[小ネタ] pip 9 系にしたら pip list で警告出るようになったので止めたい
こんにちは、藤本です。
小ネタです。最近、pip list
を実行すると、警告メッセージが出るようになったので、その対処方法についてのメモ書きです。
概要
先月から pip の 9 系がリリースされました。pip install -U pip
で pip をアップグレードすると、9 系がインストールされます。気になったのが、pip list
を打つ度に非推奨の警告メッセージが出力されるようになりました。
pip 9 系から pip list の表示形式が変わる過渡期となっていて、表示方式をしてね、という警告になります。都度、表示形式をオプション指定するのも面倒ですし、都度、警告を受けるのは嫌なので、以前と同様に利用したいです。
で、警告メッセージに pip.conf の [list] セクションで表示形式をしてね、とあるので pip.conf を作成すれば、都度、指定せずとも、警告メッセージが表示されなくなりそうです。
ところで、pip.conf はどこにあるんだろう。。。
ユーザーガイド で知ることができました。OSの種類によって配置場所が異なります。
OS | ファイルパス |
---|---|
Unix | $HOME/.config/pip/pip.conf |
MacOS | $HOME/Library/Application Support/pip/pip.conf |
Windows | %APPDATA%\pip\pip.ini |
virtualenv 個別で環境設定したい場合は以下のパスとなります。
OS | ファイルパス |
---|---|
Unix MacOS |
$VIRTUAL_ENV/pip.conf |
Windows | %VIRTUAL_ENV%\pip.ini |
設定する
今回は MacOS で試しています。以下のようなフォーマットで$HOME/Library/Application Support/pip/pip.conf
を作成します。既にファイルがある場合は追記してください。
[list] format = <表示形式>
これだけです。
警告メッセージが出力されなくなりました。
表示形式
現在は下記 4つの表示形式がサポートされています。
- legacy
- columns
- freeze
- json
legacy
今までの表示形式です。上のキャプチャと同じです。
$ vi $HOME/Library/Application\ Support/pip/pip.conf [list] format = legacy $ pip list pip (9.0.1) setuptools (30.2.0) wheel (0.30.0a0)
columns
SQL クエリのような表示形式です。
$ vi $HOME/Library/Application\ Support/pip/pip.conf [list] format = columns $ pip list Package Version ---------- -------- pip 9.0.1 setuptools 30.2.0 wheel 0.30.0a0
freeze
pip freeze と同じ表示形式です。
$ vi $HOME/Library/Application\ Support/pip/pip.conf [list] format = freeze $ pip list pip==9.0.1 setuptools==30.2.0 wheel==0.30.0a0
json
JSON 形式です。
$ vi $HOME/Library/Application\ Support/pip/pip.conf [list] format = json $ pip list [{"version": "9.0.1", "name": "pip"}, {"version": "30.2.0", "name": "setuptools"}, {"version": "0.30.0a0", "name": "wheel"}]
まとめ
小ネタですが、どなたかの参考になりますと幸いです。