[プレビュー] Amazon RDS のプレビュー環境で、RDS for PostgreSQL 16.0 と Aurora PostgreSQL + Zero-ETL Support が使えるようになってました

2023.09.17

いわさです。

数日前に PostgreSQL 16 の正式版がリリースされましたね。おめでとうございます。

Amazon RDS for PostgreSQL で 16.0 が使えるようになるのは過去の傾向からすると 4 ~ 5 ヶ月先なので 2024 年 1 ~ 2 月あたりでしょうか。(参考

しかし、Amazon RDS ではオハイオリージョン限定でプレビュー環境という機能がありそちらから検証用途でリリース前のバージョンにアクセスすることが出来ます。

PostgreSQL 16 Beta についても細かくプレビュー環境でリリースがされていました。
ここ 1 ヶ月でも Beta 3 や RC1 がプレビュー環境でサポートされています。

昨日、16.0 の正式リリース版もプレビュー環境にて早速使えるようになっています。

最新機能を確認するタイミングもないなと思いながら確認していたところ、プレビュー環境になんと Amazon Aurora が追加されていることに気が付きました。(これまでは RDS for PostgreSQL と RDS for Oracle のみだった)

PostgreSQL 16.0

プレビュー環境を利用する記事はいくつもあるので開始までの流れは説明しませんが、エンジンオプションでバージョンを指定する際に少し混乱しました。
これまでの Beta や RC はPostgeSQL 16.yyyyMMdd-R1という日付が含まれる形式だったのですが、今回リリースされたものはドロップダウンリスト上部のPostgreSQL 16.0-R1となっています。

ささっと確認だけしたかったので、開発・シングル AZ で作成を行っています。

インスタンスタイプを選択する際に少し混乱しました。それについて後述します。
今回私は次のようにdb.t3.microを選択しました。

構築後、コンソール上でのバージョンが次のように 16.0 となっています。

クライアントからも接続だけしてみました。16.0 で使えるようになってそうですね。

% psql -h hoge0917psql.ca0mg86saazc.us-east-2.rds-preview.amazonaws.com -U postgres
Password for user postgres: 
psql (14.9 (Homebrew), server 16.0)
WARNING: psql major version 14, server major version 16.
         Some psql features might not work.
SSL connection (protocol: TLSv1.3, cipher: TLS_AES_256_GCM_SHA384, bits: 256, compression: off)
Type "help" for help.

postgres=> select version();
                                                 version                                                 
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
 PostgreSQL 16.0 on x86_64-pc-linux-gnu, compiled by gcc (GCC) 7.3.1 20180712 (Red Hat 7.3.1-12), 64-bit
(1 row)

古いバージョンのものはインスタンスタイプが選択できなくなっていた

比較用に 16 RC1 のもの次のように構築しようとしました。PostgreSQL 16.20230828-R1ですね。

バグなのか正式版が出たことによる仕様なのか不明なのですが、次のようにインスタンスタイプが選択できなくなっていました。これによって実質構築が出来なくなっています。

ちなみに PostgreSQL 14 や 15 の旧バージョンは変わらず選択をすることが出来ました。

Auoroa PostgreSQL (Compatible with PostgreSQL 15.4 and Zero-ETL Support) !?

RDS for PostgreSQL 16 に関してはまぁ正式版がプレビュー環境で使えるようになったね。というだけなのですが次のようにエンジンタイプに Amazon Aurora が追加されていることに気が付きました。

前回プレビュー環境を使ったときには Amazon Aurora は選択出来なかったはずなので、最近追加されたものだと思います。
しかも Available version を見てみると「Auoroa PostgreSQL (Compatible with PostgreSQL 15.4 and Zero-ETL Support)」となっていたので大変驚きました。

ゼロ ETL 機能の最近の状況を確認してみましょうか。

re:Invent 2022 でプライベートプレビューで登場し、2 ヶ月ちょっと前にパブリックプレビューとして使えるようになっています。

ただ、公式ドキュメントでも言及されているのですが、Aurora MySQL のみが使える状態で、Aurora PostgreSQL ではまだパブリックプレビューでも使えない状態でした。

Your source DB cluster must be running Aurora MySQL version 3.03.1 (compatible with MySQL 8.0.26) or higher. Aurora PostgreSQL is not currently supported.

Working with Amazon Aurora zero-ETL integrations with Amazon Redshift (preview) - Amazon Aurora

なんだか Aurora PostgreSQL 側も開発進んでそうな雰囲気を感じますね。良いですね。
コンソール上で確認は出来ますが、公式ドキュメントやアップデートアナウンスがまだ確認出来ていないので、正常に使えるのかはまだわかりません。

さいごに

本日は Amazon RDS のプレビュー環境で、RDS for PostgreSQL 16.0 と Aurora PostgreSQL + Zero-ETL Support が使えるようになっていましたので紹介させていただきました。

ぜひ RDS for PostgreSQL 16.0 での事前評価にご利用ください。
また、Zero-ETL を使いたかったけどプレビュー対象が MySQL のみで静観モードになっていた方はオハイオリージョンのプレビュー環境にも注目してみると良さそうです。