QuickSight ユーザーを削除した際に無料バンドルSPICE容量で追加料金が発生するタイミングを検証してみた
いわさです。
Amazon QuickSight ではユーザー数に応じて料金が発生します。
その際 ユーザーあたり10GBのSPICE容量が付与されます。
また、付与されたSPICE容量を超えた場合も追加容量が1GBあたり発生します。
ユーザーを作成し、その後削除した場合に付与されたSPICEがどう扱われるのかについては以下のブログで触れられています。
今回実際に検証し、発生タイミングと単位を確認したので記事にしました。
QuickSight料金
SPICEの付与条件、料金については以下に記載があります。
ユーザーあたり 10 GB の SPICE 容量
追加容量 1 GB あたり 0.38 USD
検証方法
QuickSightは最初のユーザー(管理者)と1GBのSPICE容量が期限無しで無料枠として利用可能です。
今回は、月の途中でユーザー作成し、10GBのSPICE容量が付与されてSPICE容量が合計11GBになったら、1GB以上SPICEを利用した状態を作成します。
その後ユーザーを削除することで無料枠の1GBを超えたSPICE利用状態となりますが、追加のSPICE課金の発生有無とどのタイミングで発生するのか、を確認します。
日時 | アクション |
---|---|
2月26日 | 作成者ユーザー追加 & SPICEへのデータロード |
2月28日 | 作成者ユーザー削除 |
3月11日 | SPICE削除 |
アップロードデータはMicrosoft ExcelでCSVファイルを適当に作成して、データセットのファイルアップロード機能を使いました。
検証結果
初期ユーザーのみ場合、1GBの無料利用枠が与えられています。
作成者を追加しました。
「無料でバンドルされた容量」が10GB付与され、SPICE総容量は合計11GBとなりました。
その後、大量にSPICEへデータをインポートし、SPICE使用量は1.32GBになりました。
このタイミングで追加された作成者を削除します。
SPICE総容量は11GBのままで、無料バンドル分も変動がありません。
月を跨ったので 3/1 8時ごろに確認しました。
SPICE総容量は11GBのままでした。
3/1 9時すぎに再度確認するとSPICE総容量が1GBに変更されていました。
また、SPICE使用量のうち1GBを超えた分が「過剰な容量」として扱われていました。
その後 3/11 13時すぎ にSPICEからデータを削除し過剰な容量を解消しました。
CostExplorerから確認しました。
1GBあたり 0.38USD は月額料金です。
今回のケースですと、0.38USD × 0.32GB が月額フルで使用した場合の料金となり、それを1時間単位にしたものが発生していました。
まとめ
- QuickSightにおける月の境界値はUTC。
- ユーザー削除時に無料バンドルされたSPICE容量は月を跨いだタイミングで追加購入SPICEとして扱われる。
- 追加購入SPICEの課金単位は1時間で、1GBでの丸めなどは発生しない。