[アップデート] Amazon QuickSight の SPICE キャパシティ自動購入機能が API から ON/OFF 出来るようになりました
いわさです。
Amazon QuickSight には SPICE という概念があります。
SPICE には容量があり以前はしっかり管理する必要がありました。データインポートに失敗したり、料金に影響するためです。
しかい、2023 年 11 月のアップデートで自動購入オプションというものが実装され、SPICE 容量を超えた場合にキャパシティを自動購入してくれるようになりました。
これまで自動購入オプションは QuickSight 管理画面からのみ有効・無効を切り替えることが出来ましたが、先日のアップデートで API 経由で更新出来るようになったようです。
2024 年 5 月 9 日のアップデートですが、私の手元の AWS CLI v1.32.98 でも API が使えるので、一週間前には使えるようになっていたようです。
まずこの自動購入オプションですが、そもそも新しく作成した QuickSight アカウントの場合はデフォルトで有効化されるようになっています。
そのため、自動購入オプションが有効化されていない既存環境に対して一括で有効化する、あるいは新環境を IaC テンプレートで構築する際に自動購入オプションを無効化する際に使うのかなと思います。
使ってみる
AWS CLI であればupdate-spice-capacity-configuration
で実行します。
purchase-mode
オプションでMANUAL
を指定した場合は自動購入が無効化され、AUTO_PURCHASE
を指定すると有効化されます。
無効化
次の自動購入オプションが有効なアカウントに対して API を実行してみましょう。
% cat hoge.json { "AwsAccountId": "123456789012", "PurchaseMode": "MANUAL" } % aws-v1 quicksight update-spice-capacity-configuration --cli-input-json file://hoge.json { "Status": 200, "RequestId": "0347331b-563b-45ec-96b9-42d502b19f11" }
コンソールを更新するとキャパシティ自動購入オプションが無効化されました。
ちなみにこの自動購入オプションの概念はリージョンごとに設定するものとなっています。
先ほど東京リージョンで実行しましたが、バージニア北部リージョンでは次のように有効化されたままです。
そこで、他のリージョンも無効化したい場合はリージョンオプションを指定する必要があります。
% aws-v1 quicksight update-spice-capacity-configuration --cli-input-json file://hoge.json --region us-east-1
有効化
有効化も同じようにオプションを指定するだけです。
% cat hoge.json { "AwsAccountId": "123456789012", "PurchaseMode": "AUTO_PURCHASE" } % aws-v1 quicksight update-spice-capacity-configuration --cli-input-json file://hoge.json { "Status": 200, "RequestId": "f20dae4e-6553-457d-92ae-05c3d198a945" }
有効化されました。
さいごに
本日は Amazon QuickSight の SPICE キャパシティ自動購入機能が API から ON/OFF 出来るようになったので確認してみました。
そう使う機会は多くないと思いますが、複数リージョン・複数アカウントで一括で自動購入オプションを切り替えたい場合などには使えるのではないでしょうか。