PagerDutyとJira Service Managementをインテグレーションしてみた

PagerDutyとJira Service Managementをインテグレーションしてみた

2026.02.03

こんにちは。たかやまです。

PagerDutyでインシデント対応を行う際、インシデント情報をチケット管理システムで管理したいケースがあると思います。

PagerDutyはJira Cloudと連携する機能を提供しており、JiraとJira Service Management両方で利用できます。他のチケット管理ツールではServiceNowやZendeskとの連携も可能です。

本記事では、PagerDutyとJira Cloudを連携させて、インシデント発生時に自動でJiraチケットを起票する設定手順を解説します。
ブログ内ではJira Service Managementを使って検証しています。

さきにまとめ

PagerDutyとJira Cloudを連携すると、以下のことができます。

  • PagerDutyインシデント発生時にJiraチケットの自動起票
  • PagerDutyインシデントのTriggered/Acknowledged/Resolvedステータスの遷移に合わせてJiraチケットのステータスを自動更新
    • Status mappingを利用する際は、指定したJiraステータスへ直接遷移できる必要があります
  • PagerDutyとJira間でノート/コメントを双方向同期
  • Jira課題の条件(JQL)に基づいてPagerDutyインシデントを自動作成
  • インシデントの優先度をJiraの優先度フィールドにマッピング

PagerDutyとJira Cloud連携について

PagerDutyは「PagerDuty Jira Cloud Extension」という拡張機能を提供しており、Jira Cloudと双方向に連携できます。

JiraとJira Service Managementの両方に対応しています。Atlassian MarketplaceにはPagerDutyが提供する「PagerDuty for Jira Cloud」アプリがあり、この2つを組み合わせることで連携を実現します。

この連携により、PagerDutyでインシデントが発生すると自動的にJiraチケットが起票され、インシデントがResolvedになるとチケットのステータスも自動更新されます。

やってみた

前提条件

本記事の手順には以下の環境と権限が必要です。

  • PagerDutyアカウント(Account Owner または Admin 権限)
  • Jira Cloud環境(Site Administrator 権限)

私の環境ではJira Service Managementプロジェクトで検証しています。

Jira Cloud Integration Guide - Requirements | PagerDuty

[PagerDuty] Jira Cloud Extensionを追加する

まずPagerDuty側でJira Cloud Extensionを追加します。

PagerDutyのダッシュボードから「Integrations」>「Extensions」へ移動します。

CleanShot 2026-01-30 at 15.43.10@2x.png

「New Extension」ボタンをクリックします。

Service-Extensions-PagerDuty-01-30-2026_03_40_PM.png

拡張機能の一覧から「Jira Cloud」を選択します。

CleanShot 2026-01-30 at 15.49.45@2x.png

Jira connection codeの入力画面が表示されます。
設定にはJira側でのコードが必要なので、次にJira側の設定を行います。

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[Jira] PagerDuty for Jira Cloudをインストールする

ここからはJira側の設定になります。
Atlassian Marketplaceから「PagerDuty for Jira Cloud」をインストールします。

PagerDuty for Jira Cloud | Atlassian Marketplace にアクセスし、「Get it now」をクリックします。

CleanShot 2026-01-30 at 16.00.14@2x.png

ログインが必要な場合

以下のような画面が表示される場合はAtlassianアカウントへのログインが必要です。
CleanShot 2026-01-30 at 16.02.03@2x.png

ログインすると、Jiraサイトの選択画面が表示されます。PagerDuty連携を設定したいサイトを選択してください。

CleanShot 2026-01-30 at 16.03.49@2x.png

選択したサイトでインストール対象のアプリが表示されるので、内容を確認して「Review」をクリックします。

CleanShot 2026-01-31 at 11.48.50@2x.png

PagerDuty for Jira Cloudの詳細情報が表示されます。権限やアプリの説明を確認し、問題なければ「Get it now」をクリックしてインストールを進めます。

CleanShot 2026-01-31 at 11.51.25@2x.png

インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。「Configure」ボタンをクリックします。

CleanShot 2026-01-31 at 11.53.56@2x.png

Configure画面でJira connection codeが表示されるので、このコードをコピーします。

CleanShot 2026-01-31 at 11.54.55@2x.png

[PagerDuty] Jira connection codeを入力する

先ほど開いたPagerDutyの画面に戻り、コピーしたJira connection codeを入力します。

CleanShot 2026-01-31 at 12.01.39@2x.png

連携が成功すると、Extensions一覧にJira Cloudが追加されていることを確認できます。

CleanShot 2026-01-31 at 12.02.52@2x.png

[PagerDuty] Jira Configuration(インシデント→チケット起票ルール設定)

