[レポート] ENT319: AWSへの移行:エンタープライズ変革の基盤 #reinvent
こんにちは、コンサル部の望月です。
AWS への移行。気になる方は多いかと思います。私も気になります!ということで、本セッションを聞いてみました。
本記事では AWS re:Invent 2019のセッション「ENT319: Migration to AWS: A foundation for enterprise transformation」 のレポートをお送りします。
セッション概要
To realize the maximum benefits of moving to AWS, you need to build a solid enterprise foundation and accelerate the migration journey. In this session, learn techniques such as: planning and implementing a landing zone, executing migrations with a migration factory, and iterating toward modern application architectures.
スピーカー
- Paras Bhuva
- Sr. Solutions Architect, Amazon Web Services
- Rajeev Cyrus
- Distinguished Engineer, Optum, a United Health Group company
まとめ
AWSやクラウドへの移行方法というのは、様々な方法が用意されています。
自分たちのシステムを移行する際は技術面だけでなくビジネス面からもシステムに求めるものを把握し、最適な移行方法を選択できるようにしましょう。
レポート
このセッションから期待すること
- 移行がエンタープライズ変革の基礎となるのはなぜか?
- AWSの移行方法について話し合う
- AWS Landing Zone のガイダンスとベストプラクティス
- AWS Landing Zone の概要
- ベストプラクティスに基づいて、セキュアでマルチアカウントの AWS 環境を顧客がより迅速に設定できるようにする
- Migration Factory:ファクトリー・アプローチを使用した大規模なセットアップと移行
移行がエンタープライズ変革の基礎となるのはなぜか?
- 考慮すべきいくつかの統計
- 15年
- S&P企業の平均寿命は1920年代の67年から15年に低下
- 2/3
- IT予算の約3分の2がそのまま費やされている
- 66%
- CEOの 66% はセキュリティリスクが過去6か月で増加したと考えており、66% はリスク管理能力が遅れていると考えている
- 15年
- AWSへの移行の実績あるビジネス価値
- 31%
- インフラストラクチャのコスト削減
- 62%
- IT スタッフの生産性向上
- 94%
- アプリケーションのダウンタイムの削減
- 3x
- 毎年提供されるより多くの機能
- 31%
- 成功する旅の要素
- Executive スポンサーシップ
- ビジネス要件に合わせて調整:すべての利害関係者を同伴
- Cloud-First 戦略
- ビジョンを作成。チームメンバーにリードに従うよう奨励する
- 組織変更
- 新しい運用モデル、ポリシー、プロセス、経済性を定義。トレーニングを提供する
- 採用ロードマップ
- 小規模に開始し、計画を反復、測定、管理、更新する
- Cloud Center of Excellence
- 集中的な専門知識を提供します。分散型イノベーションを導く
- 原則と基準
- クラウドを適切に採用するためのガイダンスとガードレールを公開
- 実験
- アーキテクチャ、パターン、ガバナンスを定義。測定、監視、反復
- Executive スポンサーシップ
AWSの移行方法について話し合う
- 移行プロセス
- 移行の準備とビジネスケース
- ポートフォリオの発見と計画
- ファクトリー・アプローチを使用して移行する
- オペレートと最適化
- AWS Landing Zone で基盤を構築する
- アカウントモデル
- 1 アカウント
- 数千のアカウント
- 1つのアカウントでは不十分な理由
- 多くのチームでの利用
- システムなどの分離
- 課金
- セキュリティ/コンプライアンスのコントロール
- ビジネスプロセス
- 目標
- 自動化
- 拡張性がある
- セルフサービス
- ガードレールではなくブロッカー
- 監査可能
- フレキシブル
AWS Landing Zone のガイダンスとベストプラクティス
- AWS Landing Zone の構築
- ビジネスニーズから始まり、以下について検討する
- アカウント
- ネットワーク
- セキュリティ
- Identity & アクセス
- クラウドユーザー
- ビジネスニーズから始まり、以下について検討する
- 推奨されるAWSマルチアカウントフレームワーク
- Organizations を使用し、Sandbox, Workload など組織単位(OU)で管理を行う
- AWS Migration Factory - フェーズ
- ポートフォリオ評価
- マイグレーション
- オペレーション
Migration Factory:ファクトリー・アプローチを使用した大規模なセットアップと移行
- 重要となる役割
- ビジネス
- スポンサー
- マイグレーションマネージャー
- マイグレーション
- ポートフォリオリード
- マイグレーションリード
- アプリケーション
- アプリオーナーとサポートチーム
- AWS 基盤
- クラウドプラットフォームチーム
- クラウドセキュリティチーム
- クラウドオペレーションチーム
- ビジネス
- クラウド移行の7つのR
- Refactor
- ソースコードの改善
- Re-platform
- リフト、手直し、シフト
- 既存システムを移行しつつ、クラウドに最適化できるところは前もって最適化していく
- リフト、手直し、シフト
- Repurchase
- COTS や Saas などを購入し、移行
- Rehost
- リフトアンドシフト
- 既存システムを移行し、随時クラウドに最適化していく
- リフトアンドシフト
- Relocate
- VMware Cloud on AWS などを利用した再配置
- Retain
- 現状維持、再検討
- Retire
- 不執拗な部分の廃止
- Refactor
- AWS マイグレーションツール
- AWS にはマイグレーションのためのツールが多数用意されており、それらを使うことで手順を自動化し、移行をスムーズに進めることができる
- どのように Migration Factory をセットアップすればいいか
- マイグレーションチームを作成する
- マイグレーションのネタを蓄積する
- アプリケーションのマイグレーションを定義する
- アジャイル方式で Migration Factory を実行する
- 継続的改善
- 例1: Fender's Dealer Portal
- 例2: モダンアーキテクチャ (Webアプリケーション)