Amazon Q in QuickSight トピック作成時の「Use new generative Q&A experience」オプションについて調べてみた

Amazon Q in QuickSight トピック作成時の「Use new generative Q&A experience」オプションについて調べてみた

2025.08.12

いわさです。

Amazon Q in QuickSight を使い始める時、はじめにデータセットからトピックを作成すると思います。
そのトピックを作成する際に次の「Use new generative Q&A experience」というオプションがデフォルトで有効になっていると思います。

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このオプション、公式ワークショップなどでもデフォルトで有効化されているのですが、これを有効化するとどうなるのでしょうか。
本オプションを有効化した場合、無効化した場合の挙動を確認してみましたので紹介します。

Generative Q topic と Classic Q topic

本日時点でオプションを無効化してトピックを作成することができるので、次のようにデフォルトから変更して作成してみます。

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まず、トピック一覧から見ると次のような違いがありました。
上がオプションを有効化したもので、下が無効化したものです。

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何やらアイコンが違うのと、オプションは無効化したものは「UPGRADE」というアクションを選択できるようになっていますね。
アイコンにマウスカーソルをあててみると、「Use new generative Q&A experience」を有効化した場合は Generative Q topic というトピックのようで、無効化した場合は Classic Q topic という種類のようです。

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最新機能は Generative Q topic でのみ使える

どちらも Q トピックではあるのですが種類があるんですね。知りませんでした。
2つのトピックを比較してみましょう。左が Generative Q topic で、右が Classic Q topic です。

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Generative Q topic には Suggested Questions、Custom Instructions というタブが存在していますね。
Custom Instructions は先日登場した、トピックにカスタムプロンプトを設定する機能です。

https://dev.classmethod.jp/articles/custom-instructions-topics-generally-available-amazon-q-quicksight/

一方で Classic Q topic にだけ Reviewed Questions というタブ存在していますね。
ただし、この2つを比較してみると中身は全く同じものです。

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一方で共通しているそれぞれのタブを比較してみると Data タブに差があることがわかります。
NAMED ENTITY というものが Generative Q topic にありますね。

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この機能は名前付きエンティティと呼ばれる機能で、複数に分割された住所を一つにまとめたいときに使う機能です。このあたりは旧トピックだと使えないようですね。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/quicksight/latest/user/quicksight-q-topics-data-entities.html

どちらもデータに対する Q&A はできるがマルチビジュアルや日本語サポートなど最新機能は Generative Q topic のみ

この Classic Q topic でもデータに対する自然言語での問い合わせは出来ます。

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実はこの自然言語の問い合わせ内容は新旧トピックで結構違っています。
以下に詳しく記載されているのですが、旧トピックの場合は単一質問に対する単一の回答を得ることができるもので、いくつかの問題がありました。

https://aws.amazon.com/blogs/business-intelligence/amazon-q-is-now-generally-available-in-amazon-quicksight-bringing-generative-bi-capabilities-to-the-entire-organization/

ただし、Generative Q topic ではそれらの課題を解決できるようになっています。
回答には関連データを示す複数のビジュアル・コンテキストが含まれています。

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また、日本語質問に対する回答も、Classic Q topic では応答が出来ないのに対して Generative Q topic で回答が出来ます。

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Classic Q topic は Generative Q topic に変換できる

なお、Classic Q topic は Generative Q topic へ変換することが出来ます。
手順ですが先程のトピック一覧から Classic Q topic に対して UPGRADE をするか、トピック詳細画面で以下を選択します。

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ダイアログで「DUPLICATE & CONVERT」を選択することで変換が開始されます。
この機能は旧トピックを複製した後に変換されるので、既存のダッシュボードなどに影響なく Generative Q topic を試すことが出来ます。

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ダッシュボード Q&A 機能は Generative Q topic のみ

なお、リーダーがダッシュボード上で Q&A を行うことができるダッシュボード Q&A 機能は、Generative Q topic をダッシュボードに関連付けした場合のみ利用可能です。

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次のように Classic Q topic を関連付けることもできるのですが、その場合はAsk a question aboutが表示されず、データストーリーやシナリオ、エグゼクティブサマリーは使えるのですが Q&A 機能は使えません。

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さいごに

本日は Amazon Q in QuickSight トピック作成時の「Use new generative Q&A experience」オプションについて調べてみました。

現在 Q トピックには Classic Q topic と Generavie Q topic の2種類が存在していることを知りました。
調べてみたところ、おそらく Q in QuickSight から Amazon Q in QuickSight に変わったあたりで新しいトピックに変わったみたいです。

https://dev.classmethod.jp/articles/q-quicksight-data-exploration-generative-bi-capabilities/

料金体系や回答精度や各種機能を考えると、基本的に Classic Q topic を使う必要性はないと思います。
「Use new generative Q&A experience」ってなんなんだろうと思っていたのですが、今後は迷わずに ON にしたいと思います。

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