Amazon Q Developer Pro へのオンボーディングと VSCode のユーザー切り替えを行う
いわさです。
最近よく Amazon Q Developer Agent for Software Development(/dev
コマンド)を使って SAM の機能開発をしています。
英語ではありますが非常に便利な機能で実装したい機能を伝えて他のことをしている間に既存コードを調査した上で新しいコードを実装してくれます。コードの断片を提示してくるだけでなく複数モジュールの関連性を調査して実際の反映までやってくれます。
そんな Amazon Q Developer、みなさん無料利用枠から利用を始めると思いますが、便利すぎて/dev
コマンドを使っているすぐに無料枠の上限に達してしまいました。
無料プランの上限はというと以下に記載がされていまして、コード保管は無制限に利用可能ですが、チャットインタラクションは月に50回まで、/dev
による機能開発は月に10回までが無料枠となっています。
こうなると来月まで待つか Q Developer Pro にアップグレードするかが必要になります。
私は/dev
を使う必要があったので後者のアップグレードを行いました。
Amazon Q Developer オンボーディングにアップデートがあったらしい
Amazon Q Developer Pro の準備ですが、IAM Identity Center を事前に有効化しておき、以下でユーザーのサブスクライブユーザーを追加します。
そんな中で Amazon Q Developer Pro のサブスクライブを行ったのですが、以前は記憶になかったメールが送信されるようになっていることに気が付きました。
Amazon Q Developer Pro のサブスクライブの流れは IAM Identity Center を有効化し、その後 Q Developer Pro をサブスクライブ、IAM Identity Center ユーザーを招待する、という流れになっています。
この最後のユーザー招待のタイミングで、各ユーザーにオンボーディング手順を示すメールが送信されるようになっていました。
調べてみるとこの機能が実装されたのは 2025 年 1 月末ということで約 2 か月前です。
このメール送信機能のオン/オフや言語の選択などは現在は出来ないようで、メール内容は英語で送信されます。
どれだけの人がこの内容を見てオンボーディングを進めてくれるのかわからないですが、将来的にメール内容のカスタマイズできるとありがたいなと思いました。
メールの送信タイミングですが次のようにユーザー招待を行って即時送信されるわけではなく、私の場合だと1~2時間かかりました。また、ユーザー追加ではなくグループ追加を行った場合は最大24時間かかるという説明書きもあったので、、メール送信までまぁまぁのタイムラグがあるということを覚えておきましょう。
Visual Studio Code 上で Free から Pro へサインインしなおす
Q Developer Pro の割り当てがされている IAM Identity Center ユーザーが用意できたら Visual Studio Code 上で切り替えを行います。
無料ユーザーは AWS Builder ID か IAM ユーザー、Pro ユーザーは IAM Identity Center ユーザーのみとなるので、認証ユーザーの変更が必要です。既存ユーザーのアップグレードができるわけではありません。
Visual Studio Code の場合であれば、フッターの「Amazon Q」からメニューを開き「Sign Out」で一度サインアウトします。
拡張機能の Amazon Q へのサインインで「Use with Pro license」を選択しましょう。
Continue を選択すると IAM Identity Center の開始 URL を入力してサインインを行う形になります。
開始 URL は先ほどのオンボーディングメールに記載されています。あるいは管理者であれば IAM Identity Center のコンソールに記載の「AWS access portal URL」でも確認できます。
IAM Identity Center ユーザーで認証した後に、AWS IDE Extensions for VSCode へのアクセス許可を与える必要がありますので「アクセス許可」を選択します。
無事 Pro ユーザーに切り替わり、/dev
が再び使えるようになりました。
さいごに
本日は Amazon Q Developer Pro にアップグレードする必要があったのでその手順を整理したのですが、招待時にオンボーディングメール自動送信されるようになっていることに気がついたので手順と併せて紹介しました。
グループ追加とかもできるのでオンボーディングメールはありがたいのですが、Q Devleoper がもし今後日本語もサポートされるのであればその際にはメール言語も日本語化してくれるとありがたいです。