『ビギナー編 JAWS-UG 東京勉強会』に行ってきた その1

2011.11.28

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

そんな訳で、2011年11月24日に東京で開催された『第1回 ビギナー編 AWS User Group - Japan 東京勉強会』に潜入してきました。

イベントURL:http://atnd.org/events/21989

AWS (Amazon Web Services) の 初級者向け 勉強会です。
AWSを使ってクラウドを始めたい方、サーバやインフラの詳しいことが分からなくても、講師陣がわかりやすく教えてくれます。

組み込みエンジニアさん、営業さん、デザイナさんもOK!
もちろん、インフラ系、WEB系さんもOK!

ぜひこの機会に勉強会を体験してみて下さい!

勉強会のプログラムは以下の通り

講演内容 スピーカー
AWS概要 Amazon Web Services エバンジェリスト 玉川憲さん
S3解説 株式会社マイニングブラウニー 得上竜一さん
EC2解説 クラスメソッド株式会社 横田聡さん

結構なボリュームになったので、3回に分割してレポートします。まずはAWS概要から


AWS概要

USTREAM:http://ustre.am/:1gwG6

AWSクラウドって何?

  • 2006年に開始された開発者&ITプロ向けサービス
  • コンピュータのリソースをネット越しに提供する
  • Eコマースで培ってきたデータ運用ノウハウが下地となっている
  • 従量課金で提供
  • 類似サービスとして、Googleの各種サービス&セールスフォースのサービス

電気の供給に似ている

電気のインフラが無かった時代は、各工場などが自前の発電施設を抱えており、そこで電気をおこしていた

発電所というものが発達し、消費者は「いつでも、必要なだけ、安価に」利用することができるようになって、自前で発電することがなくなった

IT世界においても、各企業が自前でサーバー等を抱える時代から、必要な時に必要な分だけ利用するというインフラが出来つつある

IT世界における電気って何だろう?

仮想サーバーの概念
利用スペックに応じて時間単位で課金
ストレージのサービス
データをアップロードし、そのファイルサイズと保存期間に応じて課金

Amazon EC2

  • Elastic Compute Cloudを略してEC2と呼ぶ
  • Elasticとは「伸縮自在な」という意味
  • 初期費用ナシ!使った分だけ時間単位で課金される
  • OSやマシンスペックなどが設定されたイメージ(AMI)を選択 あっという間にサーバーは起動するよ(AMI:Amazon Machine Image)
  • さまざまな種類のスペックが用意されている
    • CPU:2GHz(1core) / メモリ:613MBの場合、約\1.5/時間
    • ほかにも世界ランキング42位のスパコンもあったりするんだよ。すごくない?

Amazon EC2事例

  • 金融企業の場合:平日昼間は3000台使用し、週末は300台のみ使用する
  • WebアプリをFacebookで公開したら、急にアクセス数が急増したが、EC2のオートスケーリングで対応が可能

AWSは完全自動化

  • AWSのサービスは全てAPIで公開されているから、いつでもどこからでも利用可能
  • iOSからもアクセス可能
  • Androidからもアクセス可能

AWSの特徴

実績

2006年のサービス開始以降、多大な顧客事例あり

オープン性

  • OS、プログラム言語、アプリに縛られず、移行とか撤退が簡単
  • 自前のサーバー上で動かしていたOracleやMS、SAP等のライセンスをEC2に移行することも出来る
  • 更にこれらのライセンスを時間単位で利用することも可能
  • インスタンス作成時に選択するイメージ(AMI)にはこれらのソフトウェアも含まれており、その利用料も時間課金に含まれている
  • VMイメージやcitrix、Hyper-VといったイメージをEC2にインポートすることも出来る

価格

  • 初期費用の無い変動費
  • 過去4年間で15回の値下げを実施
  • Amazon EC2の場合、約1.6円~170円/時間
  • ストレージサービス(Amazon S3)の場合、約8円/1GB/1カ月
  • データ転送の場合、約16円/1か月(ただしアップロードは無料)
  • ロードバランサーや商用DBも時間単位ですぐに利用可能

スピード

ユーザーのリクエストに迅速に対応し、今年度で約60の新機能をリリース

VPC(Virtual Private Cloud)といったサービスも展開してるよ これなら社内イントラも自前でサーバーと立てることなく低価格で構築することが出来るね

最近では、サブネットを切ったり、NATを作ったりインターネットゲートウェイをの構築が出来る『仮想ネットワーキング』に進化しているんだぜ

堅牢なセキュリティ

  • Eコマースやってきただけあって、セキュリティ対策は万全だぜ
  • 第三者認証/認定を取得(ISOとかいろいろ)

まとめ

AWSのメリット - マネージメント編

  • キャッシュフロー経営に効果大 費用は使った分だけ
  • ビジネスの迅速な立ち上げ 数分でサーバーを用意できる
  • ピーク時の対応が安心 オートスケーリング
  • 撤退コストの縮小 撤退費用もナシ
  • 機会損失を削減 思いついたらすぐにサービスを開始できる

AWSのメリット 現場編

  • 既存の技術をそのまま活かせる Java、PHP、.NETなんでも来い
  • 試したい技術をすぐに試せる ちょっとしたDBのテストなんかもすぐに始められる
  • 個人レベルでもロードバランサーとといった規模システムに触れることができる
  • APIでクラウドを自分好みに「プログラム」可能 ソフトウェア感覚のインフラ

つづきます