユーザ会さんが、勉強会などで紹介・配布しています。
環境
OTRSのRPMは、RHEL6/CentOS6向けにパッケージされたものを使います。そのため、1つ前のバージョンですが、RHEL6/CentOS6と親和性の高いAmazon Linux AMI 2013.09を利用します。
- Amazon Linux AMI 2013.09 (amzn-ami-pv-2013.09.2.x86_64-ebs (ami-0d13700c) )
- Apache HTTP Server 2.2.26
- Mod_perl 2.0.4
- OTRS Help Desk 3.3.7
Amazon Linux AMI 2014.03では、Perlのバージョンが5.10から5.16となっている影響もあり、EPELリポジトリより拝借する一部のPerlモジュールが依存関係によりパッケージからインストール出来ません。
簡単インストール手順
Amazon Linuxの起動
AWSマネジメントコンソールから、ami-0d13700cを起動します。
注意するポイントをかいつまんで紹介します。
- Step 1: Choose an Amazon Machine Image (AMI)
- Community AMIをクリックします
- 検索欄にami-0d13700cを入力して絞り込み選択します
- Step 3: Configure Instance Details
- NetworkやSubnetは環境に合わせて選択します
- Advanced Detailsプルダウンを開き、User dataに以下を入力します。
#cloud-config repo_releasever: 2013.09 repo_upgrade: security
repo_releasever: 2013.09を指定するのが、この簡単インストール最大のポイントです
- Step 6: Configure Security Group
- ssh(tcp/22)と http(tcp/80)を許可します
インスタンスが起動できたら、早速SSHで接続してみましょう。Amazon Linuxのログインユーザは、ec2-userとなります。
$ ssh -i <秘密鍵ファイル> ec2-user@ec2-xxx-xxx-xxx-xxx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
OTRS Help DeskのRPMパッケージの取得
OTRSのサイトから、現在の最新版OTRS Help Desk 3.3.7のRPMをダウンロードします *1。
$ sudo -s # cd /usr/local/src # sudo curl -O http://ftp.otrs.org/pub/otrs//RPMS/rhel/6/otrs-3.3.7-02.noarch.rpm
MySQLサーバのインストールと起動
ローカルホストにMySQLサーバにインストールするしておきます。
DBにAmazon RDSを利用する場合は、あらかじめRDSインスタンスも作成しておきます。
Apache httpd 2.2とmod_perlのインストール
そのまま、OTRSパッケージをインストールすると、依存関係でhttpd24-2.4.9がインストールされますが、httpd 2.4 + mod_perl + OTRSでは、httpd起動時にエラーとなります。 そのため、あらかじめ、httpd 2.2をインストールします。
# yum install httpd mod_perl
OTRS Help Deskのインストール
先ほどダウンロードしたOTRSのRPMパッケージをインストールします。
# yum install otrs-3.3.7-02.noarch.rpm
追加のperlモジュールをインストール
OTRSの動作に必須なモジュールやあると役立つモジュールを追加でインストールします。 CPANでもインストールできますが、AmazonとEPELのリポジトリを使用することとします *2。
OTRSに必要なモジュールは、/opt/otrs/bin/otrs.CheckModules.plを実行すると確認できます。
以下のコマンドを実行すると、ワンラインで実行できます。DBにはMySQLを利用することと想定して、他のDB用のDBDはインストールしません。
# yum --enablerepo=epel install -y `./bin/otrs.CheckModules.pl | perl -ne 'next unless m/Not installed/; next if m/(DBD::ODBC|DBD::Oracle|DBD::Pg)/; s/^ +o ([^.]+).*$/"perl($1)"/; print ' | xargs `
再度、/opt/otrs/bin/otrs.CheckModules.plを実行すると、省いたDBD以外は、okとなっていると思います。
Webインストーラからセットアップ
http://<インスタンスのグローバルIP>/otrs/installer.plへアクセスします。
その後の操作は、『【OTRS】オープンソース ヘルプデスクシステム「OTRS」を試す』の初期設定と同様になりますが、データベースは作成していないので、「ステップ2」で「Create a new Database for OTRS」を選択して進めましょう。
まとめ
これで、簡単にインストールまで完了することができました。これ以降の初期設定は別エントリーで紹介していく予定です。
また、上記の手順は、簡単に再現可能なようにChefクックブックなどにまとめて、皆さんに共有していきたいと思います。