Amazon QuickSight のデータセット管理画面が新しくなりました

Amazon QuickSight のデータセット管理画面が新しくなりました

Clock Icon2022.08.30 23:42

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いわさです。

QuickSight のデータセット管理画面が新しくなりました。

作成画面やデータセット一覧画面については変わっていませんが、詳細画面が従来から刷新されました。別物です。
どのあたりが変わったのか QuickSight へアクセスして確認せずとも把握出来るように画像多めでまとめてみたいと思います。

アップデート前

今回の変更対象はデータセット一覧でデータセットを選択した、データセットの詳細画面です。
その画面でデータセットに対する概要情報を確認したり、様々な操作や変更を行うことが出来ました。

アップデート前は以下のようなダイアログ画面でした。

みなさんお馴染みの画面ですね。

アップデート後

アップデート後は以下のような構成の画面に変更されました。
このところ QuickSight の色々な機能でユーザーインターフェースのアップデートがされていましたが、それらと同様にモダンな感じしますね。

上部に操作ボタンが配置され、下部にタブ形式でそれぞれの情報が表示されています。
タブは概要・更新・許可・使用状況の4つで構成されています。

ただし、データセットタイプがダイレクトクエリモードの場合は、更新タブが表示されません。

概要タブ

概要タブはそのままですがデータセットの概要を確認することが出来ます。
概要タブを表示している時は、上段のボタンがデータセットを削除・編集・複製・分析で使用するボタンに変わります。

SPICE の更新中は次のように進行中であることがわかるようになっており、最終更新日時なども確認出来ます。

行レベル・列レベルセキュリティが有効化されてるかなども以下のように確認することが出来ます。
ただし有効化されていることは見れますが、設定内容の詳細は「編集」ラベルを開いて従来の設定画面から確認する必要があります。

右側にはデータセットの使用状況が表示されています。
今回のアップデートでは全般的に使用状況が逆引きしやすくなったのが非常に良いなと思います。
今までは「このデータセット消していいのか?」みたいなシーン多かったのですが、わかりやすくなったかなと。

概要タブではどの程度利用されているのかが確認出来ます。
実際にどこで利用されているのかは「使用状況」タブで確認することが出来ます。

更新タブ

更新タブでは SPICE の更新状況を確認することが出来ます。
前述のとおりダイレクトクエリモードの場合はタブ自体表示されなくなります。

このタブでは SPICE の更新履歴の確認と、SPICE の即時更新とスケジュール更新設定を行うことが出来ます。

即時更新

「今すぐ」更新ボタンを押すと SPICE を即時更新(フル/増分)することが出来ます。

下部の SPICE 履歴では最大で直近 90 日間までの SPICE 更新履歴を確認することが出来ます。
今回のアップデート以前の古い履歴も確認出来ましたが直近 90 日間までです。

また、ステータスで絞り込みをすることも出来るようになっています。

スケジュール更新

SPICE のスケジュール更新を構成します。
「新しいスケジュールの追加」を選択します。

ダイアログが表示されるので、更新モードとタイムゾーン、開始時刻と頻度を入力します。
増分更新の場合は 1 時間未満の短い周期の更新が出来る点などは従来と同様です。

設定されたスケジュールは上段にリスト表示されます。
また、上部のチェックボックスで SPICE の自動更新に失敗した時にデータセット所有者にメールを送信することが出来ます。

スケジュールは一括・増分含めて 5 つまで設定することが出来ます。

ただし、15 分・ 30 分の短周期の増分更新スケジュールを構成する場合は、増分更新はひとつまでの設定となりますのでご注意ください。

許可タブ

このタブはデータセットへのアクセス許可を設定するタブとなっています。
アップデート前の機能でいう、「共有」機能です。

「ユーザーとグループの追加」から検索ダイアログが表示されるので検索ワードを入力することで、アクセス許可を設定する候補を検索することが出来ます。
このあたりは最近の QuickSight のユーザーインターフェースアップデートで使いやすくなったなぁと思う部分です。

アクセス許可の追加対象はユーザーあるいはグループです。

ただし、ユーザーの場合は作成者以上じゃない場合はエラーになるようでした。
ドキュメント上の明記がなかったので、エラーメッセージと試したパターンからの推測となってしまうのですが、閲覧者権限ユーザーの場合だと本日時点で以下のエラーメッセージが表示されました。

Both GrantPermissions and RevokePermissions are empty (Service: AmazonQuickSight; Status Code: 400; Error Code: InvalidParameterValueException; Request ID: 7134bd1c-2b26-400e-94ed-9133de5342a1; Proxy: null)

作成したユーザー/グループに対しては許可ロール(所有者/表示者)を設定します。

使用状況タブ

最後に使用状況タブです。私的にはこれが今回のアップデートで一番うれしい感じです。
データセットが利用されている分析・ダッシュボード、入れ子になったデータセットなどがひと目でわかるようになりました。

また、個別の使用状況に対してアクセス権の取り消しを行うことも出来ます。

アクセス権が取り消された分析はデータセットが利用出来ない状態になります。

さいごに

本日は Amazon QuickSight のデータセット管理画面が新しくなったので一通り新しくなったユーザーインターフェースを確認してみました。

今までと全く違う画面なので知らずにいつも通り使うと初見びっくりしますね。
今回は機能としてたくさんの新しいものが追加されたというわけではありませんが、管理しやすくなったというか QuickSight のクセみたいなものが抜けた感じがして良いですね。
また SPICE の更新履歴や、データセットの利用箇所がひと目でわかるようになったので大変使いやすくなったのではないでしょうか。

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