[レポート] re:Invent 2019 #ARC212-R Cox Automotive社事例 200以上のWell-Architected評価結果 #reinvent

本記事はAWS re:Invent 2019のセッション「ARC212-R - Cox Automotive AWS Well-Architected results on 200+ platforms」 のレポートです。
2019.12.04

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こんにちは。
ご機嫌いかがでしょうか。
re:Invent2019 に参加するためラスベガスへ来ています吉井 亮です。

はじめに

本記事はAWS re:Invent 2019のセッション「ARC212-R - Cox Automotive AWS Well-Architected results on 200+ platforms」 のレポートです。

セッション概要

あなたとあなたのチームがクラウドアーキテクチャのベストプラクティスに従っているかどうかをどのように確認しますか? 潜在的なリスクをどのように評価しますか? このセッションでは、AWS Well-Architected Frameworkが規範的なアーキテクチャアドバイスを提供する方法と、 AWS Well-Architected Toolを使用してテクノロジーポートフォリオを改善する方法を示します。 Cox Automotiveの幹部は、Cox Automotive製品のヘルスチェックのために200を超えるプラットフォームでスコアカードの一部として AWS Well-Architectedを使用する方法を説明しています。 スコアカードがリソースと投資の意思決定を促進する仕組みと、収益性、テクノロジーリスク、エンジニアリングの成熟度を測定する方法を学びます。

スピーカーは以下の三人。
Matt Yanchyshyn - Director, Solutions Architecture, Amazon Web Services
Chris Dillon - VP, Architecture, Cox Automotive
Gene Mahon - Director, Engineering Operations, Cox Automotive

Why Well-Architected Framework?

なぜ Well-Architected Framework に従うのでしょうか?
どのような利点があるのでしょうか?

  • ビルドとデプロイの高速化
  • リスクの軽減
  • 情報も基いた決定を下す
  • AWS のベストプラクティスを学べる

Well-Architected Tool

Well-Architected Tool では以下の機能が提供されています。

  • フレームワーク
    • 設計原則
    • 質問集
    • ベストプラクティス
    • AWS SA による解説ビデオ
    • 用語集
  • ホワイトペーパー
  • ワークロードに関する記述 (自身で記述する)
    • 説明
    • リージョン
    • 5本の柱の優先順位
  • レビュー
    • Rate
    • 質問に対する回答
    • ノート
    • マイルストーン
    • レポート (PDF)
    • 改善アプローチ (AWS SA、パートナーによる)
  • 改善プラン

事例

Cox Automotive 社の事例になります。

Cloud Journey の始まり

クラウド化を始める段階の Cox Automotive 社。

  • 27 ブランド
  • 53 データセンター
  • 2,000 強のエンジニア集団
  • 350 のエンジニアリングチーム
  • 30 拠点
  • たくさんの技術スタック
  • 多様なスキルと文化

Well-Architected 開始

レビュープロセス

AWS SA に教えてもらいながら。

テクノロジーポートフォリオ

最初はクラウドマイグレーションにフォーカスして。

達成度

緑・黄色・赤 で達成度を表すようにした。

Well-Architected の気に入っているところ

  • 自分達のエンジニアリング手法に整合している
  • 原則にフォーカスする
  • 開発者志向と運用者志向の両方
  • ビジネスとの紐付けが容易

レビュー

Well-Architected レビューの結果を例示してくれました。
プラットフォームごとに成熟度 (適合度) が色で表示されて見やすくなっています。

改善ロードマップも作っていました。
計画的で感服しました。

さらに Cox Automotive 社ではバランススコアカードで
プロダクトを評価しており、スコアカードに Well-Architected レビューの結果を組み込んでいます。

ここにある「Tech Risk」は Well-Architected のセキュリティと信頼性、
「Eng Mutunity」は運用の優秀性、パフォーマンス、コスト最適化 の柱を示しています。

継続的改善

四半期ごとに以下を繰り返しているとのことでした。

評価

Well-Architected な規定を作って評価を実施。

計画

アジャイルマネジメントツールを使って改善活動をトラッキング。

実施

エンジニアに仕事のうちとして実施。

計測

改善結果のレポートと解析。

所感

システムやアーキテクチャをあるべき姿へ改善していく苦労は多大なものですが
それを助ける一つとして Well-Architected Framework が活用できます。
Cox Automotive 社のような継続的改善を行っていくには
社内に文化として根付かせる必要があります。
事例を発表してくれた Cox Automotive 社は素晴らしい会社だと感じました。

参考

以上、吉井 亮 がお届けしました。