[アップデート] Amazon Quick Suite の Quick Flows のステップから Quick Research が統合できるようになりました
いわさです。
Amazon Quick Suite には Quick Flows という機能があり、生成 AI を使った各ステップを組み合わせたカスタムワークフローを直感的に作成することができます。[1]
いくつかの統合されたステップから選択することが出来るのですが、先日のアップデートで Quick Research がステップとして呼び出せるようになりました。
Quick Reseach は Quick Suite の機能のひとつで、リサーチエージェントにプロンプトを与えることで様々な統合されたデータソースから情報を収集してレポートを作成してくれます。[2][3]
以前までは「研究」メニューから手動で毎回作成が必要だったのですが、今回のアップデートで Quick Flows から実行できるようになりました。
これによって複雑なワークフローステップの一部として自動実行もできますし、Quick Flows のスケジュール実行機能を使って自動で定期実行することもできるようになりました。
使ってみましょう。
なお、Quick Flows および Quick Reseach は本日時点ではまだ東京リージョンがサポートされていないので、バージニア北部リージョンで検証しています。
ステップから選択するだけ
Quick Flows から空のフローを作成開始し、「ステップを追加」ボタンを押します。

そうすると次のように組み込み済みのステップから好きなものを選択することが出来ます。
以下の赤枠の4つのコンポーネントは以前はなかったので最近追加されたもののようです。

Quick Reseach は日本語表示だと「研究」として表示されているのですが、このフロー上では「調査」と表示されています。
この「調査」が Quick Reseach 呼び出しコンポーネントです。使ってみましょう。
配置してみると、次のように「調査の目標」を入力することができます。
ここではユーザーからのテキストインプットの値をそのまま参照させました。

この「調査の目標」は、単体で研究を実行する際に指定する「研究目標」です。日本語名称が少しブレているみたいなので注意しましょう。
そして研究単体実行した時と同じように研究資料を設定することができます、ウェブ研究やファイルのアップロード、Quick Suite アセットの指定が可能ですね。
先日 Quick Reseach に追加されたサードパーティ統合機能[4]についてはこちらではまだ設定が出来ませんでした。
ただ入力値を研究のプロンプトに与えるだけのフローが完成しました。
使ってみましょう。ポチ。

入力値を参照して研究が開始されました。研究は実行時間が通常数十分に及ぶので注意しましょう。

ちなみにフローで研究のステップが実行されると、次のように新しい研究が作成・開始されていました。なるほどね。

なお、実行中のフローからは「調査の進捗状況を見る」というボタンが表示されているのですが、こちらを押すと上記研究の詳細画面に遷移します。
研究詳細画面で分析状況をリアルタイムで確認できます。


数分待つとフローの実行が完了しました。
フローの画面からエグゼクティブサマリーを確認できるみたいで、これは非常に良いですね。

そして調査レポートのダウンロードもここから行うことができます。

ただ、ダウンロードした PDF を見てみると次のように変な感じに...なんじゃこりゃあ。

これはフローは関係なさそうで、研究側から PDF ダウンロードした場合も同じでした。
研究の画面上は日本語できれいに出力されているんですけどね。
さいごに
本日は Amazon Quick Suite の Quick Flows のステップから Quick Research が統合できるようになったので使ってみました。
Quick Flows は Quick Suite の新機能の中でも非常に使いやすい機能です。新しいステップコンポーネントがどんどん追加されるのはとても良いですね。
研究の PDF 出力がうまくいかなかったので、そこはもう少し調べてみます。もしかしたら本日時点で日本語だと PDF 出力うまくいかないとか、制限ありそうな気がしてきました。









