Amazon Q Developer サポート終了に伴う注意点をまとめてみました

Amazon Q Developer サポート終了に伴う注意点をまとめてみました

2026.05.06

はじめに

先日 Amazon Q Developer のサポート終了がアナウンスされました。
Amazon Q Developer CLI は 2025/11 の段階ですでに Kiro CLI に統合される形で廃止されていましたが、いよいよサービス自体が終了することになります。
詳細は以下の AWS ブログにて記載されていますが、サポート終了に伴う影響と後継サービスである Kiro 移行時の注意点を改めて整理してみたいと思います。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-q-developer-end-of-support-announcement/

サポート終了に伴う影響

サポート終了に伴う影響は主に以下の 3 点です。
2026/5/15 以降は新規利用登録が不可となり、既存のサブスクリプションは 2027/4/30 まではそのまま使えるものの、最新モデルが利用できなくなるという点がポイントになります。

  • 2026/5/15 以降、Q Developer の新規サブスクリプション登録を行うことが不可能になる
  • 既存の Q Developer サブスクリプションは 2027/4/30 までは利用可能
    • ただし、2026/5/29 以降 Opus 4.6 が利用不可となる。Opus 4.5 およびその他の既存モデルは引き続き利用可能だが、Opus 4.7 以降の最新モデルは Kiro 限定となる
    • IDE プラグインのバグ修正対応などは 2027/4/30 まで継続
  • マネジメントコンソール や Amazon Q Developer in chat applications (旧: AWS Chatbot) からの Q Developer 利用は今回のサポート終了の対象外となり、引き続き利用可能

Kiro 移行時の注意点

サポート終了に伴う移行先として、AWS からは Kiro の利用が推奨されています。
上記 AWS ブログに「Kiro には Q Developer で開発者が利用している機能がすべて含まれている」旨の記載がある通り、基本的な機能面では同等ですが、移行検討を進める際にいくつか考慮すべき点もありますので、以下にご紹介します。

課金体系の違い

Q Developer には Free と Pro プランの二つしか存在しませんでしたが、Kiro ではプランがより細分化され、課金体系も異なります。

プラン 月額 エージェントリクエストのクォータ/月
Q Developer Free $0 50 件のユーザー入力まで
Q Developer Pro $19 10,000 件の推論呼び出し(ユーザー入力約1,000件に相当)まで
Kiro Free $0 50 クレジットまで
Kiro Pro $20 1,000 クレジットまで
Kiro Pro+ $40 2,000 クレジットまで
Kiro Power $200 10,000 クレジットまで

ポイントとして、エージェントリクエストのクォータに関する考え方が異なる点には注意が必要です。
Q Developer Pro では 月約 1000 件のユーザ入力(プロンプト送信)が大まかなクォータの目安でしたが、Kiro ではクレジットベースで制限がかかる(実行するタスクの内容で消費量が変わる)ようになったため、同じ Pro プランでもリクエストの内容次第で Q Developer より早く利用制限に達してしまう可能性があります。
なお、Q Developer は月単位の制限に達すると翌月まで利用できなくなりましたが、Kiro では超過設定を有効化した上で、追加料金を払うことで月内の継続利用が可能です。

サブスクリプションに関して

Q Developer Pro と Kiro のサブスクリプションは共存できません。
すでに Q Developer Pro を利用しているユーザがマネジメントコンソールから 「Kiro にアップグレード」を実行した場合、自動的に既存の Q Developer Pro のサブスクリプションが解除されてしまう点にはご注意ください。

IDE 環境からの利用に関して

これまで Q Developer の IDE プラグインを利用していた場合、まずは Kiro IDE への移行を検討することになるかと思います。
Kiro IDE は VS Code をベースとした IDE であり、VS Code の拡張機能や設定などをそのまま引き継ぐことが可能なため、元々 VS Code で Q Developer を利用していた場合は技術的には大きな問題なく移行可能なはずです。(場合によってはツールの社内新規利用申請などは必要になるかもしれませんが…)
※VS Code から Kiro IDE への具体的な移行手順に関してはこちらの ドキュメント および以下の AWS ブログにて紹介されています。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/kiroweeeeeeek-in-japan-day-2-q-dev-ide-to-kiro/

一方、Visual Studio や Eclipse 用の拡張機能から Q Developer を利用していた場合は注意が必要です。
現状、Kiro はこれらの IDE 向けのネイティブプラグインを提供していないため、Kiro に切り替える場合は、上記 Kiro IDE に開発環境自体を変更するか、Kiro CLI を使う必要があります。この場合は十分な事前調査が必要になると思いますので、2027/4/30 までの猶予期間を利用して移行先をご検討ください。

Kiro CLI は 2026/4 に Windows 環境もサポートされた(WSL を使わなくても PowerShell などから直接利用可能)ため、Visual Studio から利用する場合の敷居も若干下がったかも?しれません

まとめ

Q Developer のサポート終了に伴う影響範囲をまとめてみました。
基本的には後継サービスである Kiro へ移行する流れになるかなと思いますが、課金体系やプラグインの対応状況など、単純互換とは言えない面もありますのでご注意ください。

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