Closure Toolsの新しい仲間「Closure Stylesheets」
毎度お世話になっております。クラスメソッドの稲毛です。
つい先日、「Closure Tools」の新たなツール「Closure Stylesheets」が公式ブログにて案内されました。
Introducing Closure Stylesheets
※プロジェクトのページはこちらです。
Closure Stylesheetsとは?
「Closure Stylesheets」の中核は、Javaアプリケーションとして提供される「closure-stylesheets.jar」が担います。このJARファイルは、「Closure Stylesheets」独自の拡張記述を施したスタイルシート「GSSファイル(.gss)」を標準的なCSSファイルへ変換する機能を持ちます。「Closure Stylesheets」は既存のCSS記述に以下のような拡張を施します。
- Variables(変数)→
- スタイルシート内で変数を利用出来ます。
- Functions(関数)→
- スタイルシート内で「Closure Stylesheets」が用意する関数を利用出来ます。
- Conditionals(条件分岐)→
- スタイルシート内で@if~@elseif~@elseを用いた条件分岐を行うことが出来ます。
- Mixins(ミックスイン)→
- スタイルシート内でパラメータ化された宣言のリストを再利用することが出来ます。
「closure-stylesheets.jar」は、以下のような機能を持っています。
- Minification(縮小化)→
- 複数のスタイルシートを連結してサイズを縮小します。
- Linting(構文チェック)→
- CSSの構文をチェックします。
- RTL Flipping(RTL反転)→
- 文字表記方向の反転をサポートします。
- Renaming(名前の変更)→
- 「Closure Compiler」と併用することでCSSクラス名を短縮しサイズを抑えます。
まとめ
「Closure Stylesheets」の登場により「Closure Tools」はHTMLからJavaScript、CSSに至るまで、HTMLによるWebアプリ開発を総合的に管理することができるようになりました。単体でみてもCSSの記述を拡張する「Clsoure Stylesheets」は魅力のあるものに仕上がっていると思います。このような有用なツールはどんどん利用していきたいですね。