Amazon RDS の MariaDB、MySQL、PostgreSQL エンジンの M4、R4、T2 インスタンスタイプのサポート終了について公式ドキュメントに追記されていたのまとめてみた

2024.06.05

いわさです。

RDS インスタンスタイプの廃止について既に把握されている方も多いと思いますが、Amazon RDS の MariaDB、MySQL、PostgreSQLにおいて旧インスタンスである T2、M4、R4 のサポートが終了となります。
この件について昨日 Amazon RDS 公式ドキュメント(英語)にも追記されていました。

Document history - Amazon Relational Database Service より引用

先に結論を記載しますと、事前通知メールと比較して大きく目新しいことは記載はされてはおらず、既に自動アップグレードが発生する期間であることと、2024 年 12 月 31 日でサポートが終了する旨などが明記されていたりします。

日本語ドキュメントとの差分から追記部分をまとめてみました。
既に把握されている内容と重複していると思いますが、実はインスタンスタイプのサポート終了を把握出来ていない、あるいは見落としていたという方もいらっしゃるかもしれません。
公式ドキュメントへの明記に伴う再確認ということで見てみましょう。

2024 年 6 月 1 日からアップグレード開始、2024 年 12 月 31 日でサポート終了

RDS for Oracle DB エンジンについては以前から記述がされていましたが、今回「RDS for MariaDB、RDS for MySQL、および RDS for PostgreSQL DB」に対しても次のインスタンスタイプを対象にスケジュールが記載されました。

  • db.m4
  • db.r4
  • db.t2

対応スケジュールは次のようになっています。

日付 イベント
2024 年 6 月 1 日 新しい世代のインスタンスクラスに自動的にアップグレードを開始、旧世代のインスタンスクラスでのインスタンス作成がサポートされなくなった
2024 年 12 月 31 日 対象インスタンスタイプのサポートを終了

もう既に期間内ですが、2024 年 6 月 1 日以降は順次旧インスタンスクラスのインスタンスが自動アップグレードされます。
t2 インスタンスタイプは t3 へ、m4 は m5 へ、r4 は r5 へへ自動アップグレードされる予定です。
できるだけ早く新しい世代の DB インスタンスクラスにアップグレードすることが推奨されています。

私がいくつかの AWS アカウントで確認したところ、その全てではまだ旧世代インスタンスクラスの RDS for MySQL が引き続き実行出来ている状態でした。
自動アップグレードの前に AWS より事前通知(60日程度前)されるようではありますが、ダウンタイムが発生する可能性があるので、計画的に手動アップグレードするのが良いですね。

インスタンスタイプ変更手順は次のドキュメントを参考にしてください。

新規インスタンス作成は出来ない

また、以前メールで案内されていた際には 2024 年 3 月 11 日以降は旧インスタンスタイプのインスタンス作成が無効化されているとのことでしたが、改めて確認したところやはり t2 や m4、r4 での作成は出来ませんでした。

db.t2 の確認

db.m4 の確認

db.r4 の確認

Aurora は対象外

Aurora MySQL、PostgreSQL については本日時点では上記スケジュールの対象外で、旧世代インスタンスでの作成も引き続き行うことが可能でした。

さいごに

本日は Amazon RDS の MariaDB、MySQL、PostgreSQL エンジンの M4、R4、T2 インスタンスタイプのサポート終了について公式ドキュメントに追記されていたのまとめてみました。

おそらく既に通知メールで内容を把握している方にとっては目新しい情報は無かったかなと思います。
まだインスタンスタイプ廃止について把握されていなかった方については廃止スケジュールや内容について、公式ドキュメントの内容をご確認いただければと思います。