Amazon WorkMailでカスタムドメインを使わずにメールを送受信してみた
こんにちは、CX事業本部 IoT事業部の若槻です。
今回は、Amazon WorkMailでカスタムドメインを使わずにメールを送受信してみました。
Amazon WorkMailとは
Amazon WorkMailとは、AWSが提供するフルマネージドなEメールサービスです。
Amzon WorkMailは、Amazon ChimeやAmazon WorkDocsと同じくAWS内ではビジネスアプリケーションに分類されるサービスで、WorkMailユーザーはWorkMailのクライアントアプリケーションやその他メールクライアント(Microsoft Outlookなど)を使用してWorkMail上の自分のEメール、連絡先、カレンダーにアクセスすることができます。
リージョン
次の3つのリージョンでサポートされています。(2022年2月時点)
- 欧州(アイルランド)
- 米国東部(バージニア北部)
- 米国西部(オレゴン)
料金
リージョンによりますが、米国東部(バージニア北部)だと1ユーザーあたり月額4.00USDとなります。(2022年2月時点)
Amazon WorkMail なら、前払い料金も、最低利用料金も、長期契約も必要ありません。
Amazon WorkMail では 、1 ユーザーあたり 50 GB のメールボックスストレージが含まれていて、個々のユーザーに対し月毎の課金 4.00USD が行われます。最大 25 ユーザーまで、30 日間の無料トライアルを利用して使用を開始できます。
ユーザーが作成された場合、最初の月は、有効にした初日から月末までの日割り計算でメールボックスの月額料金が調整されます。ユーザーが月末までに停止または削除された場合、そのユーザーの月額料金は月末まで適用されます。
カスタムドメインを使わずにメール送受信をしてみた
さてWorkMailでは、Route 53に登録したカスタムドメインのメールアドレスを使用できますが、カスタムドメインを使わなくてもWorkMailで提供されるドメインを使用することも可能です。
今回はカスタムドメインを使わずにメール送受信をしてみます。
組織、ユーザーの作成
まず組織とユーザーの作成を行います。
Amazon WorkMailのコンソールにアクセスします。次のサポートリージョンのいずれかを選択します。
- Europe (Ireland)
- US East (N. Virginia)
- US West (Oregon)
まずは組織(organization)を作成します。[Create organization]をクリック。
[Email domain]では、メールドメイン設定を以下から選択できます。
Existing Route 53 domain
:Route 53ですでにホスティングしているドメインNew Route 53 domain
:Route 53でドメインを新規追加External domain
:外部のDNSプロバイダーでホスティングしているドメインFree test domain
:無料のテスト用ドメイン
今回はFree test domain
を選択します。また[Alias]で組織のエイリアスを指定します。[Create organization]をクリック。
作成できました。ドメイン名は<エイリアス>.awsapps.com
となるんですね。組織を開きます。
組織内にユーザーを作成します。サイドバーで[Users]をクリック。
[Create user]をクリック。
ユーザー名やメールアドレス、パスワードを指定して[Create user]をクリック。
ユーザーを作成できました!
メールの送信/受信をしてみる
作成したユーザーでメールを送受信してみます。
WorkMailではユーザーがメールを利用できるWebアプリケーションが用意されており、https://<エイリアス>.awsapps.com/mail
でアクセスできます。コンソールの組織トップにもリンクがあります。アクセスしてみます。
アプリケーションのログイン画面が開くので、ユーザー名とパスワードを指定してサインインします。
サインインできました。
外部からユーザーのメールアドレス宛にメールを送信してみます。
少しするとWorkMail側のユーザーでメールが受信できました!
受信メールにWorkMailから返信をしてみます。
すると外部の送信者宛にメールが返信されました!
おわりに
Amazon WorkMailでカスタムドメインを使わずにメールを送受信してみました。
簡単にメールを送受信する環境が作れるので、Amazon SESなどでのメール送信のテストを行う用途にも便利だと思いました!
参考
以上