ここからは、PagerDutyのインシデント状態に応じてJiraチケットを自動で起票・更新する設定を行います。

Extensions一覧からJira Accountを選択します。

CleanShot 2026-01-31 at 12.10.15@2x.png

Jira Cloud Configuration画面が表示されるので、「New Configuration」をクリックします。

CleanShot 2026-01-31 at 12.12.16@2x.png

Jira Configurationでは以下の設定が行えます。

セクション 設定項目 必須/オプション 説明
Mapping Jira Project to PagerDuty Jira Project 必須 チケット起票先のJiraプロジェクト
PagerDuty Service(s) 必須 連携するPagerDutyサービス
Configuration Details Configuration name 必須 マッピングを識別するための名前
Issue Type 必須 起票するチケットタイプ(JIRA作業タイプ)
Jira Issue Creation(一方向) Creation Type 必須 課題作成のタイミング(自動作成 or 手動作成)
Jira Field mapping オプション PagerDutyとJiraのフィールドをカスタムマッピング
Jira Test Issue オプション テスト課題を作成して設定動作を確認
PagerDuty Incident Creation with JQL(一方向) Create an incident... オプション JQL条件に一致したJira課題からインシデント自動作成
JQL Statement オプション インシデント作成条件となるJQL式
Sync Notes(双方向) Sync notes to issues オプション PagerDutyとJira間でノート/コメントを双方向同期
Account for note syncing オプション ノート同期に使用するPagerDutyユーザー
Status mapping(双方向) Triggered オプション インシデントがTriggeredになったときのJiraステータス
Acknowledged オプション インシデントがAcknowledgedになったときのJiraステータス(PagerDuty→Jiraのみ)
Resolved オプション インシデントがResolvedになったときのJiraステータス
Priority mapping PagerDuty Priority オプション PagerDutyのインシデント優先度をJiraの優先度項目と対応付けする設定
Jira Priority オプション Jira側の優先度項目にPagerDutyの優先度をマッピングする設定
項目画像

CleanShot 2026-02-02 at 14.09.39.png

今回の私の環境での設定ではTriggeredになったタイミングでJiraチケットが自動で起票され、Resolvedになるとステータスが更新されるように設定しました。

設定した内容は以下のようになります。

CleanShot 2026-02-03 at 17.11.43@2x.png

Status mappingを利用する際は、指定したJiraステータスへ直接遷移できる必要があります。
Jiraワークフローで遷移条件が制限されている場合、PagerDutyからそのステータスへの遷移はできないので注意が必要です。

Jiraワークフロー例

本ケースにおけるJira Service Managementワークフローの設定は以下の通りです。

設定内容としては、まずPagerDutyインシデントがTriggeredになると、Jira側で「インシデント発生」ステータスのチケットが自動で作成されます。
さらに、インシデントがResolvedになることで、そのチケットのステータスが「インシデント回復」へと自動で更新される動作となっています。

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動作確認

動作確認はJira Test Issue の 「Create a Test Issue」から確認することができます。

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正常にチケットが起票されると作成されたJiraチケットリンクが表示されます。

CleanShot 2026-02-03 at 17.25.39@2x.png

Jiraチケットリンクを表示すると、 PagerDuty Incident title というチケットが起票されていることを確認できます。

アクティビティからもStatus mappingで設定した内容でステータス遷移が行われていることを確認できます。

CleanShot 2026-02-03 at 17.27.52@2x.png

最後に

本記事では、PagerDutyとJira Cloudを連携させ、インシデント発生時に自動でJiraチケットを起票する設定手順を解説しました。

私の環境ではJira Service Managementで検証しましたが、Jiraでも同様の手順で連携できます。

この連携により、PagerDutyでのインシデント対応とJiraでのチケット管理を統合し、対応履歴を一元管理できるようになります。

PagerDutyとJiraを併用している環境では、ぜひこの連携を試してみてください。

以上、たかやま(@nyan_kotaroo)でした。

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