月の途中で Amazon QuickSight サブスクリプションを解除した時に Q in QuickSight の料金がどうなるのか確認してみた
いわさです。
Amazon Q in QuickSight はユーザーにプロロールを割り当てることで有効化することが出来る QuickSight のオプション機能で、ユーザーごとの料金がプロ料金になるのに加えてアカウントごとに 250 USD/月が発生します。管理者プロロールが一人 50 USD/月なので検証しようとすると 300 USD/月発生します。
料金 - Amazon QuickSight | AWSより
そのためちょっと気軽に検証がしにくいかなと思います。
一方で、Amazon QuickSight はユーザーなどを解除しても月末までは料金が発生するものの、サブスクリプション自体を解除すると月中でもその時点で料金が発生しなくなるという仕様になっています。
もし Amazon Q in QuickSight でも同じ仕様の場合、高額な Amazon Q in QuickSight でも有効化して検証後にすぐ解除することで、数ドルで検証できる可能性があります。
この記事では実際に Amazon Q in QuickSight の有効化と解除を行い料金情報を観察してみましたのでその様子を紹介したいと思います。
なお、2021 年 8 月 31 日より前のタイミングで有効化したサブスクリプションの場合、旧仕様での無料枠となっており管理者ユーザーを1名無料で使い続けることが出来ます。
その環境でサブスクリプション解除をしてしまうと無料枠がなくなってしまうのでご注意ください。[1]
Amazon Q in QuickSight を有効化した環境で Amazon Q サブスクリプションを解除する
新規で Amazon Q in QuickSight を有効化しました。今回は IAM Identity Center を統合しています。
一通り検証しましたので、QuickSight の管理者機能にあるアカウント設定メニューからサブスクリプション解除を選択しましょう。
なお、この時点で Amazon Q in QuickSight を 3~4 日使ってまして、Cost Explorer から確認してみると料金は次のようになっていました。
一番料金の大きな APN1-Amazon-Q-QS-Fee が Q in QuickSight を有効化したことで発生する 250 USD/月の料金ですね。
1 日あたり 8.06 USD 発生しており、31 日で考えると 249.86 USD なのでこれでしょう。
この環境では管理者プロロールが 1 名、通常の閲覧者ロールが 2 名いました。それぞれ次の料金が発生していました。
- APN1-Author-Pro-Enterprise-Month-Q
- APN1-Reader-Enterprise-Month
削除後の料金
そして以下が削除後の料金です。
月末まで発生し続けるか、発生しないかのどちらかかなと思っていたのですが、なんと混在していました。
まず、250 USD/月の Q in QuickSight 有効化料金については QuicSight サブスクリプション解除と同時に発生しなくなりました。
一方で、管理者/作成者プロ料金についてのみ引き続き発生し続けていることがわかります。
よく見てみると、管理者プロロールの料金が 1 日に 0.97 USD 発生しています。これ 31 日だとしても 30.07 USD ですね。50 USD に足りていないです。これはどういうことなのか。
もう少し Cost Explorer を調べてみると、Q in QuickSight を有効化したタイミングから発生し続けている料金があることに気が付きました。
それは Amazon Q Businessでした。
次のように APN1-Amazon-Q-Business-Pro-Month が発生していますね。
これと管理者プロロールの料金をあわせると 1 日に 1.61 USD で、31 日で計算すると 49.91 USD です。
Amazon Q Business 自体は、本日時点で東京リージョンではまだサポートされていないのですが、Amazon Q サブスクリプションから確認してみると東京リージョンで Amazon Q Business Pro の料金が発生していますね。
Amazon Q Business のサブスクリプションは月途中で解約しても月末まで有効化されます。QuickSigt のサブスクリプション解除に伴ってキャンセル済みにはなっていましたが、どうやらその関係で管理者プロロールについても月末まで料金が発生するようですね。
さいごに
本日は、月の途中で Amazon QuickSight サブスクリプションを解除した時に Q in QuickSight の料金がどうなるのか確認してみました。
250 USD/月の Q in QuickSight 有効化料金については解除時点で発生しなくなりましたが、Q Business Pro を伴うプロロール料金については月末まで発生し続けるようでした。
このプロロール料金も解除時点で発生しなくなるようであればもう少し手軽に検証出来そうだったのですが、微妙な結果になりました。Q in QuickSight の検証を行いつつ費用を抑えたい場合は、Amazon WorkSpaces のように月末を狙ったほうが良いですね。