【アップデート】Amazon RDS for SQL ServerでAlways On Availability Groupsをサポートしました
はじめに
中山(順)です
少々前のアップデートですが、Amazon RDS for SQL ServerでAlways On Availability Groupsがサポートされるようになりました。
Amazon RDS for SQL Server が Always On 可用性グループをサポート
従来はミラーリングの機能を利用してMulti-AZ配置が実現されていました。 このアップデートを以て、"Enterprise Edition"およびこのアップデート時点の最新マイナーバージョン (13.00.5216.0 or later) であれば、Always on Availability Groupsを利用できるようになりました。 また、現時点ではSQL Server 2016でのみAlways on Availability Groupsがサポートされています(2017は現時点では未サポート)。
詳細は以下のドキュメントをご確認ください(アップデート直後は英語版のドキュメントを確認しましょう)。
Multi-AZ Deployments for Microsoft SQL Server
やってみた
今回は実際にクラスターを作成してコンソールでの表示の違いを確認してみました。
作成時の手順は従来と変わりません。 Multi-AZ配置かどうかを選択するだけです。 明示的に"Always on"か"Mirroring"かを指定するわけではありません。 エディションおよびバージョンが条件を満たせば、Always On Availability Groupsとしてプロビジョニングされます。
実際にプロビジョニングした結果がこちらです。 このように、マルチAZの列に"(Always on)"か"(Mirroring)"のようにどちらでプロビジョニングされたかが表示されます。
実際にフェールオーバーさせてみました。 手動でのフェールオーバーは再起動の画面から実行できます。
プロビジョニング直後で負荷をかけてない状態でしたので、1分程度でフェールオーバーが完了しました。 実際にテストする際には相応の負荷をかけて確認しましょう。
移行手順
既存のインスタンスを移行する際には、一旦Single-AZに変更してからMulti-AZに改めて変更する必要があるようです。
詳細はドキュメントをご確認ください。
Migrating from Mirroring to Always On
まとめ
これまでAlways onを利用するためにはEC2を利用する必要がありました。
SQL Server on the AWS Cloud: Quick Start Reference Deployment
今回のアップデートでお手軽にAlways onが利用できるようになりました。 フェールオーバーの時間を短縮したい場合などには、一度検証してみてはいかがでしょうか?
現場からは以上です。